2015/16 FISスキージャンプワールドカップ女子個人第17戦アルマトイ

高梨沙羅14勝目 最終戦を勝利で飾る

2016年2月28日(日) アルマトイ(KAZ)HS106/K95

① 高梨 沙羅(クラレ) 236.9pt(96.5m 102.0m)
② ダニエラ・イラシュコ-シュトルツ(AUT) 234.7pt(97.5m 97.0m)
③ マヤ・ブティッツ(SLO) 233.9pt(96.5m 99.0m)

8 伊藤 有希(土屋ホームスキー部) 216.6pt(92.5m 100.0m)
20 岩渕 香里(松本大学) 198.5pt(90.5m 93.0m)

 


 

最終戦の地ルシュノフは、気温が高すぎて早々と中止が決まっていた。
で、代替開催について29日に発表されることになっていたけれど、結局代替試合は行われないとのこと。
よって、この試合が今シーズンの最終戦。
土曜の試合と違って、この日のNHK実況アナは技術的な部分はちゃんと山田いずみさんにしゃべらせていたので楽しく見れた。

 

高梨沙羅は1本目3位から逆転で今季14勝目。
代替試合をしないことで2013/14シーズンの15勝を更新するチャンスも無くなっちゃたけど、まぁそこはいいかな。
そもそも代替試合に関する発表前に沙羅は帰国していたので、ルシュノフが中止となった時点で代替試合には出ないと決めていたのかもしれない。

 

しかし、とにかく、今季の沙羅は強すぎた。 
結果、コンペティションとしては魅力の薄いシーズンになってしまったように思う。
もっと、強力なライバル達と丁々発止でやりあう試合が見たかった。
その意味では、個人的に今季最も面白かった試合は、沙羅が負けはしたけど-そして、唯一、表彰台を逃した試合だったけど-リュブノの2戦目かな。

 

昨シーズン5位だった伊藤有希は8位。
でも昨シーズンは一度も登れなかった表彰台に今季は2度登った。
一方で全体としてやや精彩を欠いた感は否めない。
総合8位でこんなこと言うのはかわいそうなんだけど、有希ちゃんの力はまだまだこんなものではないので、ついつい多くを求めてしまう。

 

勢藤優花は蔵王5位、オーベルストドルフ7位と好調だったときには一気に表彰台まで行っちゃうかもと思わせてくれたし、岩渕香里はラハティでアプローチ姿勢を変えたら見違えるほど良くなって驚かせてくれた。
でも、札幌と蔵王の開催国枠でポイントを獲れたのが丸山純だけという寂しい結果もあり、日本勢全体としてみると良かったのか悪かったのかよくわからないというのが正直な感想。

 

キアラ・ヘルツルとエマ・クリネツに沙羅を倒せる可能性を感じられたこと、イリーナ・アバクモワが復活してきたこと、何人かの選手のスーツの股下の長さがどうしても気になること、マヤ・ブティッツが普段は良妻賢母フェイスなのに飛ぶときは肉食系の形相に変わることが今シーズンのハイライト。

 

 

総合順位 
高梨 沙羅(クラレ)161014勝
ダニエラ・イラシュコ・シュトルツ(AUT)11392勝
マヤ・ブティッツ(SLO)9081勝
ジャクリーン・ザイフリーズベルガー(AUT)695最高位3位
キアラ・ヘルツル(AUT)632最高位3位
マーレン・ルンビ(NOR)586最高位2位
イリーナ・アバクモワ(RUS)572最高位3位
伊藤 有希(土屋ホームスキー部)505最高位2位
エマ・クリネツ(SLO)426最高位2位
10シュペラ・ロゲリ(SLO)415最高位3位
17勢藤 優花(道メディカルスポーツ専門学校)257最高位5位
22岩渕 香里(松本大学)191最高位6位
52丸山 純(東海大学)2最高位29位

 

大会別優勝者
2015.12.04リレハンメル高梨 沙羅(クラレ)
2015.12.12ニジニ・タギルダニエラ・イラシュコ・シュトルツ(AUT)
2015.12.13ニジニ・タギル高梨 沙羅(クラレ)
2016.01.16札幌高梨 沙羅(クラレ)
2016.01.17札幌高梨 沙羅(クラレ)
2016.01.22蔵王高梨 沙羅(クラレ)
2016.01.22蔵王高梨 沙羅(クラレ)
2016.01.30オーベルストドルフ高梨 沙羅(クラレ)
2016.01.31オーベルストドルフ高梨 沙羅(クラレ)
2016.02.04オスロ高梨 沙羅(クラレ)
2016.02.06ヒンツェンバッハ高梨 沙羅(クラレ)
2016.02.07ヒンツェンバッハ高梨 沙羅(クラレ)
2016.02.13リュブノマヤ・ブティッツ(SLO)
2015.02.14リュブノダニエラ・イラシュコ・シュトルツ(AUT)
2016.02.19ラハティ高梨 沙羅(クラレ)
2016.02.27アルマトイ高梨 沙羅(クラレ)
2016.02.28アルマトイ高梨 沙羅(クラレ)
2016.03.05ルシュノフ開催中止
2016.03.06ルシュノフ開催中止

 

ネイションズカップ 
オーストリア2886
日本2565
スロベニア2290
ドイツ1358
ロシア787