プレヴツvs丸山希の息詰まる一騎打ち プレヴツ今季3勝目 丸山2位

Official Results
| 1 | ニカ・プレヴツ(SLO) | 294.1pt |
| 2 | 丸山 希(北野建設SC) | 290.1pt |
| 3 | アンナ-オディヌ・ストローム(NOR) | 272.4pt |
| 11 | 高梨 沙羅(クラレ) | 244.7pt |
| 13 | 宮嶋 林湖(松本大学) | 238.1pt |
| 15 | 伊藤 有希(土屋ホームスキー部) | 233.5pt |
| 30 | 勢藤 優花(オカモトグループ) | 126.6pt |
| 37 | 佐藤 柚月(東京美装グループスキー部) | 85.9pt |
他を寄せ付けない圧倒的な二人による一騎打ち。
1本目を134.0mの飛距離と一人が18点を付ける飛型点で2位で折り返した丸山希。
対するニカ・プレヴツは飛距離で1.0m上回り、二人が18点を付ける飛型点でトップで折り返す。
2本目。丸山が厳しい追い風をものともせず、135.0mでストローム、フライターク、ライシュらを突き放しダントツのカレントリーダーに。
これに勝つには134.0mが必要とTo Beatが過酷な要求をしたが、プレヴツは難なくこれを4.0mも超えて見せた。
プレヴツは今季3勝目。
通算25勝目となり、長兄ペテル・プレヴツの24勝を超え、プレヴツ家で1位になったばかりでなく、スロベニアにとっての男女通じて最多勝利数を更新することとなった。
2位の丸山希は、今季8試合中7回目の表彰台。
総合では2位プレヴツとの間で134ptの差をもって開幕から首位を守り続けている。
前日はトップ10に4人が入った日本勢。
この日も勢藤優花が今季自己最高位の7位に入っていたのだが、試合終了後に失格となり二本目の得点が抹消されてしまった。
リザルトでは “Late start” となっているが、これはグリーンシグナルから10秒以内にスタートしなかった場合の違反を指すのでは?
でも勢藤はシグナルがグリーンに変わって10秒以内にスタートしている。ところが…
勢藤は、ゲートに着いたときにビンディングとブーツを繋ぐ補助紐が外れていて、ゲートバーに座った状態でこれを付けようとしていたのだが、その後ろに映るシグナルは赤が付いている。
これはどういうことだろう?
ゲートに着いてすぐにグリーンに変わったけど、補助紐を付けなおしている間に10秒が過ぎてしまった? だったらその時点で失格になるのでは?
よくわからないけど、好調だっただけに何とももったいない話。
一方、宮嶋林湖が13位に入った。
SAJが定めたミラノ・コルティナ五輪の選考基準では、2024/25~2025/26のワールドカップ、グランプリ、世界選手権で、① 8位以内の成績を1回以上、② 10位以内の成績を2回以上、③ 15位以内の成績を3回以上、のいずれかをクリアする必要がある。
宮嶋は、今季開幕戦で10位、第2戦で15位、そして今回の13位により、③の基準をクリアしたことになる。
なお、この条件をクリアしているのは、高梨沙羅、丸山希、一戸くる実、岩佐明香、伊藤有希、佐藤柚月、勢藤優花、宮嶋林湖の8名。
条件をクリアした中から、2026年1月19日時点のワールドカップスタンディング上位者が五輪代表に選出されることとなる。

