2014/15 FISスキージャンプワールドカップ女子個人第最終戦オスロ

ダニエラ・イラシュコ・シュトルツが総合優勝 高梨沙羅は有終の美を飾る

2015年3月13日(金)オスロ(NOR)HS134/k120

① 高梨 沙羅(クラレ) 263.8pt(128.0m 127.0m)
② サラ・ヘンドリクソン(USA) 257.1pt(126.5m 128.5m)
③ テイラー・ヘンリック(CAN) 250.4pt(127.0m 123.5m)

7 伊藤 有希(土屋ホーム) 224.6pt(117.5m 117.0m)
29 岩渕 香里(松本大学) 151.6pt(102.5m 103.0m)
30 勢藤 優花(旭川龍谷高校) 142.8pt(101.0m 100.5m) 

 



客は入っていないけど、ここは聖地ホルメンコーレン。
女子最終戦の舞台は唯一のラージヒル。
葛西紀明が映ると、「監督として有希ちゃんの応援に来たのか」と思えるが、そのあとでとっちーが一緒に映ったら 「なぁんだ、遊びに来たのか」って思えちゃう。

 

こんなふうに軽口叩けるのも、この最終戦を前にほぼ総合優勝は決まっちゃってるから。
イラシュコと沙羅の差は89pt。
高梨沙羅はこの試合に勝ってもイラシュコが20位以下にならないと逆転できない。

 

そんな状況にあっても沙羅はしっかりと自分の仕事をした。
思い通りにいかないシーズンで総合3連覇を逃したのは残念だけど、最後は通算30勝目となる4連勝で締めてみせた。

 

国内で大ジャンプを連発して沙羅に連勝した伊藤有希は、この日はK点を越えられず。
昨季は2位に3回入るなどして総合3位。
今季は常に表彰台争いをして、一つや二つは勝つだろうと思い描いていたはず。
しかし、結果は一度も表彰台に上がることがなかった。

 

今まで全く名前も聞かなかったような選手の台頭があった一方、、マテル、ザイフリーズベルガー、アバクモワらの実力者たちが振るわなかった。
そして、アネッテ・サーゲンの引退・・・

 

2013年札幌大会でバスを降りて競技場へ進む上り坂の途中で前から来た人に気づかずぶつかりそうになった。
すいませんっ・・・とばかりに顔をあげるとそこにはアネッテ・サーゲンが!
あまりの美しさにすっかり心を奪われてしまった。
サーゲンは2日とも表彰台。
個人的にはサーゲンに始まりサーゲンに終わったような大会だった。(こちら

 

女子ジャンプを創成期から支えてきた者の一人がチャンピオンに輝き、同じく創成期から支えてきた者が一人舞台から去っていく―
さまざまなドラマのあった、熱い熱いシーズンでした。

 

総合順位 
ダニエラ・イラシュコ・シュトルツ(AUT) 1007 5勝
高梨 沙羅(クラレ) 973 6勝
カリーナ・フォークト(GER) 672 2勝
シュペラ・ロゲリ(SLO) 581 1勝
伊藤 有希(土屋ホームスキー部) 434 最高位4位
マヤ・ブティッツ(SLO) 418 最高位6位
エバ・ピンケルニク(AUT) 408 最高位4位
サラ・ヘンドリクソン(USA) 399 最高位2位
ジャクリーン・ザイフリーズベルガー(AUT) 370 最高位4位
10 ニタ・イングランド(USA) 332 最高位2位
26  岩渕 香里(松本大学) 101  最高位12位
27  勢藤 優花(旭川龍谷高校) 100  最高位11位 
40  山田 優梨菜(白馬高校) 16  最高位23位 
42  小林 諭果(早稲田大学) 9 最高位23位 
43  茂野 美咲(CHINTAIスキークラブ) 最高位27位
48  渡瀬 あゆみ(サッポロスキッド) 1 最高位30位

 

大会別優勝者
2014.12.05 リレハンメル シュペラ・ロゲリ(SLO)
2015.01.10 札幌 高梨 沙羅(クラレ)
2015.01.11 札幌 高梨 沙羅(クラレ)
2015.01.17 蔵王 開催中止
2015.01.18 蔵王 カリーナ・フォークト(GER)
2015.01.24 オーベルストドルフ ダニエラ・イラシュコ・シュトルツ(AUT)
2015.01.25 オーベルストドルフ ダニエラ・イラシュコ・シュトルツ(AUT)
2015.01.31 ヒンツェンバッハ ダニエラ・イラシュコ・シュトルツ(AUT)
2015.02.01 ヒンツェンバッハ カリーナ・フォークト(GER)
2015.02.07 ルシュノフ ダニエラ・イラシュコ・シュトルツ(AUT)
2015.02.08 ルシュノフ 高梨 沙羅(クラレ)
2015.02.14 リュブノ 高梨 沙羅(クラレ)
2015.02.15 リュブノ

ダニエラ・イラシュコ・シュトルツ(AUT)
高梨 沙羅(クラレ)

2015.03.13 オスロ 高梨 沙羅(クラレ) 

 

ネイションズカップ 
オーストリア 1970
日本 1638
ドイツ 1481
スロベニア 1337
アメリカ 1013