スキージャンプFISワールドカップ2022/23女子個人第16戦ヴィリンゲン

アルトハウスが鳥肌ものの今季5勝目 高梨沙羅は12季連続表彰台

2023年2月4日(土) ヴィリンゲン(GER)HS147/K130

19th World Cup Competition

1  カタリナ・アルトハウス(GER) 264.4pt
2  エマ・クリネツ(SLO) 256.3pt
3  高梨 沙羅(クラレ) 245.7pt
 
4  伊藤 有希(土屋ホームスキー部) 227.4pt
5  丸山 希(北野建設SC) 221.3pt
14  勢藤 優花(YAMAtune) 198.3pt

プロローグ リザルト


高梨沙羅が3位となり今季初の表彰台。
これにより高梨は女子ワールドカップが始まった2011/12シーズンから12季連続で表彰台に上ったことになる。
通算114回目の表彰台。ため息が出るような素晴らしい記録をとくとご覧あれ。

高梨沙羅のシーズン別成績

シーズン 試合数 表彰台 優勝 総合順位
2011/12 13 7 1 3
2012/13 16 13 8 優勝
2013/14 18 18 15 優勝
2014/15 13 10 6 2
2015/16 17 16 14 優勝
2016/17 19 15 9 優勝
2017/18 15 8 2 3
2018/19 24 10 1 4
2019/20 16 3 1 4
2020/21 16 9 3 2
2021/22 19 4 3 5
2022/23 16 1 0 (2/4時点)
  114 63  
  • 試合数は高梨がエントリーしていない分も含む。

1本目で高梨が2位、丸山希4位、伊藤有希6位という胸躍る展開。
2本目に丸山が飛び終えた時点で高梨を含む3名を残して伊藤がトップ、丸山が2位。
つまり、この時点で高梨、伊藤、丸山のうち最低でも一人、最大で3人が表彰台の可能性という胸だけでなく全身が踊りだすような展開。

結果として伊藤と丸山は表彰台には届かなかったが、伊藤は3試合連続で今季最高位を更新。丸山は自己最高位の4位には届かなかったが通算3度目のトップ5入り。
2試合連続で3人がシングル入りするという上々の結果となった。

1本目3位からの逆転で今季5勝目となったアルトハウス。
その2本目はこの日の最長不倒となる149.5m。信じられないような鮮やかなテレマークも決めて見せ圧巻のパフォーマンス。

男女一斉開催となったヴィリンゲン大会だが、この試合のすぐ後に男子の予選が始まるということもあって、試合開始時点では少なかった観客が試合が進むうちにどんどんと増えていった。
その大観衆の声援の後押しを受けて飛び出したアルトハウスの素晴らしいパフォーマンス。
それが更なる大声援を生み、相乗効果によってもたらされたものは鳥肌ものの興奮。

やはり競技スポーツは大観衆の中でこそ真価を発揮する。
そのことを再確認できた試合。

WC総合順位