パシュケがオーストリア包囲網を蹴散らし3勝目 二階堂蓮は自己最高6位
Official Results
1 | ピウス・パシュケ(GER) | 298.6pt |
2 | ヤン・ヘール(AUT) | 290.1pt |
3 | シュテファン・クラフト(AUT) | 286.1pt |
6 | 二階堂 蓮(日本ビールスキー部) | 276.6pt |
13 | 小林 陵侑(TEAM ROY) | 267.0pt |
44 | 中村 直幹(Flying Laboratory SC) | 113.1pt |
48 | 小林 潤志郎(Wynn.) | 102.6pt |
佐藤 慧一(雪印メグミルクスキー部) | 予選58位 |
イーブンな条件下における実力勝負のこの試合で、ピウス・パシュケが真価を示す今季3勝目を挙げた。
立ちはだかったのは、ヘール、クラフト、チョフェニックといったオーストラリアが誇る精鋭たちではあったけど、パシュケはこともなげに彼らを蹴散らした。
昨シーズンの開幕戦ルカでワールドカップ初表彰台。33歳6ヵ月での初表彰台は史上最年長だった。
そして、第7戦エンゲルベルクで初優勝。もちろんこれも初優勝の史上最年長記録。
このシーズンのパシュケは、第10戦の時点で総合3位。その後5位に落ちたものの第19戦までそれをキープ。最終的には総合10位でシーズンを終えている。
2013年にワールドカップデビューを果たしものの、層の厚いドイツにあって、なかなかAチームに定着できなかった34歳は、今まさにキャリア最高のシーズンを送っている。
今季は開幕からイエロービブをキープし続けている。どこまで続くか、楽しみだ。
2020年にワールドカップデビューを果たした23歳の二階堂蓮もまた、今季が最高のシーズンとなりそうな勢い。
昨季まで出場したワールドカップ54試合のうちトップ10内順位は5回。今季は6試合で既に3回。
そして、この日は自己最高位を昨季の札幌での7位から一つ上げてみせた。
表彰台は近いと感じさせる。
12/8
FISコンチネンタルカップ第2戦張家口
1 | 内藤 智文(山形県スポーツ協会) | |
10 | 小林 朔太郎(雪印メグミルクスキー部) | |
16 | 竹内 択(team taku) | |
27 | 葛西 紀明(土屋ホーム) |
内藤智文がコンチネンタルカップで初優勝を遂げた。
1本目をロビン・ペデルセンに次ぐ2位で折り返した内藤。
ペデルセンとの差は大きく、現実的な目標は表彰台の死守ではあった。
そして、そのミッションを見事にやってのけ、2023年9月オスロでの自己最高位と並ぶ2位で試合を終えた。
ところが、その後に1位のペデルセンがスーツの違反で失格。
繰り上がって内藤の優勝となり、また3位のヨルゲンセンも失格となったため他の日本勢も二つずつ順位が繰り上がった。
内藤智文は本来であれば、コンチネンタルカップではなくワールドカップにいたはずの選手。
やり場のない思いがあっただろ。「気持ちを切り替えて」と周囲は言うだろうが、そんなに簡単なことではなかったことだろう。
それでも腐らずに虎視眈々と爪を研いでいた。
飛び慣れた地元山形の蔵王に似たプロフィールの張家口のノーマルヒル。
自身にも期待感があったようだ。
前日の4位とこの日の結果でCOCスタンディングのトップに躍り出た。
次のルカではイエロービブを纏って戦うことになる。
12/8
FISインターコンチネンタルカップ第2戦張家口
11 | 岩崎 里胡(戸田建設) | |
13 | 坂本 季花(飯山高校) | |
26 | 斎藤 優(早稲田大学) | |
29 | 櫻井 羽奈(余市紅志高校) | |
31 | 佐藤 ひなた(松本大学) | |
35 | 日野森 琥珀(余市紅志高校) |
さて、これで岩崎里胡に加えて坂本季花も今季のワールドカップのエントリー権を得たという理解でよいのだろうか?