イエラルがワールドカップ初優勝 小林陵侑は総合優勝に大きく近づく
2022年3月25日(金) プラニツァ(SLO)HS240/K200
34th World Cup Competition
1 | ジガ・イエラル(SLO) | 468.2pt |
2 | ペテル・プレヴツ(SLO) | 464.8pt |
3 | アンツェ・ラニセク(SLO) | 458.5pt |
5 | 小林 陵侑(土屋ホームスキー部) | 452.8pt |
8 | 佐藤 幸椰(雪印メグミルクスキー部) | 442.9pt |
44 | 佐藤 慧一(雪印メグミルクスキー部) | 予選落ち |
45 | 伊東 大貴(雪印メグミルクスキー部) | 予選落ち |
47 | 小林 潤志郎(雪印メグミルクスキー部) | 予選落ち |
53 | 中村 直幹(Flying Laboratory SC) | 予選落ち |
先週のオーベルストドルフで2年ぶりの表彰台となる2位だったイエラルがワールドカップ初優勝。
今季は全くと言ってよいほど目立った成績を残せていなかったが、そういう選手がいきなり主役に立つというあたりがフライングという舞台の成せる業か。
イエラルはコンチネンタルカップ札幌大会ではお馴染みだった選手。
コンチ札幌で活躍した選手にはすごく愛着があるので、そういう選手がこうして活躍してくれてとてもうれしい。おめでとう。
2位は、2019/20リレハンメルでの優勝以来2年ぶりとなる表彰台となったぺテル・プレヴツ。
3位は、今季1勝を含む7度目の表彰台となるラニセク。
さらに4位にザイツが入り、スロベニアは1-2-3-4を独占。
スロベニアは女子も最終戦オーベルホフで表彰台独占をやったばかり。
ここのところのスロベニアの勢いはすさまじい。
育成と強化の賜物ではあるのだけれど、何らかのマテリアル上の優位性もあるのかもしれない。
なお、この試合をもってアンツェ・セメニッチが引退。チームメートの肩に載せられ大勢の観客に手を振り別れを告げた。
2017/18ザコパネで優勝したことのある彼もまたコンチ札幌で活躍した選手。それだけに愛着がある。お疲れさま。
さて、総合優勝争いは残り1戦。
45ptを加えた小林陵侑に対してガイガーは22ptの積み上げに終わり、その差は66ptから89ptに拡がった。
ガイガーが総合優勝するためには、先ずは最終戦に勝利することが絶対条件。そのうえで陵侑が21位以下となることが必要となる。
この日の陵侑は、特に2本目において、ここ最近では最も良いパフォーマンスを見せた。
本人も手ごたえがあったか、ここのところは首をかしげる仕草ばかりだったが小さなガッツポーズも出た。
失格にでもならない限り、今の陵侑が21位以下に終わることはないだろう。
1 | 小林 陵侑(JPN) | 1589 | – |
2 | K.ガイガー(GER) | -89 | – |
3 | H-E.グランネル(NOR) | -384 | – |
4 | M.リンビーク(NOR) | -458 | – |
5 | S.クラフト(AUT) | -544 | – |
個人最終戦の前にして、土曜日には団体戦が行われる。
先週、国内での引退試合を終えた伊東大貴にとって、これが正真正銘のラストゲームとなる。
宮平ヘッドコーチは大貴をアンカーに据えた。陵侑が復調し幸椰もフライングでは絶好調。花道を飾る準備は整った。
いや、それよりも、大貴には只々楽しく飛んでもらいたい。