伊藤有希が2シーズンぶり通算10勝目 丸山希が2位で3年ぶりの日本勢ワンツー

Official Results
| 1 | 伊藤 有希(土屋ホームスキー部) | 225.6pt |
| 2 | 丸山 希(北野建設SC) | 225.1pt |
| 3 | アンナ-オディヌ・ストローム(NOR) | 222.2pt |
| 10 | 高梨 沙羅(クラレ) | 194.9pt |
| 15 | 宮嶋 林湖(松本大学) | 188.9pt |
| 18 | 勢藤 優花(オカモトグループ) | 185.3pt |
伊藤有希が今季初優勝。
2023/24札幌での勝利以来2シーズンぶりの勝利で、通算10勝目。
伊藤有希は、昨年夏に過去に例を見ないほどの成績不振に陥った。
冬にピークを合わせるために敢えてサマートラックに合わせないという戦略によるものだったというが、失格やKO戦を除けば11年間続いていた国内シニア戦での表彰台をいくつか逃した姿は、やはり心配ではあった。
ワールドカップ(WC)が始まると、開幕時こそ好調なスタートを切ったように見えたが、それも長くは続かず。過去に一度しかなかった予選落ちもあった。
オリンピックでは個人ノーマルヒルで17位、ラージヒルで14位。悲願の結果には届かず、すぐに否定したものの「引退」ともとれる発言もあった。
ところが、重圧から解き放たれたのか、オリンピックが終わると調子が上を向き始めた。
第25戦ヒンツェンバッハで今季最高の4位。第28戦ラハティで6位。ここオスロでは第1戦で予選トップ。この日の4戦も4位。
らしい1発が出せるようになり、あとは2本揃えられるかどうかというところまで来ていた。
1本目を4位で折り返した2本目。他の多くの選手がフライトの終盤で嫌な風を受けてスキーがガクンと下がるような動きを強いられる中、伊藤有希はアプローチから踏切、空中、着地と流れるような動きを見せ126.5m。この日の最高点となる52.5ptのテレマークもあってカレントリーダーに。
続くトゥルーセルが伸ばせなかったことで先ずは表彰台が確定。
次のストロームに対してもトップを守り2位以上が確定。
そしてラストは丸山希。
自身が描いた緑のラインをはっきりと超えてきたことで、伊藤は丸山の勝利と確信したのだろう。得点メーターが僅か0.5ptの差でマイナスを示した時には心底驚いたような表情を見せた。
丸山は、着地で大きく腰が落ちてしまい飛型点が大きく減点されてしまったことが響いた。
結果的に、伊藤有希は伝家の宝刀である美しいテレマークが勝利の決め手となった。
それでも丸山は2位を守り、これにより日本チームはワンツー。
日本女子のワンツーは、2022/23ヴィリンゲンで、伊藤有希、丸山希、高梨沙羅の3人が表彰台を独占して以来約3年ぶり。
伊藤有希のワールドカップでの10の勝利
| 1 | 2017.01.14 | 札幌 | Report |
| 2 | 2017.01.20 | 蔵王 | Report |
| 3 | 2017.01.21 | 蔵王 | Report |
| 4 | 2017.02.15 | ピョンチャン | Report |
| 5 | 2017.03.12 | オスロ | Report |
| 6 | 2023.02.05 | ヴィリンゲン | Report |
| 7 | 2023.03.24 | ラハティ | Report |
| 8 | 2023.12.02 | リレハンメル | Report |
| 9 | 2024.01.14 | 札幌 | Report |
| 10 | 2026.03.15 | オスロ | – |
この日の結果により、総合2位の丸山希と3位のストロームの得点差は301ptとなった。
残り3試合で逆転はできないので、丸山希の総合2位が確定したことになる。
なお、総合優勝は、すでにニカ・プレヴツが決めている。
さて、残る3試合はいずれもフライング。
昨季のヴィケルスンは悪天候により第1戦は4時間ものインターバルを挟む長丁場。第2戦はキャンセルとなってしまった。
昨季はWC総合順位の上位25位までが予選に参加できたが、今季は30位までに増える。
20選手が1本目に進み、上位15選手が2本目に進める。
なお、選手の交代は認められない。また、選手は最初の公式練習日までに18歳に達していなければならない。
ということで、現在総合2位の丸山希、8位の高梨沙羅、13位の伊藤有希、15位の勢藤優花、19位の宮嶋林湖の5名全員が20日の予選に出場することとなる。
なお、最終戦のプラニツァの出場はWC総合15位まで。
みんな揃っていきたい。

