丸山希がグランプリ初優勝 日本女子として6季ぶりの総合優勝に輝く

9th Grand Prix Competition
Official Results
| 1 | 丸山 希(北野建設SC) | 249.2pt |
| 2 | ニカ・プレヴツ(SLO) | 231.8pt |
| 3 | 伊藤 有希(土屋ホームスキー部) | 216.2pt |
| 5 | 高梨 沙羅(クラレ) | 202.6pt |
| 7 | 一戸 くる実(雪印メグミルクスキー部) | 187.8pt |
| 18 | 佐藤 柚月(東京美装グループスキー部) | 156.6pt |
| 20 | 勢藤 優花(オカモトグループ) | 154.9pt |
丸山希が、ワールドカップ(WC)・グランプリ(GP)を通じて初優勝。
今季はここまで2位が4回あったものの、もう一段上になかなか届かなかった。
しかし、今夏の最終戦となるこの日はただ一人HSジャンプを2本揃え、WCで2季連続総合優勝のニカ・プレヴツに大差をつけての圧巻の勝利。
この勝利により、丸山は第8戦終了時点でプレヴツに対し50点差に位置していた首位の座をさらに拡げて総合優勝。
日本女子のGP総合優勝は6季ぶり9度目で、高梨沙羅に続く二人目。
グランプリ総合優勝一覧
もう一つのうれしいニュースは伊藤有希の3位表彰台。
今季は、失格やKO戦を除けば11年間続いていた国内シニア戦での表彰台をいくつか逃した。
満を持して臨んだGPバルディフィエンメでは30位と28位。
正直、少し(いや、かなり)心配していたのだが、最終戦でしっかり仕上げてきた。
特に2本合計で全選手中最高点の飛型点に “らしさ” が出た。
まずは一安心。
なお、試合終了時点ではアビゲイル・ストレイトが3位だったが、スーツの通気性に違反して失格となり伊藤有希が繰り上がった。
また、同じ理由で高梨沙羅の総合順位が一つ繰上り、2シーズン連続の総合3位となった。
今夏の日本女子のGPは、かつてないほどの好成績で幕を閉じた。
好成績の要因の一つとしてスーツのルール変更があると思う。
そのあたりについては、いずれマスコミを通じてコーチ陣のコメントがあるかもしれないので、それを待つとしよう。
4週間後にはWCが開幕する。そして、2月にはオリンピック。
この夏の成績により、大いなる期待をもって迎えられる。
グランプリ総合順位
| pts | 最高位 | ||
|---|---|---|---|
| 1 | 丸山 希(北野建設SC) | 625 | 1勝 |
| 2 | ニカ・プレヴツ(SLO) | 555 | 3勝 |
| 3 | 高梨 沙羅(クラレ) | 411 | 4位 |
| 4 | アビゲイル・ストレイト(CAN) | 380 | 2勝 |
| 5 | 佐藤 柚月(東京美装グループスキー部) | 378 | 1勝 |
| 6 | 勢藤 優花(オカモトグループ) | 359 | 2位 |
| 7 | 一戸 くる実(雪印メグミルクスキー部) | 343 | 1勝 |
| 11 | アンナ-オディヌ・ストローム(NOR) | 138 | 1勝 |
| 29 | 伊藤 有希(土屋ホームスキー部) | 64 | 3位 |
| 31 | 岩佐 明香(大林組スキー部) | 60 | 14位 |
大会別優勝者
| 1 | ニカ・プレヴツ(SLO) | クーシュベル(HS132) |
| 2 | アビゲイル・ストレイト(CAN) | クーシュベル(HS132) |
| 3 | ニカ・プレヴツ(SLO) | ヴィスワ(HS134) |
| 4 | ニカ・プレヴツ(SLO) | ヴィスワ(HS134) |
| 5 | 佐藤 柚月(JPN) | ルシュノフ(HS97) |
| 6 | 一戸 くる実(JPN) | ルシュノフ(HS97) |
| 7 | アビゲイル・ストレイト(CAN) | バルディフィエンメ(HS109) |
| 8 | アンナ-オディヌ・ストローム(NOR) | バルディフィエンメ(HS143) |
| 9 | 丸山 希(JPN) | クリンゲンタール(HS140) |
なお、この夏、オーストリアの二人の選手が引退を発表した。
今まで楽しませてくれてありがとう。
おつかれさま。


