グランネルの2度目のWC総合優勝が確定 クラフトは今季4勝目
2023年3月19日(日) ヴィケルスン(NOR)HS240/K200
34th World Cup Competition
1 | シュテファン・クラフト(AUT) | 497.4pt |
2 | ハルヴォア-エグナー・グランネル(NOR) | 489.8pt |
3 | アンツェ・ラニセク(SLO) | 468.8pt |
12 | 小林 陵侑(土屋ホームスキー部) | 432.3pt |
23 | 中村 直幹(Flying Laboratory SC) | 395.1pt |
38 | 小林 潤志郎(雪印メグミルクスキー部) | 157.1pt |
佐藤 慧一(雪印メグミルクスキー部) | 予選42位 | |
竹内 択(team taku) | 予選43位 | |
佐藤 幸椰(雪印メグミルクスキー部) | 予選49位 |
ワールドカップ総合2位のクバツキが「個人的な事情」によりこの日の参戦を見合わせた。
これにより、試合を前にしてグランネルの2020/21シーズン以来2度目のWC総合優勝が確定。
ちなみに2020/21の総合優勝決定も試合の結果ではなく、コロナにより中止となったいくつかの試合の代替試合数が発表されたことにより確定した。(中止となった試合の全てが代替開催されないことが確定したことで、残りの試合数による2位以下の選手の逆転の可能性が消えた)
本人もそうだろうけど、ファンとしても喜ぶタイミングを合わせるのが難しい。
さて、試合の方はグランネルとクラフトの一騎打ちの様相を呈した。
クラフトは1本目で246.5mを飛びお手付きをしてしまったが、これにより続くグランネルのゲートは一段下げられた。それでも飛型点で稼げた分グランネルがトップに立ったが、ゲートが下がらなかったらもっと大きな差がついていたかもしれない。勝負の分かれ目だったように思う。
クラフトは2本目で逆転し今季4勝目。
ここ最近の出場7試合で優勝2回、2位3回、3位1回と絶好調。
RAWAIR総合でもグランネルをぎりぎりまで追い詰めた。
が、グランネルは逃げ切りに成功しRAWAIR総合優勝も決めた。
ノルウェーを舞台に開催されるRAWAIRでノルウェー人の総合優勝者は初。
また、この日12位だった小林陵侑はRAWAIR総合で順位を2つ上げ4位となった。
RAW AIR歴代総合優勝者
1 | 2016/17 | シュテファン・クラフト(AUT) |
2 | 2017/18 | カミル・ストッフ(POL) |
3 | 2018/19 | 小林 陵侑(JPN) |
4 | 2019/20 | カミル・ストッフ(POL) |
5 | 2020/21 | 開催中止 |
6 | 2021/22 | シュテファン・クラフト(AUT) |
7 | 2022/23 | ハルヴォア-エグナー・グランネル(NOR) |
さて、今季も過酷な10日間が終了した。
あくまでも個人的な考えに過ぎないのだが、RAWAIRについては開催時期だけなんとかならないものかと前々から思っている。
シーズン終盤のこの時期はWCのオーバーオールも佳境を迎える。よって、この時期はオーバーオールに集中したいというのが本音。そこに別のタイトル争いが加わると焦点がぼけてしまうことがその理由。
ただ、10日間のスケジュールを組める期間が他にあるかというとなかなか難しいのだが…
RAW AIR 総合順位
1 | ハルヴォア-エグナー・グランネル(NOR) | 2932.0 |
2 | シュテファン・クラフト(AUT) | -18.2 |
3 | アンツェ・ラニセク(SLO) | -147.6 |
4 | 小林 陵侑(JPN) | -207.6 |
5 | ダニエル・チョフェニック(AUT) | -210.8 |
26 | 中村 直幹(JPN) | -1058.5 |
39 | 小林 潤志郎(JPN) | -1804.0 |
44 | 佐藤 慧一(JPN) | -1932.0 |
46 | 佐藤 幸椰(JPN) | -2070.0 |
57 | 二階堂 蓮(JPN) | -2295.1 |
60 | 竹内 択(JPN) | -2415.3 |
Flying 総合順位(暫定)
1 | ハルヴォア-エグナー・グランネル(NOR) | 380 |
2 | シュテファン・クラフト(AUT) | -60 |
3 | ティミ・ザイツ(SLO) | -209 |
4 | ドメン・プレヴツ(SLO) | -217 |
5 | アンツェ・ラニセク(SLO) | -226 |
試合の翌日になってクバツキが欠場した「個人的な事情」が明らかにされた。
奥さんが健康上の深刻な状態にあるらしい。よって、今シーズンを終了するとのこと。
公表を1日待ったのはグランネルの総合優勝決定への配慮だっただろうか。
いずれにして、快方に向かうことを心から祈りたい。
ワールドカップ総合順位(暫定)
1 | ハルヴォア-エグナー・グランネル(NOR) | 2058 |
2 | ダヴィド・クバツキ(POL) | -466 |
3 | シュテファン・クラフト(AUT) | -508 |
4 | アンツェ・ラニセク(SLO) | -584 |
5 | 小林 陵侑(JPN) | -1147 |