開幕戦は伊藤有希が逆転で通算8勝目 パニエは自己最高2位
Official Results
1 | 伊藤 有希(土屋ホームスキー部) | 244.6pt |
2 | ジョセフィーヌ・パニエ(FRA) | 242.7pt |
3 | アレクサンドリア・ルティト(CAN) | 241.6pt |
12 | 高梨 沙羅(クラレ) | 216.3pt |
23 | 丸山 希(北野建設SC) | 199.3pt |
37 | 一戸 くる実(CHINTAIスキークラブ) | 85.1pt |
勢藤 優花(北海道エネルギースキー部) | 予選42位 | |
宮嶋 林湖(松本大学) | 予選55位 |
男子から一週間遅れて、2023/24の女子スキージャンプワールドカップが開幕した。
今季は個人戦27試合、2人制チーム戦1試合の全28試合が予定されている。
開幕戦を制したのは伊藤有希。
1本目4位から逆転で勝利をつかんだ。
シーズンを跨いで2連勝。通算8勝目。
伊藤有希の通算8勝
1 | 2017.01.14 | 札幌(NH) |
2 | 2017.01.20 | 蔵王(NH) |
3 | 2017.01.21 | 蔵王(NH) |
4 | 2017.02.15 | ピョンチャン(NH) |
5 | 2017.03.12 | オスロ(LH) |
6 | 2023.02.05 | ヴィリンゲン(LH) |
7 | 2023.03.24 | ラハティ(LH) |
8 | 2023.12.02 | リレハンメル(NH) |
1本目。ルティトの踏切は凄まじかった。
上下動が極めて少なく、アプローチのスピードを余すことなく前方向に伝え踏み切った。
これに勝てる人はいるだろうか? そう思わせるに十分すぎるほどのパフォーマンス。
しかし、伊藤有希がいた。
1本目は4位。トップのルティトとは11.9ptの差。NHとしては小さくない差。ましてやこの切れ味鋭いルティトが相手となると。
なので、クバンダル、パニエとの2位・3位争いとみるのが現実的だと思っていたが…
昨シーズンの終盤に一躍時の人となった伊藤有希。
ヴィリンゲンでの夢かと見まごう表彰台独占。フライング戦にまつわる信じられない顛末。そして「まだ夢が続いている感じ」と声を弾ませた最終戦の勝利。
しかし同時に「たまたま勝てた感覚だった」ので次は「狙って勝ちたい」とも語っていた。
この日はそれができたのだろうか?
本人ではないので何とも言えないが、試合後には「自分の思い描くジャンプを目指してできたのが良かった」というコメントを残している。
自己最高位を更新する2位となったパニエは、2021/22ヒンツェンバッハでの3位に続く2度目の表彰台。
2本目を伸ばすことができず3位となったルティトは、昨季の蔵王での初優勝と3月のリレハンメルに続く3度目の表彰台。
1本目でルティトと同じく96.0mを飛んで2位につけていたクバンダルは、やはり着地に難がある。
結果論ではあるが、普通に決めていれば優勝もありえただけに、ここは何とかして克服したいところ。
なお、昨年の総合優勝者ピンケルニッヒは膝に故障がある為、またルンビは調整中の為にエントリーしていない。
一方で初めて名前を聞くような10代の選手たちが数多くエントリーしていた。