スキージャンプFISワールドカップ2025/26女子個人第2戦リレハンメル

丸山希が圧巻のワールドカップ開幕2連勝 トゥルーセルが初表彰台

3rd World Cup Competition
  • 2025年11月23日(日)
  • リレハンメル(NOR)
  • Large Hill Individual
  • HS140/K123

Official Results

1  丸山 希(北野建設SC) 283.6pt
2  ハイディ-ディレ・トゥルーセル(NOR) 254.8pt
3  ニカ・プレヴツ(SLO) 250.4pt
 
6  伊藤 有希(土屋ホームスキー部) 241.2pt
14  高梨 沙羅(クラレ) 219.5pt
15  宮嶋 林湖(松本大学) 218.6pt
19  勢藤 優花(オカモトグループ) 212.6pt
32  佐藤 柚月(東京美装グループスキー部) 93.2pt

予選リザルト 本戦リザルト


丸山希がワールドカップ(WC)開幕2連勝。
前日にWC初優勝を遂げ初めてイエロービブで臨んだこの日も、2位に28.8ptもの差をつけての圧勝。早くも無双感が漂い始めた。

1本目。向かい風ゆえに飛び過ぎを考慮してコーチ判断でゲートを1段下げた。
しっかりとHSの95%を超える134.0mを飛び加点を得ると、この時点で暫定2位のニカ・プレヴツに16.8ptもの差をつけた。

追い風に変わった2本目も133.0m。
前戦に引き続き唯一2本とも130mオーバー。
1本目3位からハイディ-ディレ・トゥルーセルが迫ってきたが寄せ付けず盤石の勝利を得た。

金曜の公式練習から数えて、リザルトが残っている全10本のうちトップを獲れなかったのは混合団体の2本目の3位だけ。残る9本はすべてトップ。如何に無双状態であるかが分かる。

次戦はファルンだが、最後にここを使ったのは2015年の世界選手権
これを経験しているのは高梨沙羅、伊藤有希、勢藤優花、ザイファルト、シュミット、クロイツァー、キュッカネン、アストロームなど一部の選手に限られる。
しかもその時はNHのみ。今回はLHもある。初物であるのは皆同じ。丸山にハンデはないだろう。

伊藤有希は2試合連続のトップ10内となる6位。2試合とも2本目で順位を落としてしまったのが悔しい。
1本目9位の宮嶋林湖も2本目で順位を落としてしまい、SAJの五輪選考基準をクリアするには至らなかった。

前戦15位で少し心配だったニカ・プレヴツは、まだ少し踏切にぎくしゃくした印象が残るものの、しっかりと修正してきて3位表彰台。
2位には初表彰台となる22歳のトゥルーセル。

なお、日本女子選手のWCでの連勝は、伊藤有希が2022/23最終戦2023/24開幕戦のシーズン跨ぎで達成して以来のこと。
同一シーズンでは、高梨沙羅が2020/21第6戦第7戦で達成して以来のこと。

WC総合順位