スキージャンプFISワールドカップ2023/24女子個人第8戦フィラハ

N.プレヴツがまたも大差で連勝 夏の女王クリジュナルが今季初表彰台

2023/24スキージャンプワールドカップ
8th World Cup Competition
  • 2024年1月4日(木)
  • フィラハ(AUT)
  • HS98/K90

Official Results

1  ニカ・プレヴツ(SLO) 275.6pt
2  エバ・ピンケルニッヒ(AUT) 255.3pt
3  ニカ・クリジュナル(SLO) 251.8pt
 
5  伊藤 有希(土屋ホームスキー部) 240.0pt
11  高梨 沙羅(クラレ) 227.3pt
17  勢藤 優花(北海道エネルギースキー部) 219.8pt
26  丸山 希(北野建設SC) 207.6pt
32  一戸 くる実(CHINTAIスキークラブ) 92.8pt
   宮嶋 林湖(松本大学) 予選49位

予選リザルト 本戦リザルト


ニカ・プレヴツがまたも大勝した。
前日は2位に26pt差。初めてイエロービブを纏って臨んだこの日も20pt差。
ノーマルヒルでこれだけの大差で他を圧倒したことは驚異的に過ぎる。

追い風厳しいエンゲルベルクを接戦で制し、初物のガルミッシュ-パルテンキルヘンを攻略し、そしてノーマルヒルで圧倒的大差で連勝した。

今季・通算4勝目。表彰台ではもれなく一番高いところに上っている。
パニエを突き放し、3位以下とも差がある。今の状態を見る限りは日本シリーズ後に控えるリュブノにイエロービブで凱旋することも、そんなに難しいことではないと思える。

2戦連続の2位だったピンケルニッヒは、復帰4試合であっという間に総合6位まで上がってきた。
次戦は2019/20にWC初優勝を遂げた地である札幌。そのシーズンの日本シリーズでは3位(札幌第1戦)→ 優勝(札幌第2戦)→ 優勝(蔵王第1戦)→ 優勝(蔵王団体戦)→ 優勝(蔵王第2戦)と無双状態だった。その再現も大いに期待される。

3位は今季初表彰台となるクリジュナル。
2020/21にWC総合優勝、2021/22はWC総合2位。しかし、2022/23は2度の3位表彰台があるだけだった。
その2つの表彰台と同じフィハラで約1年ぶりの表彰台。
夏のGPでは最終戦こそ2位だったもののそれまでの6試合で破竹の6連勝。圧倒的な強さでGP総合優勝を果たしたクリジュナルに笑顔がようやく戻ってきた。

予選で2位だった伊藤有希は、本戦1本目を3位で折り返した。
2本目は風にも恵まれずK点にわずかに届かなかったが、何とか踏みとどまって結果は5位。
「良い印象がない」と言っていたフィハラで4位、5位と連続シングル。予選も3位と2位。終わってみれば「良い印象しかない」のではと思わせるに十分な上々の成績。

前日に今季自己最高位の17位だった勢藤優花は、2試合連続の17位。日本シリーズに向けていよいよ調子が上がってきたか。
2試合ポイントから遠ざかっていた丸山希も、フィハラでは連続ポイント。
高梨沙羅は1本目は7位とまずまずだったが、2本目は踏切で遅れて結果は11位。やはり2本がなかなか揃わない。

WC総合順位

さて、次はいよいよ日本シリーズ。
日本代表13名がこれに挑む。
まずは、全員が予選突破できることを祈りたい。

  • 伊藤 有希(土屋ホームスキー部)
  • 丸山 希(北野建設SC)
  • 高梨 沙羅(クラレ)
  • 勢藤 優花(北海道エネルギースキー部)
  • 宮嶋 林湖(松本大学)
  • 一戸 くる実(CHINTAIスキークラブ)
  • 岩佐 明香(大林組スキー部)
  • 小林 諭果(CHINTAIスキークラブ)
  • 岩崎 里胡(下川商業高校)
  • 五十嵐 彩佳(ガスワンスキーチーム)
  • 櫻井 梨子(あいおいニッセイ同和損保)
  • 佐藤 柚月(札幌日大高校)※札幌のみ
  • 藤元 彩子(弘前工業高校)※蔵王のみ
札幌大会・蔵王大会 選考基準
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