2021 FISグランプリジャンプ女子個人第7戦クリンゲンタール

クラマー GP初優勝 ボガタイが7戦4勝で夏の女王に

2021年10月2日(土) クリンゲンタール(GER)HS140/K125

8th Grand Prix Competition

1  マリタ・クラマー(AUT) 255.7pt
2  ウルサ・ボガタイ(SLO) 237.9pt
3  高梨 沙羅(クラレ) 235.5pt
 
8  伊藤 有希(土屋ホーム) 207.9pt
17  勢藤 優花(北海道ハイテクAC) 173.7pt

予選リザルト オフィシャル リザルト


1本目が終了した時点で、ボガタイ、高梨、クラマーの順で2.6pt差に収まる接戦。
しかし、2本目のクラマーが凄すぎた。
条件も良かったかもしれないが、GPヒルレコードを更新する141.5m。2位との差を17.8ptまで広げて見事にGP初優勝。

このゲートで2番目の飛距離は、これまた条件が良かったアルトハウスの132.5mであることからも、クラマー唯一人が桁外れのパフォーマンスを見せたことがわかる。

目の前でこれを見せつけられた高梨の2本目は、スタート時点で追い風と条件が良くなかった。
いや、しかし、仮に条件が良かったとしてもクラマーを超えることは難しかったかも。

さて、この夏の女子GPはこれで全日程を終了。
開幕3連勝を含む4勝と2度の2位という圧倒的な成績を見せたボガタイが夏の女王に。
それはある意味サプライズではあったけれど、全体的に見ると冬に好調だった選手はそのまま好調を維持している感じ。

日本勢も高梨と丸山が好調を維持。
特に丸山は確実にステップアップを図っているようで、今やトップ10争いではなく表彰台争いを期待できる選手になりつつある。

一方で、ドイツが冬から続く低迷を脱し切れていない。
また、結局一度も登場することが無かったルンビがここにどう絡んでくるのかは未知数。

さて、この冬はどんな戦いが待っているのか。
注目の五輪シーズンは11月25日にニジニ・タギルで開幕する。

グランプリ総合順位

1 ウルサ・ボガタイ(SLO)6004勝
2 高梨 沙羅(JPN)3201勝
3 マリタ・クラマー(AUT)2721勝
4 シリエ・オプセット(NOR)2652位
5 ニカ・クリジュナル(SLO)2363位
6 丸山 希(JPN)2112位
8 イリーナ・アバクモワ(RUS)2101勝
11 伊藤 有希(JPN)1626位
15 岩渕 香里(JPN)1164位
32 岩佐 明香(JPN)479位
34 勢藤 優花(JPN)4417位
46 小林 諭果(JPN) 1722位
51 茂野 美咲(JPN) 627位

個人総合順位

大会別優勝者

1 ウルサ・ボガタイ(SLO) ヴィスワ(HS134)
2 ウルサ・ボガタイ(SLO) ヴィスワ(HS134)
3 ウルサ・ボガタイ(SLO) クーシュベル(HS135)
4 高梨 沙羅(JPN) フレンシュタート(HS106)
5 ウルサ・ボガタイ(SLO) チャイコフスキー(HS140)
6 イリーナ・アバクモワ(RUS) チャイコフスキー(HS140)
7 マリタ・クラマー(AUT) クリンゲンタール(HS140)

団体戦 大会別優勝国

1ノルウェーチャイコフスキー(HS140-MIX)日本4位

ネイションズカップ総合順位

1 スロベニア1563
2 日本-515
3 ロシア-833
4 オーストリア-846
5 ノルウェー-940

国別総合順位