2021 FISノルディックスキー世界選手権オーベルストドルフ混合団体NH

下馬評を覆しドイツが4連覇 日本は5位

2021年2月28日(日)オーベルストドルフ(GER)HS106/K95

Mixed Normal Hill Team

ドイツ 1000.8pt
アルトハウス、アイゼンビヒラー、ルプレヒト、ガイガー
ノルウェー 995.6pt
オプセット、ヨハンソン、ルンビ、グランネル
オーストリア 986.5pt
クラマー、ハイベック、イラシュコ-シュトルツ、クラフト
 
4 スロベニア 954.8pt
5 日本 940.3pt
伊藤有希、佐藤幸椰、高梨沙羅、小林陵侑
6 ポーランド 837.6pt
7 RSF(ロシアスキー連盟) 805.4pt
8 チェコ 777.2pt

オフィシャルリザルト


まさかドイツが金メダルを獲るとは、誰が予測できただろう。

男子はある程度の計算はできてはいた。
前日の個人NHではガイガーが銀。
ノーマルヒルで開催された直前のワールドカップ・ルシュノフ大会でもガイガーは3位だった。
さすがはノーマルヒル・マイスター。

ただし、アイゼンビヒラーはWCで総合2位につけてはいるものの、ここ数戦は調子が出ない。
何よりも、ここのやや特徴的なNHにあまりフィットしていない印象があった。

女子は今季ここまで一度も表彰台が無い。
アルトハウスは、ルシュノフ大会をスキップして大舞台に備えたが、個人NHでは10位、女子団体でも精彩を欠いていた。

そんなチームがいきなり目覚めた。
4人が4人とも素晴らしいパフォーマンスを見せた。
このチームにあって唯一WCでの優勝経験のないルプレヒトも、周りに感化されたか臆することなく良い仕事ふりを見せた。
ちなみにルプレヒトは、2016/17リレハンメルで高梨、伊藤に続く3位表彰台を果たしている。決して、この日いきなり突然変異を遂げたわけではない。

結果、見事に金メダル。
世界選手権混合団体4連覇。
今や、混合団体はドイツのお家芸だ。

世界選手権混合団体 歴代メダル獲得国
  日本の成績
2013 JPN AUT GER  伊藤、伊東、高梨、竹内
2015 GER NOR JPN  高梨、葛西、伊藤、竹内
2017 GER AUT JPN  高梨、竹内、伊藤、伊東
2019 GER AUT NOR 5位  伊藤、佐藤幸、高梨、小林陵
NEW GER NOR AUT 5位  伊藤、佐藤幸、高梨、小林陵

予想を良い意味で裏切ったのがドイツなら、悪い意味で裏切ったのはスロベニアだ。
クリネツ、クリジュナルの2枚看板が、ここにきてまさかの不調。
パブロフチッチも冴えず、期待通りの仕事をしたのはラニセクだけ。
それにしても、個人NHで金に輝いたクリネツが、翌日の団体戦から別人のように全く飛べなくなってしまったのは不思議だ。

日本は、1人目の伊藤有希が、突然吹いた横風に叩かれて75.0mに落ちた瞬間に残念ながらメダルの可能性が無くなってしまった。
2013年大会では、1本目8位と出遅れた伊藤有希を、伊東大貴、高梨沙羅、竹内択が100m越えの大ジャンプで救って日本は金メダルを手にしたが、その再現はならなかった。

「私のジャンプで出来た差を後輩たちが縮めてくれて申し訳ない気持ちでいっぱいだ」と語った伊藤有希。
8年前に、金メダルが決まった瞬間に顔を覆って泣きじゃくった伊藤有希も今やチームの最年長。

混合団体 日本の全成績
2012.08.14 GP クーシュベル 1位 伊藤、高梨、葛西、渡瀬
2012.08.18 GP ヒンターツァルテン 2位 高梨、岩渕、清水、渡瀬
2012.11.23 WC リレハンメル 2位 伊藤、渡瀬、高梨、竹内
2013.02.24 WSC バルディフィエンメ 1位 伊藤、伊東、高梨、竹内
2013.07.27 GP ヒンターツァルテン 1位 伊藤、葛西、高梨、渡瀬
2013.08.14 GP クーシュベル 2位 伊藤、渡瀬、高梨、竹内
2013.12.06 WC リレハンメル 1位 伊藤、伊東、高梨、竹内
2015.02.22 WSC ファルン 3位 高梨、葛西、伊藤、竹内
2017.02.26 WSC ラハティ 3位 高梨、竹内、伊藤、伊東
2018.09.08 GP チャイコフスキー 1位 丸山、佐藤幸、高梨、小林潤
2019.03.02 WSC ゼーフェルト 5位 伊藤、佐藤幸、高梨、小林陵
2019.07.27 GP ヒンターツァルテン 2位 丸山、小林潤、高梨、佐藤慧
2021.02.20 WC ルシュノフ 4位 丸山、佐藤幸、高梨、小林陵
NEW WSC オーベルストドルフ 5位 伊藤、佐藤幸、高梨、小林陵