スキージャンプFISグランプリ2022混合団体第2戦クリンゲンタール

ノルウェーが地力を見せV スロベニアは7本で3位 日本は4位

2022年10月1日(土)クリンゲンタール(GER)HS140/K125

6th/8th Grand Prix Competition

1 ノルウェー 937.0pt
オプセット、リンビーク、ビヨルセット、タンデ
2 ドイツ 898.7pt
フライターク、ヴェリンガー、アルトハウス、ガイガー
3 スロベニア 884.4pt
クリネツ、ザイツ、ボガタイ、ラニセク
 
4 日本 867.3pt
伊藤有希、中村直幹、勢藤優花、小林陵侑
5 オーストリア 750.3pt
6 イタリア 676.5pt
7 フィンランド 655.6pt
8 スイス 655.6pt

オフィシャル リザルト


満を持して最終戦の地クリンゲンタールに姿を現したノルウェー男子Aチーム。
圧倒的な力を見せつけるところまではいかなかったが、男女4人がしっかり繋いで混合団体としては昨年9月のGPチャイコフスキー以来の勝利。

むしろ強さを見せつけたのは3位のスロベニア。
1番手のクリネツがスーツ違反で失格になったところで万事休すと思われたが、そのクリネツの2本目を含めて4人が揃って良いパフォーマンスを見せ、終わってみれば7本のジャンプで3位表彰台。
タラレバを言っても仕方がないが、失格がなければ圧勝していただろう。

日本は4位。
伊藤有希と勢藤優香は今夏のGP初出場。
小林陵侑も1週前のヒンツェンバッハの予選でスーツ違反で失格になっているので実質初出場。

白眉は小林陵侑。2本ともHSジャンプ。タンデ、ガイガー、ラニセク、クラフトといった猛者がひしめくこの組でいずれもトップを取った。
国内戦8試合中出場したのは3試合にとどまったこともあり、試合勘がどうなのかとも思ったが全くの杞憂に終わった。恐ろしい奴だ。

勢藤優花は北京オリンピック後に引退をするつもりで、所属していた北海道ハイテクACで退職の手続きを済ませていた。そして実際に4月15日付で退社。
しかし、北京で目標の成績を上げられなかった悔しさから引退を撤回。その後、旭川のスキー場であるカムイスキーリンクスと契約し今に至る。

ただ、この夏の国内試合には一度も姿を見せず、海外でのFISの試合にも出ていなかった。
ここクリンゲンタールが正真正銘の今季初お目見え。
金曜の予選ではクリネツ、ボガタイに次ぐ3位。この日もまずまずのジャンプを2本揃えた。
引退するにはまだ早い。

混合団体 日本の全成績
2012.08.14 GP クーシュベル 1位 伊藤、高梨、葛西、渡瀬
2012.08.18 GP ヒンターツァルテン 2位 高梨、岩渕、清水、渡瀬
2012.11.23 WC リレハンメル 2位 伊藤、渡瀬、高梨、竹内
2013.02.24 WSC バルディフィエンメ 1位 伊藤、伊東、高梨、竹内
2013.07.27 GP ヒンターツァルテン 1位 伊藤、葛西、高梨、渡瀬
2013.08.14 GP クーシュベル 2位 伊藤、渡瀬、高梨、竹内
2013.12.06 WC リレハンメル 1位 伊藤、伊東、高梨、竹内
2015.02.22 WSC ファルン 3位 高梨、葛西、伊藤、竹内
2017.02.26 WSC ラハティ 3位 高梨、竹内、伊藤、伊東
2018.09.08 GP チャイコフスキー 1位 丸山、佐藤幸、高梨、小林潤
2019.03.02 WSC ゼーフェルト 5位 伊藤、佐藤幸、高梨、小林陵
2019.07.27 GP ヒンターツァルテン 2位 丸山、小林潤、高梨、佐藤慧
2021.02.20 WC ルシュノフ 4位 丸山、佐藤幸、高梨、小林陵
2021.02.28 WSC オーベルストドルフ 5位 伊藤、佐藤幸、高梨、小林陵
2021.09.12 GP チャイコフスキー 4位 櫻井、渡部陸、宮嶋、伊東
2022.01.28 WC ヴィリンゲン 5位 伊藤、中村、岩渕、佐藤幸
2022.02.07 OWG 北京 5位 高梨、佐藤幸、伊藤、小林陵
2022.03.04 WC オスロ 4位 高梨、佐藤幸、伊藤、小林陵
2022.09.18 GP ルシュノフ 9位 中山、清水、宮嶋、二階堂
NEW GP クリンゲンタール 4位 伊藤、中村、勢藤、小林陵