N.プレヴツがまたも大差で連勝 夏の女王クリジュナルが今季初表彰台
Official Results
1 | ニカ・プレヴツ(SLO) | 275.6pt |
2 | エバ・ピンケルニッヒ(AUT) | 255.3pt |
3 | ニカ・クリジュナル(SLO) | 251.8pt |
5 | 伊藤 有希(土屋ホームスキー部) | 240.0pt |
11 | 高梨 沙羅(クラレ) | 227.3pt |
17 | 勢藤 優花(北海道エネルギースキー部) | 219.8pt |
26 | 丸山 希(北野建設SC) | 207.6pt |
32 | 一戸 くる実(CHINTAIスキークラブ) | 92.8pt |
宮嶋 林湖(松本大学) | 予選49位 |
ニカ・プレヴツがまたも大勝した。
前日は2位に26pt差。初めてイエロービブを纏って臨んだこの日も20pt差。
ノーマルヒルでこれだけの大差で他を圧倒したことは驚異的に過ぎる。
追い風厳しいエンゲルベルクを接戦で制し、初物のガルミッシュ-パルテンキルヘンを攻略し、そしてノーマルヒルで圧倒的大差で連勝した。
今季・通算4勝目。表彰台ではもれなく一番高いところに上っている。
パニエを突き放し、3位以下とも差がある。今の状態を見る限りは日本シリーズ後に控えるリュブノにイエロービブで凱旋することも、そんなに難しいことではないと思える。
2戦連続の2位だったピンケルニッヒは、復帰4試合であっという間に総合6位まで上がってきた。
次戦は2019/20にWC初優勝を遂げた地である札幌。そのシーズンの日本シリーズでは3位(札幌第1戦)→ 優勝(札幌第2戦)→ 優勝(蔵王第1戦)→ 優勝(蔵王団体戦)→ 優勝(蔵王第2戦)と無双状態だった。その再現も大いに期待される。
3位は今季初表彰台となるクリジュナル。
2020/21にWC総合優勝、2021/22はWC総合2位。しかし、2022/23は2度の3位表彰台があるだけだった。
その2つの表彰台と同じフィハラで約1年ぶりの表彰台。
夏のGPでは最終戦こそ2位だったもののそれまでの6試合で破竹の6連勝。圧倒的な強さでGP総合優勝を果たしたクリジュナルに笑顔がようやく戻ってきた。
予選で2位だった伊藤有希は、本戦1本目を3位で折り返した。
2本目は風にも恵まれずK点にわずかに届かなかったが、何とか踏みとどまって結果は5位。
「良い印象がない」と言っていたフィハラで4位、5位と連続シングル。予選も3位と2位。終わってみれば「良い印象しかない」のではと思わせるに十分な上々の成績。
前日に今季自己最高位の17位だった勢藤優花は、2試合連続の17位。日本シリーズに向けていよいよ調子が上がってきたか。
2試合ポイントから遠ざかっていた丸山希も、フィハラでは連続ポイント。
高梨沙羅は1本目は7位とまずまずだったが、2本目は踏切で遅れて結果は11位。やはり2本がなかなか揃わない。
さて、次はいよいよ日本シリーズ。
日本代表13名がこれに挑む。
まずは、全員が予選突破できることを祈りたい。