スキージャンプFISワールドカップ2023/24男子個人第30戦ヴィケルスン

フーバーが2シーズンぶり2度目の優勝 クラフトは3度目のRAW AIR制覇

2023/24スキージャンプワールドカップ
36th World Cup Competition
  • 2024年3月17日(日)
  • ヴィケルスン(NOR)
  • HS240/K200

Official Results

1  ダニエル・フーバー(AUT) 689.2pt
2  シュテファン・クラフト(AUT) 671.9pt
3  ティミ・ザイツ(SLO) 633.0pt
 
11  小林 陵侑(TEAM ROY) 342.6pt
18  二階堂 蓮(日本ビールスキー部) 306.8pt
20  小林 潤志郎(雪印メグミルクスキー部) 296.8pt

本戦リザルト


RAW AIR最終戦となるこの試合は、特別ルールによりRAW AIR総合上位30位のみが参加できる。
そして、以下の3ラウンドで構成される。

  • 1本目…30選手
  • 2本目…20選手(1本目の上位20名)
  • 3本目…10選手(2本目終了時の上位10名が、その時点のRAW AIRランキングの逆順でスタート)

この変則フォーマットの勝者はフーバー。
2021/22ビショフスホーフェン以来となる通算2勝目。
この試合に先立って行われた前日の延期分の1本勝負で今季初表彰台となる2位になっていたが、まさか勝つとは。

今シーズンのフーバーは、何度かWCとCOCの間を行き来した。
札幌COC3連戦で2位3位3位と好成績を残すもWCでは精彩を欠いていた。
ところが、オーベルストドルフFHで2試合連続シングル入りすると、そこからは好成績に転じ、ここにまたFHで輝きを放った。

札幌のCOCで活躍した選手には、なぜか情が移る。
フーバーは2018札幌COCで優勝もしているので余計に情が沸くし、余計にうれしい。

クラフトは2016/172021/22に続く3度目のRAW AIR総合タイトルを獲得。
3ラウンド制のギャンブル制も手伝って、フーバーは9位から一気に総合3位を獲得。
引退までのカウントダウンも最終段階にさしかかったペテル・プレヴツが見事に総合2位。

RAW AIR 総合順位

1  シュテファン・クラフト(AUT) 2494.7
2  ペテル・プレヴツ(SLO) -125.6
3  ダニエル・フーバー(AUT) -168.0
4  ティミ・ザイツ(SLO) -212.8
5  ミハエル・ハイベック(AUT) -254.9
12  小林 陵侑(JPN) -563.9
13  二階堂 蓮(JPN) -585.9
22  小林 潤志郎(JPN) -802.8
44  佐藤 慧一(JPN) -1650.7
45  葛西 紀明(JPN) -1718.7

RAWAIR総合

初年度から言い続けていることではあるが、RAW AIRの開催時期だけは何とかできないものかと思う。
この時期はやはりWCのオーバーオールに集中したい。
更に今季のRAW AIRのフォーマットは、オスロでの50人の足切りやヴィケルスン最終戦の3ラウンド制などWCオーバーオールに影響を及ぼす可能性があり、いかがなものかと思う。

FISは、RAW AIRの価値を高めようとするあまりWCの価値を貶めているような気がする。
…とは、言い過ぎだろうか。
まぁ、他の時期に移せるかというと、それも実際は難しいのだろうけど。

Flying 総合順位(暫定)

1  シュテファン・クラフト(AUT) 340
2  ダニエル・フーバー(AUT) -91
3  ティミ・ザイツ(SLO) -94
4  ペテル・プレヴツ(SLO) -98
5  ドメン・プレヴツ(SLO) -164

Flying総合

ワールドカップ 総合順位(暫定)

1  シュテファン・クラフト(AUT) 2063
2  小林 陵侑(JPN) -430
3  アンドレアス・ヴェリンガー(GER) -604
4  ヤン・ヘール(AUT) -930
5  ペテル・プレヴツ(SLO) -1132

WC個人総合順位

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