スキージャンプFISワールドカップ2025/26女子個人第22戦札幌

悪天候により2本目キャンセル ニカ・プレヴツが連勝 日本勢最高位は高梨沙羅の8位

23rd World Cup Competition
  • 2026年1月25日(日)
  • 札幌(JPN)
  • Large Hill Individual
  • HS137/K123

Official Results

1  ニカ・プレヴツ(SLO) 134.5pt
2  アビゲイル・ストレイト(CAN) 129.2pt
3  ハイディ-ディレ・トゥルーセル(NOR) 124.6pt
 
8  高梨 沙羅(クラレ) 111.7pt
10  勢藤 優花(オカモトグループ) 105.5pt
=12  丸山 希(北野建設SC) 101.2pt
=12  宮嶋 林湖(松本大学) 101.2pt
15  伊藤 有希(土屋ホームスキー部) 93.8pt
17  一戸 くる実(雪印メグミルクスキー部) 89.2pt

本戦リザルト


災害級と言っていいほどの記録的大雪に見舞われた札幌圏。
JRやバスは壊滅的な影響を受け、円山公園駅からのシャトルバスも運休。会場にたどり着くことができず、観戦を断念した方も多かったようだ。

9時30分開始予定の予選はキャンセル。
本戦1本目は予定通り11時スタートのアナウンスはあったが、10時の段階で、ご覧の通り降雪は激しく風も強い。
キャンセルもやむなしかと覚悟を決めた。

が、11時には降雪は幾分弱まり、予定通り試合はスタート。

時折かなり強い向かい風が吹くも、あまりシグナルでコントロールすることもなく良いペースで試合は進行。
最も強い向かい風を受けたニカ・プレヴツがヒルサイズオーバーの139.5mを飛んでトップとなり1本目が終了。

2本目の開始に向けて、場内MCによりスタートリストが紹介されてたりもしたが、ここで雪が激しくなり始めた。
結局スタートリストの紹介を遮るように2本目のキャンセルが告げられた。

女子ワールドカップ(WC)札幌大会で2本目がキャンセルとなるのは、初開催だった2013年宮の森以来2度目。

Top10 & Team Japan

1 ニカ・プレヴツ(SLO)
2 アビゲイル・ストレイト(CAN)
3 ハイディ-ディレ・トゥルーセル(NOR)
4 セリーナ・フライターク(GER)
5 アグネス・ライシュ(GER)
6 アンナ-オディヌ・ストローム(NOR)
7 ニカ・ヴォダン(SLO)
8 高梨 沙羅(クラレ)
9 カタリナ・シュミット(GER)
10 勢藤 優花(オカモトグループ)
=12 丸山 希(北野建設SC)
=12 宮嶋 林湖(松本大学)
15 伊藤 有希(土屋ホームスキー部)
17 一戸 くる実(雪印メグミルクスキー部)

ニカ・プレヴツは、札幌ではこれまで6位が最高で一度も表彰台に立てていなかったが、今年一気に連勝。
一週間前には兄ドメンも連勝しているので、今年の札幌大会はプレヴツ兄妹が勝利を独占したことになる。

ニカ・プレヴツは今季13勝目。昨季に高梨沙羅に並んだシーズン15勝の最多記録を塗り替える可能性がこれでまた大いに高まった。

アビゲイル・ストレイトは2戦連続の2位。
これまで札幌での最高位は12位だったので、これをきっかけに札幌を好きになってくれたらうれしい。

今季第2戦で2位となりWC初表彰台を獲得したハイディ-ディレ・トゥルーセルは2度目の表彰台。
低く鋭いフライトが観ていて楽しい。

表彰式

日本勢の最高位は高梨沙羅の8位。
助走が雪で詰まる感覚があったというが125.0mまで飛距離を伸ばした。

127.0mを飛び今季6回目のトップ10入りを果たした勢藤優花は、前日2本目で得た好感触を再現できたとのことで納得のパフォーマンスだったとのこと。

丸山希は、今季初めてトップ10に入ることかできなかったが、助走の経験値が上がったと、いつも通りにコメントが前向き。

開催国枠からこの日の出場を掴んだ一戸くる実は、この日もしっかりとポイント獲得。
厳しい条件下の試合ではあったけど、12位の宮嶋林湖、15位の伊藤有希も含めて全員が20位内で終われたことは悪くない結果。

WC総合順位

ピックアップ ギャラリー

ニカ・プレヴツをして、「こんなにたくさんの雪を見たのは初めて」と言わしめた札幌。
札幌市民の私でさえ、家の前にこんなに雪が積もるのを見たのは初めて。
難しい1日となってしまったけれど、どうか札幌を嫌いにならないでほしい。

そんな雪深き遠い遠いSapporoまで遥々やってきてくれた海外選手たちに敬意を表し、下手な写真ではあるが例によって何人かをピックアップ。

18 ジョセフィーヌ・パニエ(FRA)
19 フリダ・ヴェストマン(SWE)
21 ユリア・キュッカネン(FIN)
22 エイリン‐マリア・クバンダル(NOR)
24 イェニー・ラウティオンアホ(FIN)
28 ユリアーネ・ザイファルト(GER)
29 マヤ・コバチッチ(SLO)
33 アンナ・ツァルドシュ(POL)

表彰式が終わり帰路についたときには雪は止んでいた。
2本目はやろうと思えばできたのかもしれない。

でも、交通機関が壊滅状態でシャトルバスが運休になったというのは今までに記憶がない。
道路状況は最悪で、市内のいたるところで渋滞が発生し、クルマがそこかしこでスタックしているという地獄絵図。
これでは選手たちの帰りのバスもまともに動けないのではという心配もある。

そういうことも含めて2本目キャンセルの判断は妥当だったと思う
帰りの交通手段を絶たれた観客にとっても、ありがたい判断だったのかも。
少なくとも私はありがたかった。