鴨田鮎華が鮮烈V 伊東大貴が国内2連勝
2017年2月18日(土) 札幌市 大倉山ジャンプ競技場 HS137/K123
女子組(ゲート1本目30、2本目30)
① 鴨田 鮎華(下川商業高校) 222.0pt(120.5m 125.5m)
② 岩佐 明香(日本大学) 197.4pt(115.0m 119.0m)
③ 成田 楓(日本大学) 185.3pt(108.5m 118.5m)
男子組(ゲート1本目12、2本目13)
① 伊東 大貴(雪印メグミルクスキー部) 263.5pt(123.5m 142.5m)
② 伊藤 将充(土屋ホームスキー部) 243.6pt(125.0m 130.5m)
③ 原田 侑武(雪印メグミルクスキー部) 239.9pt(128.5m 125.5m)
4 中村 直幹(東海大学) 231.3pt(129.0m 120.5m)
5 山田 勇也(スポーツアカデミー北海道) 224.8pt(123.5m 123.5m)
6 小林 潤志郎(雪印メグミルクスキー部) 221.2pt(120.5m 124.5m)
高校1年の鴨田鮎華がただ一人K点オーバーを出し国内主要大会で鮮烈の初優勝。
12月の吉田杯で岩渕、勢藤を抑えて4位入賞(こちら)。1月のHBCカップではトーナメントの4強に残った(こちら)。そして2月のインターハイで優勝(こちら)。
中学までは、1学年下の勢藤理桜の影に隠れているようなところもあったけれど、高校に進んで一気に花開いた。
本人が優勝インタビューで語っていたが、高校に入って練習に通う時間が多く取れるようになったことが要因であるらしい。
下川ジャンプ少年団の所属ではあるが、中学は名寄中学校。下川とは20㎞ほど離れている。そのために、これまではなかなか練習に通えなかったということなのだろう。
この日は、大倉山お得意の出鱈目な風が舞う超難しいコンディション。
一人飛ぶごとにレッドが出るような状態だった。
基本は強い向かい風が吹いていたが、強すぎて女子選手の多くは浮力を得るというよりもむしろ抵抗となって前に進めないような状態に見えた。
そんな中で鴨田鮎華は、しっかりと前傾をかけ浮力と同時に推進力も得て見事に120mオーバーを2本揃えて見せた。
着地もまずまずで、WC代表入りに最も近い実力者の岩佐明香に24.6ptもの大差をつける圧勝劇となった。
鴨田鮎華の優勝も鮮烈だったが、成田楓の3位も鮮烈だった。
国内主要大会での表彰台は初めてではなかろうか?
もっともっと活躍してほしい選手の一人。
これを弾みに、今後も頑張ってほしい。
女子組
① 鴨田 鮎華(下川商業高校)
② 岩佐 明香(日本大学)
③ 成田 楓(日本大学)
男子組
① 伊東 大貴(雪印メグミルクスキー部)
② 伊藤 将充(土屋ホームスキー部)
③ 原田 侑武(雪印メグミルクスキー部)
4 中村 直幹(東海大学)
5 山田 勇也(スポーツアカデミー北海道)
6 小林 潤志郎(雪印メグミルクスキー部)
前述のとおり、基本は強めの向かい風なのでゲートは低めに設定された。
ただ、上の方では相当風が舞っているらしく、向かい風が吹かなければこのゲートではきつく、アタリはずれの大きい試合。
1本目の順位と2本目の順位が大きく異なる選手が多いことがそれを物語る。
顕著なのは中村直幹。1本目は1位で優勝の期待もかかったが、2本目は12位で結果4位。
岩佐勇研は1本目16位。2本目3位。結果は10位。
こんな日には、2本揃えるのはホントに運しだい。
1本目4位と出遅れながらも2本目で風に乗り142.5mを飛んだ伊東大貴が逆転優勝。
国内調整中の国内2戦で2勝。間に開催されたWC札幌大会では初日こそ17位だったけれど2日目は8位。
世界選手権に向けて順調に仕上がっているように見える。
果たして結果は―
なお、世界選手権代表としては、6位の小林潤志郎の他に小林陵侑が出場したが結果は9位。
この二人は15日にWC平昌大会を終えての出場となったが、それ以外にも男子の多くの選手が平昌でテストジャンパーを勤めてからのこの試合ヘの出場となった。
表彰式
女子組 岩佐、鴨田、成田
女子組最長不倒賞 鴨田 鮎華(125.5m)
男子組 伊藤、伊東、原田
男子組 中村、山田、小林
男子組最長不倒賞 伊東 大貴(142.5m)
この日の中学生の出場は4名。
全員3年生。
春からどこの高校に進むのかな?
9 勢藤 理桜(下川中学校)
17 二階堂 蓮(江別大麻東中学校)
27 竹花 大松(札幌陵北中学校)
25 大井 駿(札幌宮の森中学校)
一方、親子ほど年の離れたベテランも頑張っている。
船木和喜はここのところ調子が良い。
この日は11位。先日のUHB杯(こちら)は13位。