スキージャンプFISワールドカップ2023/24男子個人第26戦オスロ

フォルファングが今季2勝目 小林陵侑は今季10度目の2位 二階堂蓮がRAW AIR総合7位につける 

2023/24スキージャンプワールドカップ
32th World Cup Competition
  • 2024年3月10日(日)
  • オスロ(NOR)
  • HS134/K120

Official Results

1  ヨハン-アンドレ・フォルファング(NOR) 261.0pt
2  小林 陵侑(TEAM ROY) 260.0pt
3  シュテファン・クラフト(AUT) 254.9pt
 
9  二階堂 蓮(日本ビールスキー部) 244.4pt
28  佐藤 慧一(雪印メグミルクスキー部) 206.7pt
40  小林 潤志郎(雪印メグミルクスキー部) 101.8pt
   葛西 紀明(土屋ホームスキー部) 予選51位

予選リザルト 本戦リザルト


前日ほど強い風が吹いたわけではないが、それでもやはり難しい風が吹いた。
建造物としては非常に美しい台ではあるが、選手を包み込むような形状なので風が不規則に舞い非常に厄介だ。

前日同様に何人もの選手がその餌食となり、予選では葛西紀明が75.0mに落とされるという屈辱を受けた。
本戦では、ここまでの4ラウンドを終えてRAW AIRのトップに君臨していたフーバーがフラフラと空中を泳がされ110.0mに落下。2本目に進めず、一気にRAW AIR総合で21位まで引きずり下ろされてしまった。

ただ、そんな中にあってもこの2日間、安定した成績を残した選手たちもいる。
クラフト、フォルファング、ヘールといった面々だ。
当然の帰結として彼らはRAW AIRのトップ3に顔を揃えている。

前日は風の餌食となり38位に終わった小林陵侑は、すぐさまリベンジを果たし予選で2位、そして本戦でも2位。
今季2勝目を挙げたフォルファングとの差はわずかに1.0pt。この2日間は飛型点が全体に甘かったが、上位陣は一様に高い点がついているので、そのあたりが勝敗に影響したということでもないと思う。

小林陵侑の2位は今季10回目。オスロでは初の表彰台となる。
RAW AIRとしては前日までの32位から23位にジャンプアップ。しかし、1本少ないことは最後まで響くだろう。
WC総合としては首位クラフトとの差を20pt詰め、3位ヴェリンガーとの差を28pt拡げた。

9位だった二階堂蓮は、予選でも17位でRAW AIR総合7位につけている。
過去6回開催されてきたRAW AIRの総合順位において、日本勢最高位に位置したのは小林陵侑が5回で残る1回は葛西紀明。
二階堂蓮には2016/17の葛西紀明を上回る成績を期待したい。

RAW AIR総合における日本勢最高位

  • 2016/17 葛西紀明 8位
  • 2017/18 小林陵侑 11位
  • 2018/19 小林陵侑 1位
  • 2019/20 小林陵侑 2位
  • 2021/22 小林陵侑 3位
  • 2022/23 小林陵侑 4位

ところで、予選不通過となった葛西紀明のRAW AIR総合は52位。
今季のRAW AIR特別ルールはオスロ終了時点でRAW AIR総合50位内に入っていないとトロンハイム以降に進めないことになっていので万事休すかと思われたが…

欠場者がいるので繰り上がりで50人の枠に入れるらしいことを本人がブログに書いている。
なお、ヴィケルスン第1戦は予選があり、通常のFH戦と同様に本戦出場は40人に絞られるはず。
葛西には何とか残ってほしい。

RAW AIR 総合順位(暫定)

1  シュテファン・クラフト(AUT) 773.5
2  ヨハン-アンドレ・フォルファング(NOR) -11.3
3  ヤン・ヘール(AUT) -25.3
4  ペテル・プレヴツ(SLO) -38.2
5  マリウス・リンビーク(NOR) -39.0

RAWAIR総合

ワールドカップ 総合順位(暫定)

1  シュテファン・クラフト(AUT) 1738
2  小林 陵侑(JPN) -276
3  アンドレアス・ヴェリンガー(GER) -401
4  ヤン・ヘール(AUT) -738
5  ミハエル・ハイベック(AUT) -989

WC個人総合順位

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