ヴェリンガーがRAW AIR総合優勝 ドメン・プレヴツが今季2勝目 小林陵侑は今季4度目の表彰台

Official Results
1 | ドメン・プレヴツ(SLO) | 214.5pt |
2 | アンドレアス・ヴェリンガー(GER) | 199.2pt |
3 | 小林 陵侑(TEAM ROY) | 191.2pt |
9 | 佐藤 幸椰(雪印メグミルクスキー部) | 169.4pt |
17 | 二階堂 蓮(日本ビールスキー部) | 154.7pt |
20 | 中村 直幹(Flying Laboratory SC) | 147.9pt |
38 | 小林 朔太郎(雪印メグミルクスキー部) | 96.0pt |
昨年と少し違う形式とはいえ同じく3ラウンド制で行われる予定だったらしいRAW AIR最終戦。
しかし、強風により予選(これが1ラウンド目?)が中止となったため通常のフォーマットに変更。
53人で予定通り現地時間16時35分に開始された試合は、いきなりのディレイ宣告。
17時15分に再開したものの風は収まらない。
42番スタートのズニシチョルのところで2本目キャンセルの告知。ということで、3ラウンド制のはずが結局は1ラウンド制に。
試合の途中での2本目キャンセルの告知は、二つの意味でファインプレーだったと思う。
一つはもちろん危険な状況を回避したジュリーの英断という意味。
もう一つは、残り11人の選手はこの1本で勝負が決まると知ったうえで戦えたという意味において。さらには観ている側もこの1本で勝負が決まると知ったうえで観戦できたという意味において。
1本目終了後に2本目キャンセルを告げられると、こうはいかない。
おかげで残り11人を緊張感を持って観ることができたし、その時点で佐藤幸椰がカレントリーダーだったことも手伝ってピリリと引き締まった良いゲームという印象が残った。
前日に転倒し表彰台を失ったドメン・プレヴツがパーソナルベストを1.5m更新する247.0mで圧巻の勝利。
フライト終盤で明らかに再浮上する驚愕の1本。テレマークも美しすぎた。
今季2勝目。通算8勝目。この勝利によりRAW AIR総合で2位を獲得。フライング総合では2位以下を大きく引き離すことにも成功した。
勝利には届かなかったがヴェリンガーは2位となりRAW AIRトップの座を死守。
RAW AIR初開催の2016/17に総合トップで迎えた最後の1本に不運な条件に当たりタイトルを失った因縁にリベンジを果たし、初のRAW AIR総合優勝となった。
なお、ドイツ勢のRAW AIR総合優勝は初。
RAW AIR歴代総合優勝者
2016/17 | シュテファン・クラフト(AUT) |
2017/18 | カミル・ストッフ(POL) |
2018/19 | 小林 陵侑(JPN) |
2019/20 | カミル・ストッフ(POL) |
2020/21 | 開催中止 |
2021/22 | シュテファン・クラフト(AUT) |
2022/23 | ハルヴォア-エグナー・グランネル(NOR) |
2023/24 | シュテファン・クラフト(AUT) |
2024/25 | アンドレアス・ヴェリンガー(GER) |
3位は小林陵侑。
RAW AIR総合ではヴェリンガーと15.9pt差の2位だったのでタイトルを狙える位置にはいたが、プレヴツに逆転され3位。一方、フライング総合では一つ順位を上げて4位に。
それよりも、札幌大会からの5試合で3連勝を含む表彰台が4回。残る一つも4位という成績がスゴイ。少なくともこの5試合で最強なのは小林陵侑だ。
佐藤幸椰は9位に留まった。
シングル順位は2021/22プラニツァ第1戦で8位、第2戦で2位となって以来のこと。
苦しかった時期を乗り越えて今季久々にWCに復帰してきたことだけでも素晴らしいが、こうしたリザルトを出せるところまで還ってきたことは感慨深い。
RAW AIR 総合順位
1 | アンドレアス・ヴェリンガー(GER) | 1202.2 |
2 | ドメン・プレヴツ(SLO) | -16.3 |
3 | 小林 陵侑(JPN) | -23.9 |
4 | アンツェ・ラニセク(SLO) | -44.0 |
5 | ヤン・ヘール(AUT) | -79.1 |
17 | 中村 直幹(JPN) | -225.6 |
18 | 二階堂 蓮(JPN) | -229.7 |
21 | 小林 朔太郎(JPN) | -291.5 |
28 | 佐藤 幸椰(JPN) | -392.6 |
スキーフライング総合順位(暫定)
1 | ドメン・プレヴツ(SLO) | 305 |
2 | ティミ・ザイツ(SLO) | -83 |
3 | アンドレアス・ヴェリンガー(GER) | -95 |
4 | 小林 陵侑(JPN) | -130 |
5 | ヨハン-アンドレ・フォルファン(NOR) | -145 |
この試合で6位だったヘールに対して、WC総合トップのチョフェニックは2試合連続二桁順位かつ今季ワーストタイの15位。世界選手蓮個人NHから完全に調子がおかしくなってしまっている。
両者の差は94pt。残るは3試合。
ワールドカップ総合順位(暫定)
1 | ダニエル・チョフェニック(AUT) | 1669 |
2 | ヤン・ヘール(AUT) | -94 |
3 | シュテファン・クラフト(AUT) | -526 |
4 | ヨハン-アンドレ・フォルファン(NOR) | -714 |
5 | グレゴール・デシュバンデン(SUI) | -728 |
3/16
FISコンチネンタルカップ第23戦ラハティ
5 | 内藤 智文(山形県スポーツ協会) | |
15 | 小林 潤志郎(Wynn.) | |
22 | 佐藤 慧一(雪印メグミルクスキー部) | |
33 | 葛西 紀明(土屋ホームスキー部) |
内藤智文は前戦の公式練習では3位。本戦は14位。
この試合の試技はトップ。本戦は5位。
良いジャンプは出ているのに…
日本チームは当初予定していたザコパネのFISカップは参戦せずに、ザコパネのCOCに集中するらしい。
また、ヴィケルスンに出場しなかった勢藤優花と佐藤柚月がICOCに出場。
勢藤が2位、佐藤が3位になっている。
3/15
FISインターコンチネンタルカップ第14戦ラハティ
2 | 勢藤 優花(オカモトグループ) | |
3 | 佐藤 柚月(札幌日大高校) |