第34回TVh杯ジャンプ大会

山元豪と小林諭果がV 原田侑武は復活の2位

2023年1月28日(土)北海道札幌市 大倉山ジャンプ競技場 HS137/K123

第34回TVh杯ジャンプ大会

女子組(基本ゲート1本目26、2本目26)

1  小林 諭果(CHINTAIスキークラブ) 200.1pt
2  岩佐 明香(大林組スキー部) 175.2pt
3  一戸 くる実(CHINTAIスキークラブ) 168.7pt

リザルト

男子組(基本ゲート1本目11、2本目11)

1  山元 豪(ダイチ) 239.8pt
2  原田 侑武(雪印メグミルクスキー部) 223.6pt
3  渡部 陸太(東京美装グループスキー部) 211.3pt
 
4  山川 太朗(東京美装グループスキー部) 210.1pt
5  竹花 大松(土屋ホームスキー部) 208.6pt
6  渡部 弘晃(東京美装グループスキー部) 206.9pt

リザルト


強い向かい風が吹いたかと思うと時折一瞬にして凪ぐ。
シグナルレッドが頻発し、得点集計のコンピューターの不調もあってたびたび試合は止まった。

そんな中、2本目で絶好の向かい風をとらえた山元豪が4位からの逆転優勝。
9日のHBCカップで2年前の複合からの転向後初勝利を挙げたばかり。
早くも2勝目となったが、FISカップのポイントすら持っていないためCOC札幌、その後のWC札幌に出場する権利はなかった。でも、今一番乗りに乗っている選手。世界の舞台でも見てみたかった。

女子組優勝は小林諭果。ただ一人120mオーバーを2本揃え、昨年に続きTVh杯2連覇。
山元豪とは94年組の同期、かつ、同じ早稲田大学出身。
表彰台では互いの健闘を称えあったが、HBCカップで山元が勝った時の女子組優勝者も同期の伊藤有希。山元が優勝する試合は女子同期の優勝がもれなくついてくる。

なお、小林諭果は名寄ピヤシリ2位、名寄吉田杯優勝、HBCカップ3位、そしてこの日の優勝と、今季ここまでの国内雪上大会4戦すべてで表彰台に上っている。

女子組

小林 諭果
1 小林 諭果(CHINTAIスキークラブ)
岩佐 明香
2 岩佐 明香(大林組スキー部)
一戸 くる実
3 一戸 くる実(CHINTAIスキークラブ)
藤元 彩子
4 藤元 彩子(弘前工業高校)
岩崎 里胡
5 岩崎 里胡(下川商業高校)
櫻井 梨子
6 櫻井 梨子(あいおいニッセイ同和損保スキー部)

男子組

山元 豪
1 山元 豪(ダイチ)
原田 侑武
2 原田 侑武(雪印メグミルクスキー部)
渡部 陸太
3 渡部 陸太(東京美装グループスキー部)
山川 太朗
4 山川 太朗(東京美装グループスキー部)
竹花 大松
5 竹花 大松(土屋ホームスキー部)
渡部 弘晃
6 渡部 弘晃(東京美装グループスキー部)

2位表彰台となった原田侑武。
KO方式で行われた2020年1月のHBCカップの準決勝で144.0mを飛び圧勝で決勝に進んだが、この時に着地で転倒しており、負傷により決勝を棄権したまま2位表彰台となった。

テレビ中継では編集されていたけれど、原田侑武は転倒後にかなり長いことブレーキングトラックに倒れたままだった。
右膝の前十字靭帯断裂と外側の半月板損傷とのこと。
しっかり治して、また大ジャンプを見せてほしい。

2020年1月13日 第62回HBCカップジャンプ競技会

3度の手術を経て一度復帰するも、2021年11月の練習中に今度は左膝の前十字靭帯を断裂。
手術を経て2022年夏に復帰。
先日のWC札幌大会では選考会から勝ち上がって出場権をつかみ取り、2試合で見事に予選を通過し2018/19以来の出場を果たしたばかり。

そして、この日遂に因縁の2020年HBCカップ以来の表彰台に返り咲くこととなった。
元々、低く鋭い飛行曲線を描く選手だが、膝に痛みが残るため力強い踏切ができないため助走スピードを生かす方向に変えたところ、力みがなくなり復調してきたとのこと。

低く鋭い飛行曲線の選手は写真を撮るのに苦労するが、今季もっとも取りづらい選手が原田侑武。
今までも撮りづらかったけど輪をかけて撮りづらくなったと感じる。
好調の証。

表彰式

第34回TVh杯ジャンプ大会
女子組
第34回TVh杯ジャンプ大会
男子組
第34回TVh杯ジャンプ大会
男子組
第34回TVh杯ジャンプ大会
男女優勝者

男子1本目でトップだったのは伊藤将充。でも、2本目は14位の得点で結果は7位。
数値上の条件は悪くなかったけど下の方の風がなかったかな。
難しい試合ではあったけれど、そこを2本揃えられた者が上位に来る。次に期待。


先週レークプラシッド(USA)で開催されたFISU冬季ユニバーシティゲームズ(旧ユニバーシアード)に出場した代表8名がこの日揃って参戦した。

国際大学スポーツ連盟(FISU)が主催するこの大会は奇数年に開催されることとなっているが、前回大会(2021年)は新型コロナの影響により中止。その前(2019年)はジャンプ競技は実施されなかった。
よって、ジャンプ競技が行われるのは2017年大会以来となる。

久保田真知子が個人銀をはじめとした3つのメダルを獲得。
また、池田龍生が2つ、池田光希が1つのメダルを獲得した。

  個人 団体 混合
 久保田 真知子(早稲田大学)
 池田 光希(早稲田大学) 8位 5位
 重田 風(法政大学)
9位 4位  
 佐藤 美月(日本大学) 10位 4位  
 池田 龍生(慶應義塾大学) 6位
 宮﨑 敬太(東京美装グループ) 11位 5位 5位
 山根 和治(日本大学) 14位 5位  
 高橋 佳佑(東海大学) 16位    

女子 男子 混合 女子団体 男子団体

FISUユニバーシティゲームズ日本代表

久保田 真知子
久保田 真知子(早稲田大学)
池田 光希
池田 光希(早稲田大学)
重田 風
重田 風(法政大学)
佐藤 美月
佐藤 美月(日本大学)
池田 龍生
池田 龍生(慶應義塾大学)
宮﨑 敬太
宮﨑 敬太(東京美装グループスキー部)
山根 和治
山根 和治(日本大学)
高橋 佳佑
高橋 佳佑(東海大学)