夏の初戦はクラフトがV フベール、インサムが初表彰台 日本勢はトップ10に3人
Official Results
1 | シュテファン・クラフト(AUT) | 288.1pt |
2 | ヴァランタン・フベール(FRA) | 262.5pt |
3 | アレックス・インサム(ITA) | 254.2pt |
7 | 佐藤 慧一(雪印メグミルクスキー部) | 249.5pt |
8 | 中村 直幹(Flying Laboratory SC) | 249.2pt |
10 | 小林 潤志郎(Wynn.) | 245.0pt |
12 | 小林 朔太郎(雪印メグミルクスキー部) | 238.7pt |
24 | 竹内 択(team taku) | 220.6pt |
8月8日の夜に、ヴィスワを強い嵐が襲い、ジャンプ台の一部(ブレーキングトラックのカウンタースロープ)が損傷。
修復には少なくとも2種間ほど掛かるとのことで、8月17日と18日に予定されていたグランプリの男女計4試合がキャンセルとなった。
代替試合は9月14日と15日を候補として調整されているらしいのだが、この場合、チームJAPANの第1次遠征はどうなるのだろうか。
この第1次遠征はクーシュベルとヴィスワに派遣されることとなっていた。ヴィスワが一旦キャンセルとなり、その延期先が9月中旬では、1ヵ月も空いてしまうことになる。
- クーシュベル後にそのままヨーロッパにとどまる?
- 一旦帰国して9月に同じメンバーを再派遣?
- 9月21日から始まる第2ピリオドのメンバーを派遣?
- ヴィスワ代替試合はスキップ?
❶と❷は、余計にコストが掛かってしまうが捻出は可能か?。
❸は、せっかく第1次遠征の権利を掴み獲った選手たちが可哀そう。
❹は、特に男子においてクォーター枠の確保の面で厳しくなる。
何とも悩ましい事態となってしまったが、❹の問題はヴィスワ云々に限らず、この夏のニッポン男子チームにとっての大命題。
アロケーションリストに名前のある5名のうち、この夏でまず4番手にいた内藤智文が消えてしまう。5番手にいる竹内択も保有するポイントのほぼ全てが夏で消えるし、ワールドランキングリストの6番手の佐藤慧一の保有ポイントもほぼ全て消えてしまう。
よって、竹内、佐藤はもちろん中村直幹、小林朔太郎らがポイントを獲得していかないと、日本のエントリー枠が減ってしまう状況。
が、それはいらぬ心配だったか。
中村直幹は1本目2位で表彰台を期待させ、小林潤志郎も5位で折り返した。
2本目は伸ばせなかったものの、佐藤慧一も含めて3人がトップ10に。
GP初出場の小林朔太郎も12位と大健闘し、竹内択の24位も含めて全員がポイント獲得。
ヴィスワ派遣がどうなるかわからない中、チームJAPANの為に、そして彼ら自身の生き残りのために、初戦から素晴らしい結果を出した。
勝ったクラフトは、2015アルマトイ、2021クーシュベルに続くGP通算3勝目。
そもそも夏はあまりエントリーしてこないが、この夏のオーストリアは初戦からベストメンバーを送り込んできた。4位フェットナー、6位ヘール。
2位のフランスの21歳フベールは、WC個人戦出場23試合で最高位23位、GPはこれまで7試合に出場し最高位21位。それがいきなり表彰台を射止めた。
3位のインサムは、WCで最高位9位、GP最高位6位のそれなりに実績のある選手だが、WC・GPを通じて表彰台はこれが初めて。
2022は二階堂蓮が、昨年はゾグラフスキーとデシュバンデンが覚醒したが、夏はこういうものを見られるのが楽しい。