スロベニアがプレヴツ/ヴォダンでワンツー 4位の丸山希は連続表彰台が途絶えるも総合をリード

Official Results
| 1 | ニカ・プレヴツ(SLO) | 259.7pt |
| 2 | ニカ・ヴォダン(SLO) | 246.9pt |
| 3 | エイリン‐マリア・クバンダル(NOR) | 239.5pt |
| 4 | 丸山 希(北野建設SC) | 237.6pt |
| 8 | 高梨 沙羅(クラレ) | 232.9pt |
| 14 | 勢藤 優花(オカモトグループ) | 214.6pt |
| 15 | 伊藤 有希(土屋ホームスキー部) | 212.5pt |
| 27 | 宮嶋 林湖(松本大学) | 190.3pt |
| 36 | 佐藤 柚月(東京美装グループスキー部) | 85.6pt |
前戦は予選でスキーの長さ違反で失格となったニカ・プレヴツが、1本目のリードを余裕で守り切り2位に12.8ptの差をつけて快勝。
2位にニカ・ヴォダンが入り、スロベニアは二人のニカによるワンツーとなった。
プレヴツは今季2勝目。出場4試合連続の表彰台。
開幕当初の上半身と下半身がばらばらに動くような姿は今はもう見られず、2季連続の総合チャンピオンはいよいよ大きな仕事を成し遂げるだけの準備が整ってきたと感じさせる。
旧姓クリジュナルとして2020/21の総合優勝に輝いたヴォダン。
2024年オフのトレーニングで半月板を痛め、2024/25は開幕からの4試合を終えた時点で、その後のシーズンをあきらめなければならなくなった。
この夏のグランプリ(GP)に復帰し最高位は8位。
そして今季開幕戦でワールドカップ(WC)に復帰し、遂に表彰台に返り咲いた。
2024年3月のトロンハイム以来2季ぶりの表彰台。その時はクリジュナルとして。今日はヴォダンとして。
3位は今季2度目の表彰台となるエイリン‐マリア・クバンダル。
今季は第4戦ファルンの1本目でしかコーチリクエストを使ってないが、スーツのルール厳格化と何か関係があるだろうか。
4位の丸山希は、開幕から続いていた3連勝を含む5戦連続表彰台が途絶えたが、前日はあっていなかったタイミングがかなり修正されてきたように見えた。
本人的にも「納得のいくジャンプはできた」とのことで、手ごたえを感じていた模様。
前戦でアンナ-オディヌ・ストロームと入れ替わり総合3位になっていたプレヴツが再び2位に。女王がひたひたと詰め寄ってきてはいるが、それでも丸山は134pt差で総合トップ。
連勝が止まり、連続表彰台も途絶えたが、何かが変わったわけではなく依然として好調の状態にあるように見える。騒ぐようなことは何もない。
高梨沙羅は4試合連続のシングルと安定。
宮嶋林湖は2試合連続予選不通過となっていたが、しっかりと盛り返して見せた。
さて、SAJの選考基準によると、女子チームはヴィスワ終了時の成績を基に、入れ替えが発生する可能性を示している。
- 対象大会:クリンゲンタール/エンゲルベルク/ガル-パル/オーベルストドルフ/フィラハ/リュブノ
- 選考人数:6名
- 選考基準:
- 2025/26 WCスタンディングス上位の選手
- 12/6 時点でWCポイント未獲得選手がいる場合、②から選考する
- 全日本選手権LH大会ジャンプポイントの上位選手
- 6.World Cup に出場した選手を除く
- WC出場資格を有している選手
- 2025/26 WCスタンディングス上位の選手
- 特記事項:
- 状況に応じてコーチ会議を行い、HCが最終決定する
ご覧の通り、「12/6時点でWCポイント未獲得選手がいる場合」にのみ入れ替えが発生すると読み取れる。
現在派遣中の6人の選手は全員ポイントを獲得しているので、選考基準通りであれば入れ替えは発生しないことになる。ただし「状況に応じてコーチ会議を行い、HCが最終決定する」の特記事項が発動しなければ、ではある。
