チョフェニックのワールドカップ総合優勝が決定 ドメン・プレヴツが今季3勝目

Official Results
1 | ドメン・プレヴツ(SLO) | 459.1pt |
2 | アンツェ・ラニセク(SLO) | 454.8pt |
3 | 小林 陵侑(TEAM ROY) | 444.1pt |
13 | 二階堂 蓮(日本ビールスキー部) | 404.1pt |
15 | 中村 直幹(Flying Laboratory SC) | 398.4pt |
20 | 小林 朔太郎(雪印メグミルクスキー部) | 389.6pt |
24 | 佐藤 幸椰(雪印メグミルクスキー部) | 386.2pt |
ダニエル・チョフェニックがWC総合優勝を決めた。
この試合を前にして2位ヤン・ヘールとの差は114pt。
この差が100pt未満に詰まらなければ優勝が決まる試合だったが、チョフェニックが4位で50ptを加算したのに対し、ヘールは8位で32ptを積むにとどまった。
両者の差は132ptに開き、最終戦を待たずに同国対決は決着を見た。
世界選手権個人NHからチョフェニックの調子はやや下降線にあったが、世界選手権あけにはヘールも同じような状態にあった。
二人とも決して大崩れしたわけではないが、やはり総合優勝へのプレッシャーがあっただろうか。
でも、この試合のチョフェニックは素晴らしかった。
230mオーバーを2本揃え、2本目では5人の飛型審判員が20.0を付ける快挙。
表彰台には0.5pt届かなかったが、誰が総合優勝者にふさわしいかを示すには十分すぎるパフォーマンスを見せつけた。
このジャンプを真っ先に出迎え祝福のハグを交わしたのがヘール。
逆転での総合優勝が極めて困難なミッションであることは自身が一番分っていたのではないか。
2021/22は総合9位、昨季は総合4位。そして今季は総合2位に「とても満足」
総合3位までは順位が確定し、そこにはディフェンディングチャンピオンのシュテファン・クラフトが収まった。
オーストリアは総合3位までを独占。
ワールドカップ総合順位(暫定)
1 | ダニエル・チョフェニック(AUT) | 1755 |
2 | ヤン・ヘール(AUT) | -132 |
3 | シュテファン・クラフト(AUT) | -487 |
4 | ピウス・パシュケ(GER) | -789 |
5 | グレゴール・デシュバンデン(SUI) | -791 |
この試合の勝者はドメン・プレヴツ。
1本目2位からの逆転優勝で、特に237.5mまで伸ばした2本目は、これぞフライングというフライト最終盤の滑空が見事だった。
ドメン・プレヴツは今季3勝目。
勝ったのは全てフライング。この日の勝利により1試合を残してフライング総合優勝が確定。
また、プラニツァ7でも暫定トップにいる。
見事な滑空を見せたプレヴツに対して、ひときわ高いフライトを見せたラニセクが2位。
2連勝は逃したけど、ここにきて絶好調。今季札幌で彼を見られなかったことが残念だ。
3位の小林陵侑もプレヴツとは全く違う高い飛行曲線を描いた。
あの曲線で、あんなふうにテレマークを決めることができるなんて。
今季3勝を含む5度目の表彰台。彼もまた、ここにきて好調
スキーフライング総合順位(暫定)
1 | ドメン・プレヴツ(SLO) | 405 |
2 | アンドレアス・ヴェリンガー(GER) | -155 |
3 | ティミ・ザイツ(SLO) | -161 |
4 | 小林 陵侑(JPN) | -170 |
5 | アンツェ・ラニセク(SLO) | -188 |
プラニツァ7 総合順位(暫定)
1 | ドメン・プレヴツ(SLO) | 684.8 |
2 | アンツェ・ラニセク(SLO) | -19.0 |
3 | アンドレアス・ヴェリンガー(GER) | -23.6 |
4 | ダニエル・チョフェニック(AUT) | -28.8 |
5 | シュテファン・クラフト(AUT) | -33.1 |
アイゼンビヒラー、ライエといった名のある選手たちが今季限りでの引退を表明しているが、ミハエル・ハイベックもその一人。
ワールドカップ個人戦では5勝、団体では12勝を挙げ、強豪オーストリアの一角を担った。
おつかれさま。
今まで楽しませてくれてありがとう。

