ピンケルニッヒ 3連勝 オーストリアは日本シリーズ全勝
2020年1月19日(日)蔵王(JPN)HS102/K95
8th World Cup Competition
1 | エバ・ピンケルニッヒ(AUT) | 226.5pt |
2 | キアラ・ヘルツル(AUT) | 224.7pt |
3 | マーレン・ルンビ(NOR) | 213.1pt |
4 | 高梨 沙羅(クラレ) | 206.9pt |
12 | 丸山 希(明治大学) | 182.9pt |
17 | 伊藤 有希(土屋ホームスキー部) | 172.0pt |
18 | 勢藤 優花(北海道ハイテクAC) | 171.6pt |
26 | 岩渕 香里(北野建設スキークラブ) | 144.9pt |
40 | 小林 諭果(CHINTAIスキークラブ) | 43.2pt |
先週の札幌で初優勝を遂げたばかりのエバ・ピンケルニッヒがその勢いのままに3連勝。
チームメートのヘルツルとのハイレベルなバトルとなったが、最後は互いの健闘を称えあい何度も何度も抱擁した。
二人とも踏切の際に腰がグイっと前に出てその勢いのままに飛んでいく。空中ではわずかにヘルツルに分があるように見えたが、終盤の伸びはピンケルニッヒにより見られたように思う。
オーストリアは札幌でクラマーとピンケルニッヒが勝利をおさめ、そしてここ蔵王でピンケルニッヒが2勝し団体も歴史的な大勝を果たした。
これで日本シリーズ5戦全勝。クリンゲンタールでのヘルツルの優勝から数えると6連勝。
日本シリーズ個人戦の全てでトップ10に4人を送り込んでおりチームの総合力でも圧倒的に他に抜きん出ている。
この勢いはしばらく続きそうだ。
ルンビはこの日もタイミングが遅れ気味。
最後まで台との相性が合わなかったが、それでも表彰台を射止めたのはさすがだし、団体戦2本目でのビッグジャンプなど随所で光るものを見せた。
3連勝によりピンケルニッヒが総合で1pt差に肉薄してきた。女王のこれからの戦いぶりに注目したい。
高梨沙羅は今季から使い始めた硬めの板の操作に苦戦しているが、この日の特に1本目ではこれまでに見られたようなスキーの乱れがなく、スムーズに板が持ち上がっていたように見えた。
今季はまだ優勝がないが、7戦して表彰台2回を含む全てがシングル。最も悪かったのが開幕戦の9位で、それ以降は5位以上をキープしている。
全然悪くない成績なんだけれど、やはりファンとしてはそろそろ勝利が見たい。
雪不足の中、関係者の尽力により開催にこぎつけた今年の蔵王大会。
天候が荒れることもなく素晴らしい戦いが繰り広げられた。
関係者の皆様には心から感謝申し上げたい。