安定感抜群のヘールが快勝で2勝目 小林陵侑はこの夏3度目の表彰台

Official Results
1 | ヤン・ヘール(AUT) | 241.5pt |
2 | ダニエル・チョフェニック(AUT) | 235.5pt |
3 | 小林 陵侑(TEAM ROY) | 235.3pt |
19 | 佐藤 幸椰(雪印メグミルクスキー部) | 216.4pt |
20 | 小林 朔太郎(雪印メグミルクスキー部) | 212.2pt |
22 | 中村 直幹(Flying Laboratory SC) | 208.4pt |
25 | 二階堂 蓮(日本ビールスキー部) | 207.1pt |
ヤン・ヘールが安定感抜群のパフォーマンスを2本揃えて快勝。
今季の出場はここまで4試合だけだが、2勝目かつ3度目の表彰台。
少し突き抜けぬ強さを持っており、おそらくワールドカップ(WC)の開幕が最も待ち遠しいと思っている選手なのではないだろうか。
2位は2戦連続となるダニエル・チョフェニック。
彼もまた出場は4試合だけだが2位が3度。
3位は、これまた出場4試合で3度目の表彰台となる小林陵侑。
日本勢は全員ポイント獲得。
グランプリ(GP)個人戦は残り1試合。
総合優勝の可能性が残るのは上位4人。
そこには小林朔太郎と中村直幹の名前もある。
- 410 P.ライムント(GER)
- 368 小林 朔太郎(JPN)
- 362 N.バッハリンガー(AUT)
- 315 中村 直幹(JPN)
正直、終わったと思った。
COC第2ピリオドの最終戦。
前戦の記事でお伝えした通り、内藤智文にとって悲願のオリンピック出場のためには、是が非でもここでピリオド総合3位以内を獲る必要がある。
最終戦を前にして内藤は2位に付けていた。
- 212 K.トマシアク(POL)
- 195 内藤智文(JPN)
- 170 J.シュスター(AUT)
- 126 G.デシュバンデン(SUI)
- 121 F.ホッフマン(GER)
ところが1本目で、どうにもならない横風を引いてしまった。
それでも何とか121.0mまで伸ばしたが、まさかの30位。
デシュバンデンは1本目トップ。2位にホッフマン、4位にトマシアク、14位にシュスター。
ああ、万事休すか…
2本目。
条件はそう変わらず、またも横風を引いてしまった。
7人捲ったものの結果は23位。
やはり厳しいか。
10/19
FISコンチネンタルカップ第6戦クリンゲンタール(GER)
12 | 小林 潤志郎(Wynn.) |
23 | 内藤 智文(山形市役所) |
41 | 竹内 択(team taku) |
42 | 中村 優斗(COOTS SC) |
デシュバンデンが優勝し100tを加算。
ホッフマンが2位で80ptを加算。
トマシアクが4位で60ptを加算。
シュスターは8位で32ptを加算。
23位の内藤の加算は8ptだけだ。
ああ、やはりダメだったか…
ん?
- 262 K.トマシアク(POL)
- 226 G.デシュバンデン(SUI)
- 203 内藤智文(JPN)
- 202 J.シュスター(AUT)
- 201 F.ホッフマン(GER)
ん!
ん!!!
ん!!!!!!!!!
なんと1pt差で3位を死守しているではないか! なんとドラマチックか!
結果的にデシュバンデンが優勝してくれたこと、ドメン・プレヴツやペデルセン、そしてスイスの二人がシュスターを押さえてくれたことが大きかった。
内藤智文後援会は山形牛でも贈った方がいい。
これでWCの開幕ピリオドにおいて日本は1枠増やして6人を送り込むこととなった。
増えた1枠には当然に内藤智文が収まるものと信じている。(こちら)
内藤の次なるミッションは、基準日(2026年1月19日)までに以下の❶~❸の成績を満たすこと。
この基準を満たした選手のうち、基準日時点の2025/2026 WCスタンディング上位者がオリンピックに出場することとなる。
- 8位以内の成績を1回以上
- 10位以内の成績を2回以上
- 15位以内の成績を3回以上
- 基準日時点の2025/2026シーズン ワールドカップスタンディングス上位者
- その他、詳細についてはこちらの記事
ドラマはまだまだ続く ー