ドメン・プレヴツがジャンプ週間総合優勝 チョフェニックが今季2勝目 小林陵侑は3位 二階堂蓮は総合4位

Official Results
| 1 | ダニエル・チョフェニック(AUT) | 303.9pt | 内藤智文 |
| 2 | ドメン・プレヴツ(SLO) | 299.8pt | ボイドクローズ |
| 3 | 小林 陵侑(TEAM ROY) | 299.6pt | マスレ |
| 8 | 二階堂 蓮(日本ビールスキー部) | 281.8pt | ブレサドーラ |
| 25 | 内藤 智文(山形市役所) | 249.0pt | チョフェニック |
| 47 | 中村 直幹(Flying Laboratory SC) | 101.2pt | ゾグラフスキー |
| 佐藤 幸椰(雪印メグミルクスキー部) | 棄権 | パシュケ | |
| 小林 潤志郎(Wynn.) | 予選53位 | ||
ドメン・プレヴツが第74回ジャンプ週間の総合優勝に輝いた。
スロベニア人としては、1996/97のプリモジュ・ペテルカ、2015/16のペテル・プレヴツに続く3人目となる。
第3戦インスブルック終了時点で、2位ヤン・ヘールとの差は41.4pt。
ゴールデンイーグルはほぼプレヴツの手中にあった。
ただ、決して簡単にタイトルを獲ったわけではない。
41.4ptの差も、最終的な42.3ptの差も一戦一戦積み重ねたからこその差。
いや、何年もの間、日々頑張ってきたことの積み重ねが、いま実を結んだとプレヴツ自身が勝利後のインタビューに答えている。まさにそうした長年の努力の賜物だろう。
イケイケだった10代の頃には、若さゆえの勢いだけであって、大成する選手だとは正直思えなかった。
今季はここまで7勝を挙げ、ワールドカップ(WC)総合で2位の小林陵侑に388ptの大差をつけて首位をひた走る。
兄ペテルのジャンプ週間制覇からちょうど10年。そのシーズンにペテルはWCの総合優勝にも輝いている。
ドメンも今、同じことを成し遂げようとしている。いや、その前に兄が成し遂げられなかったオリンピックの金メダルを獲ることになるかもしれない。
過去10季のジャンプ週間&WC総合優勝者
| ジャンプ週間総合優勝 | ワールドカップ総合優勝 | |
|---|---|---|
| 2015/16 | P.プレヴツ(SLO) | P.プレヴツ(SLO) |
| 2016/17 | K.ストッフ(POL) | S.クラフト(AUT) |
| 2017/18 | K.ストッフ(POL) | K.ストッフ(POL) |
| 2018/19 | 小林 陵侑(JPN) | 小林 陵侑(JPN) |
| 2019/20 | D.クバツキ(POL) | S.クラフト(AUT) |
| 2020/21 | K.ストッフ(POL) | H.E.グランネル(NOR) |
| 2021/22 | 小林 陵侑(JPN) | 小林 陵侑(JPN) |
| 2022/23 | H.E.グランネル(NOR) | H.E.グランネル(NOR) |
| 2023/24 | 小林 陵侑(JPN) | S.クラフト(AUT) |
| 2024/25 | D.チョフェニック(AUT) | D.チョフェニック(AUT) |
| 2025/26 | D.プレヴツ(SLO) | ? |
試合に勝ったのはダニエル・チョフェニック。開幕戦以来となる今季2勝目。
しばらくは鳴りを潜めていたが、オーストリアチームはジャンプ週間から新スーツを投入し、これが功を奏した。
1本目3位からの逆転勝利。昨年の総合優勝者が一矢報いた形だ。
そして、3位には小林陵侑が来た。
1本目はプレヴツに0.8pt差に迫る2位。2本目では更に0.2pt差に肉薄した。
総合優勝を争うような流れとはならなかったが、4戦すべてトップ10内に入り、最後は表彰台で締めた。「今はまだピークは来ていない」と五輪を見据える。
前戦でWC初優勝を遂げ連勝も期待された二階堂蓮は8位。
総合で小林陵侑の上を行く4位となったことは、大きな自信につながるはず。WC総合でも3位につけている。
優勝したチョフェニックとマッチアップし敗れたものの、ラッキールーザーの3番手の18位で2本目に進んだ内藤智文。
大量得点も期待されたが、2本目はタイミングを合わせられず25位。
それでも、ジャンプ週間で初のポイントを獲得。「楽しかった」そうで何より。
佐藤幸椰は体調不良のため棄権した。
大事無ければよいが。
4Hillsトーナメント総合順位
| 1 | ドメン・プレヴツ(SLO) | 1195.6pt | – |
| 2 | ヤン・ヘール(AUT) | -42.3 | – |
| 3 | シュテファン・エンバッハ―(AUT) | -45.0 | – |
| 4 | 二階堂 蓮(JPN) | -72.1 | – |
| 5 | 小林 陵侑(JPN) | -72.5 | 1↑ |
| 6 | フェリックス・ホフマン(GER) | -75.3 | 1↓ |
| 20 | 中村 直幹(JPN) | -324.1 | 6↓ |
| 34 | 佐藤 幸椰(JPN) | -728.3 | 3↓ |
| 40 | 内藤 智文(JPN) | -824.2 | 11↑ |
| 55 | 小林 潤志郎(JPN) | -983.3 | 9↓ |
| 56 | 小林 朔太郎(JPN) | -983.8 | 9↓ |
この試合で小林朔太郎をエントリーから外した日本チーム。
だからと言って五輪の4枠目をあきらめたわけではないだろう。まだザコパネと何よりも札幌がある。一旦休ませて、最後のチャンスに賭けようということだと思う。
そのザコパネは、小林陵侑、二階堂蓮、中村直幹はスキップするようだ。
スーパーチーム戦があるが、成績の順で選ぶとすると佐藤幸椰と内藤智文ということになるだろうか。
同じ日に札幌ではコンチネンタルカップ(COC)3連戦が開催される。
WC札幌大会出場を懸けて、葛西紀明、佐藤慧一をはじめとした10名の選手がエントリーする予定だ。
今季のWC札幌は、通常の出場枠「5」と開催国枠「4」に、佐藤幸椰がCOCエンゲルベルクで獲得した追加枠「1」が加わって「10」枠となるはず。
- 対象大会:札幌
- 選考人数:9名
- 選考基準:
- 2025-2026 WCスタンディングス上位
- 2025-2026 COCスタンディングス上位
- 特記事項:
- WCクォータおよび2026 OWGクォータの確保を優先する場合、選考基準に沿わずコーチ会議を行い、HC判断で選手を決定する
現時点で、選考基準1に該当するのは次の選手。
- 小林陵侑、二階堂蓮、中村直幹、佐藤幸椰、内藤智文、小林朔太郎
選考基準2に該当するのは次の選手。
- 小林潤志郎、佐藤慧一、葛西紀明
選考基準1の6名はWC札幌大会に当確と考えられる。
選考基準2の3名は、COC札幌大会に出場する他の選手達を含めての争いとなる。
ただし、小林潤志郎はザコパネでポイントを獲れば選考基準1を満たし当確となる。
潤志郎の動向にもよるが、COC札幌からWC札幌に進めるのは3~4名。
既に110ptを持っている小林潤志郎、59ptを持っている佐藤慧一、52ptを持っている葛西紀明が圧倒的に有利。
それでも、名寄から勝ち上がってきた国内組の選手にも喰らい付いていってほしい。
もし五輪の4枠目が確保できれば、COC組の選手たちも、数字の上では五輪出場はまだ可能だ。
もっとも、それはかなり奇跡的な話。
でも、WCヴィリンゲンとクルムには五輪代表を派遣しないことになっているので、ここは狙える。
今年のCOC札幌大会は、例年以上に熱いかも。

