リンビークが今季最多の3勝目 ヴァセクが初の総合優勝 二階堂蓮は3季連続の総合シングル
Official Results
1 | マリウス・リンビーク(NOR) | 274.9pt |
2 | ティミ・ザイツ(SLO) | 271.7pt |
3 | ハルヴォア-エグナー・グランネル(NOR) | 270.5pt |
6 | 小林 陵侑(TEAM ROY) | 257.8pt |
13 | 二階堂 蓮(日本ビールスキー部) | 237.6pt |
39 | 中村 直幹(Flying Laboratory SC) | 101.3pt |
40 | 小林 潤志郎(Wynn.) | 100.8pt |
佐藤 慧一(雪印メグミルクスキー部) | 予選56位 |
個人最終戦は今季最多の64名がエントリー。
地元ドイツはもちろん、スロベニア、ノルウェー、そして日本がフルメンバーと言ってよい陣容で臨んだ。
総合優勝の可能性は、ヴァセク、クラフト、インサム、ヘールの4名に絞られていたが、クラフトは参戦せず。
勝ったのはマリウス・リンビーク。
この夏3勝目を挙げ最多勝利となったが、リンビークはそもそも3試合しかエントリーしていない。
つまり参戦したすべての試合で勝利を収めたことになる。
2位は今季初表彰台となるティミ・ザイツ。グランプリ通算2度目の表彰台。
3位も初表彰台のハルヴォア-エグナー・グランネル。グランプリ通算6度目の表彰台。
小林陵侑は今季3戦目で初のシングルとなる6位。
二階堂蓮は13位でポイントを獲得し総合9位。なお二階堂蓮は、グランプリ初出場の2022年に総合5位、2023年は総合3位と、これで3シーズン連続の総合シングル。
25位で6ptを加算したパヴェル・ヴァセクが逃げ切って初の総合優勝を獲得。
シーズン序盤のリーダーだったアレックス・インサムは、最後はリンビークの猛追に対し32位のノーポイントに終わり、1pt差で総合の表彰台を逃してしまった。
グランプリ総合順位
pt | 最高位 | ||
---|---|---|---|
1 | パヴェル・ヴァセク(POL) | 329 | 2勝 |
2 | シュテファン・クラフト(AUT) | 305 | 2勝 |
3 | マリウス・リンビーク(NOR) | 300 | 3勝 |
4 | アレックス・インサム(ITA) | 299 | 3位 |
5 | ヤン・ヘール(AUT) | 249 | 2位 |
6 | アンドレアス・ヴェリンガー(GER) | 212 | 1勝 |
7 | ダニエル・チョフェニック(AUT) | 186 | 1勝 |
9 | 二階堂 蓮(日本ビールスキー部) | 173 | 2位 |
15 | 佐藤 慧一(雪印メグミルクスキー部) | 151 | 7位 |
21 | 中村 直幹(Flying Laboratory SC) | 117 | 8位 |
30 | 小林 朔太郎(雪印メグミルクスキー部) | 88 | 11位 |
31 | 小林 潤志郎(Wynn.) | 80 | 10位 |
34 | 小林 陵侑(TEAM ROY) | 72 | 6位 |
77 | 竹内 択(team taku) | 7 | 24位 |
大会別優勝者
1 | シュテファン・クラフト(AUT) | クーシュベル(HS132) |
2 | シュテファン・クラフト(AUT) | クーシュベル(HS132) |
3 | マリウス・リンビーク(NOR) | ヴィスワ(HS134) |
4 | マリウス・リンビーク(NOR) | ヴィスワ(HS134) |
5 | パヴェル・ヴァセク(POL) | ルシュノフ(HS97) |
6 | パヴェル・ヴァセク(POL) | ルシュノフ(HS97) |
7 | ダニエル・チョフェニック(AUT) | ヒンツェンバッハ(HS90) |
8 | アンドレアス・ヴェリンガー(GER) | ヒンツェンバッハ(HS90) |
9 | マリウス・リンビーク(NOR) | クリンゲンタール(HS140) |
以前は、夏のグランプリが終わった段階で発表されていたワールドカップの選手選考基準。
しかし、今季はグランプリが始まる前に冬シーズンのラストまでの分がまとめて発表されている。
これにより、昨年書いた下記のような問題は解消された。
ただし、これは昨年も書いたことだが、発表するタイミングは大いに疑問が残る。
スキージャンプFISグランプリ2023混合団体クリンゲンタール【国別総合成績】
サマーシーズンの成績を選考基準に含めるのであれば、サマーシーズンが始まる前に選考基準を示すべきだろう。これではなんだか後出しジャンケンのような気がする。
先手、先手で選考基準を作成していくことが簡単ではないことは承知しているつもりだ。
でも、選手としてみれば、何をどこまで頑張ればWCに選考されるのかが分からない状態で夏の試合に臨まなければならないことになる。それは理不尽。
で、既に発表されているワールドカップ開幕ピリオドの選考基準は次の通り。
ワールドカップ
Lillehammer/ Ruka /Wisla/ Titisee-Neustadt/Engelbelg 選考方法
- 2024/2025 WRL 上位 3 名の選手(10月7日時点)
- 2024/2025 SGP ランキング上位 1 名の選手
- ❶の選手を除く
- 全日本選手権大会ラージヒルの上位 1 名の選手
- ❶と❷の選手を除く
○ 選手選考の条件
- WC 出場資格を有している選手
- 2024/2025 SGP 出場者または下記 4 大会の総合ジャンプポイントの上位 6 名の選手
- 第 42 回札幌市長杯宮の森サマージャンプ大会
- 第 25 回札幌市長杯大倉山サマージャンプ大会
- チャレンジカップ 2024 大倉山サマージャンプ大会
- サマースキージャンプ 2024 山形蔵王大会
- 選考人数合計5名(クォーター数によって変動)
- 状況に応じて、コーチ会議を行い、ヘッドコーチが最終決定する
10月7日時点のWRL(ワールドランキングリスト)は既に発表されている。
また、アロケーションリストによりクォーター数は5枠を確保している。
これらを基に選考基準に当てはめると、次の4名の選手が当確ということになる。
- の基準により… 小林陵侑、二階堂蓮、小林潤志郎
- の基準により… 佐藤慧一
残り1枠が決まるのは、10月20日の白馬。