第25回伊藤杯シーズンファイナル大倉山ナイタージャンプ大会

雪印メグミルク勢が今季3度目の表彰台独占 清水礼留飛、渡部弘晃 馬淵源、成田楓らがラストフライト

全日本スキー連盟A級公認
  • 2024年3月16日(土)
  • 札幌市 大倉山ジャンプ競技場
  • HS137/K123

女子組

1  櫻井 梨子(あいおいニッセイ同和損保) 207.4pt
2  佐藤 柚月(札幌日大高校) 198.4pt
3  小林 諭果(CHINTAIスキークラブ) 172.4pt

リザルト

男子組

1  佐藤 幸椰(雪印メグミルクスキー部) 257.2pt
2  清水 礼留飛(雪印メグミルクスキー部) 233.0pt
3  工藤 漱太(雪印メグミルクスキー部) 224.5pt

リザルト


今季国内最終戦。
男子組は、佐藤幸椰、清水礼留飛、工藤漱太による雪印メグミルクチームの表彰台独占。
同チームの表彰台独占は札幌オリンピック記念宮様ラージに続く今季3度目。

清水礼留飛は、これがラストゲーム。
そこで見事2位表彰台だったわけだが、礼留飛は今季国内で4度目の表彰台。
引退を決意したのがいつなのかはわからないが、プレッシャーから解放されたことが今季の好成績につながったのだろうか。

なお、引退試合で好成績を残す選手は意外と多い。
2014年 小浅星子(優勝)、2014年 吉泉賀子(3位)、2015年 細山周作(優勝)、2022年 伊東大貴(優勝)など。

女子組は櫻井梨子が今季国内3勝目。
2月のTVh杯以降の国内戦全7試合で全て表彰台に上っており、女子選手の中で今季最も成長した選手だと言って間違いない。

SAJの会長やFISの副会長も務めた伊藤義郎氏の名を冠したこの大会。
試合前には昨年12月に亡くなられた伊藤氏へ哀悼の意を表し黙祷が行われた。

女子組

1 櫻井 梨子(あいおいニッセイ同和損保)
2 佐藤 柚月(札幌日大高校)
3 小林 諭果(CHINTAIスキークラブ)

男子組

1 佐藤 幸椰(雪印メグミルクスキー部)
2 清水 礼留飛(雪印メグミルクスキー部)
3 工藤 漱太(雪印メグミルクスキー部)

表彰式

女子組
男子組

雪上シーズン国内戦の表彰台(女子)

大会 優勝 2位 3位
名寄ピヤシリ 岩佐 明香 小林 諭果 成田 楓
名寄吉田杯 岩佐 明香 小林 諭果 岩崎 里胡
HBCカップ   中止  
TVh杯 岩佐 明香 小林 諭果 櫻井 梨子
雪印メグミルク杯 伊藤 有希 岩佐 明香 櫻井 梨子
カツゲンカップ 櫻井 梨子 葛西 春香 葛西 優奈
札幌五輪記念 葛西 春香 櫻井 梨子 岩崎 里胡
宮様ノーマル 葛西 春香 櫻井 梨子 小林 諭果
宮様ラージ 櫻井 梨子 岩崎 里胡 佐藤 柚月
伊藤杯ファイナル 櫻井 梨子 佐藤 柚月 小林 諭果
  • カツゲンカップはSAJ非公認試合

雪上シーズン国内戦の表彰台(男子)

大会 優勝 2位 3位
名寄ピヤシリ 小林 朔太郎 佐藤 幸椰 栗田 力樹
名寄吉田杯   中止  
HBCカップ   中止  
HTBカップ F.メート D.フーバー J.シュスター
STVカップ R.ペデルセン F.メート D.フーバー
TVh杯 葛西 紀明 佐藤 慧一 清水 礼留飛
雪印メグミルク杯 佐藤 慧一 葛西 紀明 小林 朔太郎
国スポ 佐藤 慧一
葛西 紀明
池田 龍生
内藤 智文
中村 優斗
佐藤 幸椰
カツゲンカップ 小林 潤志郎 鈴木 翔 栗田 力樹
札幌五輪記念 佐藤 幸椰 清水 礼留飛 池田 龍生
宮様ノーマル 鈴木 翔 佐藤 幸椰 渡部 陸太
宮様ラージ 佐藤 幸椰 池田 龍生 清水 礼留飛
伊藤杯ファイナル 佐藤 幸椰 清水 礼留飛 工藤 漱太
  • カツゲンカップはSAJ非公認試合

引退式

今年は6名の選手が青野さんのラストコールで送られることとなった。

  • 楢木 遊太(札幌大学)
  • 大井 駿(慶應義塾大学)
  • 成田 楓(小坂町スキークラブ)
  • 馬淵 源(富士フィルムBI秋田スキー部)
  • 渡部 弘晃(東京美装グループスキー部)
  • 清水 礼留飛(雪印メグミルクスキー部)
楢木 遊太(札幌大学)
大井 駿(慶應義塾大学)
成田 楓(小坂町スキークラブ)
馬淵 源(富士フィルムBI秋田スキー部)
渡部 弘晃(東京美装グループスキー部)
清水 礼留飛(雪印メグミルクスキー部)

子供のころは辞めたくて仕方がなかったのに、ここまで続けられるとは思わなかったと語った成田楓。
WCは2019蔵王に出場し46位。2015オスロCOCで7位。
想い出に残る試合として3位表彰台に立った2017 TVh杯を挙げた。
今季開幕戦の名寄ピヤシリでも怪我から復帰したばかりで3位になっている。

これからは好きな唐揚げを食べるのを我慢しなくてよくなると笑いを誘いながらも率直な気持ちを吐露した馬淵源。
WC出場は叶わなかったが、2015ユニバーシアード団体で高梨寛大、小林潤志郎と共に銀メダルを獲得。2016国体では成年Aで優勝。

想い出に残る試合として得意の台で怪我からの復帰戦で優勝した2016塩沢サマーを挙げたが、個人的には優勝後に伊藤有希と抱き合って喜びあっていた2015 TVh杯が印象深い。

なお、今後は下川ジャンプ少年団で後輩たちの指導に当たるとのこと。

バーンを這うような低く鋭い曲線が最高にカッコよく、かつ、大倉山の観客席に突っ込んでいくのではないかというほど左に寄っていくのが最高にスリリングだった渡部弘晃。
そのせいかどうか2022雪印メグミルク杯で144.5mを飛び転倒し担架で運ばれてしまった。幸い大きな怪我とはならなかったが、本人はこれが思い出に残るジャンプだとか。

2020札幌COCで3位表彰台。WC出場5回で最高位は2019/20ルシュノフ28位。GP出場4回で最高位は2021シュチンスク18位。また、国体で2010少年、2013成年A、2020成年Bと3種目を制覇している。
2019年から2022年頃は国内でも何度も優勝しキャリアとしてのピークだったと言ってよいが、コロナ禍によりチャンスを奪われたことがあまりにも惜しい。

今後は東京美装に残り東京で勤務する。いずれはチームのコーチとして戻ってきたいとのこと。

日本にスキーを伝えたとされるレルヒ少佐にちなんで名づけられたスキーの申し子である清水礼留飛。
2011ジュニア世界選手権には複合代表として出場したが高校3年で純ジャンプに転向。2012 GPクーシュベルでの優勝などを経て、2014ソチオリンピック団体で銅メダリストに上り詰めた。

WC出場38回。最高位は2013/14トロンハイムでの5位。
オリンピックでメダルを獲ったことで、世界で戦うために自分のスタイルを大きく変えたがしっくりせず、戻そうと思ったときには戻れなくなっていてたとのこと。
葛西紀明から “にやこき” といじられるほどいつも屈託のない笑顔を見せていたが、実際はもがき苦しんだ。

「ジャンプ場に行きたくないくらい、きつかった」という先に待っていた2019札幌オリンピック記念での4シーズンぶりの国内戦優勝が印象深い。
今後は、雪印メグミルクに残り営業に従事するのだそうだ。

6人の選手の新天地での益々のご活躍を祈念いたします。

そして、選手・関係者の皆様、今シーズンもお疲れさまでした。

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