2020/21 FISスキージャンプワールドカップ混合団体ルシュノフ

混合団体 ノルウェー圧勝 日本は4位

2021年2月20日(土)ルシュノフ(ROU)HS97/K90

26th /11th World Cup Competition

1 ノルウェー 968.7pt
ルンビ、タンデ、オプセット、グランネル
2 スロベニア 945.3pt
クリジュナル、C.プレヴツ、クリネツ、イエラル
3 オーストリア 924.6pt
ピンケルニッヒ、チョフェニック、イラシュコ-シュトルツ、フェットナー
 
4 日本 920.8pt
丸山希、佐藤幸椰、高梨沙羅、小林陵侑
5 ドイツ 875.8pt
6 ロシア 861.2pt
7 ポーランド 856.9pt
8 フランス 785.5pt

オフィシャルリザルト


ワールドカップとしては過去に2012/13と2013/14の2回だけ開催されたことのある混合団体。
グランプリと世界選手権を含めると今回で13回目の開催となる。

初期のころは余興扱いされることもあったこの種目。
でも、2022北京五輪での正式採用が決定したこともあってか、今やどの国も完全なる本気モード。

ただし、今回は世界選手権直前ということもあって、オーストリア男子、スロベニア男子、ドイツ女子などの主力は調整の為エントリーを見送った。
なので、今回の結果だけをもってして2月28日に行われる世界選手権混合団体の結果は占えないが、試金石にはなったと思う。

やはりコマの揃ったノルウェーが強い。
スロベニアとオーストリアも男子の主力を欠いてもこの強さ。
読めないのがドイツ。不気味だ。

日本はオーストリア激しい表彰台争いを繰り広げた。
前日に男女同会場同日優勝を果たした小林陵侑と高梨沙羅は依然として好調さを見せつけたけど3.8pt及ばずに4位。

国別総合暫定順位

 日本の混合団体の成績    
2012.08.14 GP クーシュベル 1位 伊藤、高梨、葛西、渡瀬
2012.08.18 GP ヒンターツァルテン 2位 高梨、岩渕、清水、渡瀬
2012.11.23 WC リレハンメル 2位 伊藤、渡瀬、高梨、竹内
2013.02.24 WM バルディフィエンメ 1位 伊藤、伊東、高梨、竹内
2013.07.27 GP ヒンターツァルテン 1位 伊藤、葛西、高梨、渡瀬
2013.08.14 GP クーシュベル 2位 伊藤、渡瀬、高梨、竹内
2013.12.06 WC リレハンメル 1位 伊藤、伊東、高梨、竹内
2015.02.22 WM ファルン 3位 高梨、葛西、伊藤、竹内
2017.02.26 WM ラハティ 3位 高梨、竹内、伊藤、伊東
2018.09.08 GP チャイコフスキー 1位 丸山、佐藤幸、高梨、小林潤
2019.03.02 WM ゼーフェルト 5位 伊藤、佐藤幸、高梨、小林陵
2019.07.27 GP ヒンターツァルテン 2位 丸山、小林潤、高梨、佐藤慧
NEW WC ルシュノフ 4位 丸山、佐藤幸、高梨、小林陵

団体戦の場合は4人の力が揃わずにチームとして良い結果が得られないことがあり得る(そもそもそういう種目)
で、上手くいかなかった選手の試合後のインタビューは「足を引っ張ってしまった」と、まるで謝罪会見のようになりがち。

まぁ、チームメートに対してそういう気持ちを持つのは別にいいとして、広く世間に対して謝る必要なんて全然ない。
世間は勝手に応援しているだけ。少なくとも私はそうだ。

私も含めて応援している人たちの大半は勝手に応援しているだけ。勝てばもちろんうれしいけれど、勝てないことがあることもわかっているし、そういうことも全部ひっくるめて「応援することを楽しんでいる」だけ。

応援している者たちは、沙羅ちゃんが思うほど「結果だけ」を求めているわけではないんだよ。

2017 FISノルディックスキー世界選手権ラハティ 女子個人NH

早々と世界選手権の派遣メンバーを発表した日本と違い、ここルシュノフでの個人戦・混合団体戦の結果を見て最終的なメンバーを決めようとしている国もあるようだ。

例えばオーストリアにとってはマニュエル・フェットナーの処遇が悩ましい。
昨日の個人戦では1本目でグランネルと同ポイントでトップを分け合い最終8位と健闘。今日の混合団体でも日本との激しい表彰台争いを制する立役者の活躍を見せた。

追記: フェットナーは代表に選ばれたらしい。