グランネル圧巻 タンデと2度目のワンツー
2021年1月30日(土)ヴィリンゲン(GER)HS147/K130
19th World Cup Competition
1 | ハルヴォア-エグナー・グランネル(NOR) | 285.5pt |
2 | ダニエル-アンドレ・タンデ(NOR) | 276.6pt |
3 | カミル・ストッフ(POL) | 272.2pt |
7 | 小林 陵侑(土屋ホーム) | 254.8pt |
16 | 佐藤 慧一(雪印メグミルク) | 231.1pt |
26 | 中村 直幹(東海大学札幌SC) | 215.4pt |
27 | 佐藤 幸椰(雪印メグミルク) | 212.7pt |
29 | 伊東 大貴(雪印メグミルク) | 201.4pt |
ヴィリンゲンでの試合は2017/18からヴィリンゲン5という個人タイトルが設定されている。
前のシーズンから始まったRAW AIRを意識したもので、以降、女子も含めるとプラニツァ7、リレハンメル・トリプル、ブルーバードなどいくつものシリーズタイトルが設定されるようになった。
ヴィリンゲン5の「5」は、金曜の予選での1本、土曜の本戦2本と日曜の本戦2本の計5本のジャンプを指す。その5本の総合得点を競うわけだ。
ところで、これ、予選は1回しか行われずに、日曜の本戦は全員出場という理解でいいのかな?
2017/18 FISスキージャンプワールドカップ男子個人第15戦ヴィリンゲン
私の認識が正しければ、これまでのヴィリンゲン5は、予選は金曜日に1回だけしか行われず、その予選を通過した50名が土曜と日曜の試合に出場することになる。
つまり、1回の予選に2試合分の出場権が懸かっていたわけだ。
でも、これでは選手にとってあまりにリスキー。
今季、ヴィリンゲン5がヴィリンゲン6に変わったのは、これに対する改善だと理解している。
すなわち、予選は通常通り各々の試合に対して行われる。予選が1本増えたので「5」が「6」になった。
これで、1回の予選落ちで2試合分の出場権を失うリスクは改善された。
さて、このタイトルの最初のラウンドとなる金曜日の予選では、ステカラが152.0mの大飛躍でトップを獲り、ムランカが153.0mでヒルレコード。ジワ6位、クバツキ7位とポーランド勢が大暴れした。
グランネル2位、アイゼンビヒラー3位、タンデ4位が上位をうかがうという展開。
そして、土曜の本戦ではグランネルが圧巻のパフォーマンスで7勝目を挙げた。
1本目ではヒルサイズを0.5m超えたが難なくテレマークを入れて見せ、勝負が掛かった2本目でも軽々と緑のラインを越えて、かつ、しっかりとテレマークを入れてきた。
先週のラハティでは飛びすぎて着地に失敗し転倒。圧倒的な飛距離が逆に自らの足をすくう皮肉な結果に終わってしまった。
しかし、同じ轍は踏まない。こうなると無敵感が半端ない。
タンデは、2週間前のティティゼーーノイシュタットと同じくグランネルとワンツーを形成した。
開幕からずっと調子の上がらなかったタンデだが、この4試合は2位、10位、6位、2位と上り調子。いつ勝ってもおかしくない。
ジャンプ週間が終わって以降は死んだふりをしていたのか、ストッフが表彰台に還ってきた。このタイトルも狙っているのだろうか。
1本目で3位だったパブロフチッチは、残念ながら初表彰台には届かなかった。
力のある選手ではあるけれど、やはりまだ条件が揃わないと難しいか。
それでも自己最高位を3つ更新して4位。
日本勢は枠確保のための重要な戦い。日本から伊東大貴を招集し、欧州に滞在していた中村直幹をチームに戻した。
全員ポイントゲット。大貴も直幹も最低限の仕事は果たしたけれど、特に大貴に関しては1本目は悪くない感じだったので、条件の悪かった2本目がつくづく残念。
Willingen 6 暫定順位
1 | H-E.グランネル | 419.7pt | 1↑ |
2 | D-A.タンデ | -12.6 | 2↑ |
3 | D.クバツキ | -34.9 | 4↑ |
4 | M.アイゼンビヒラー | -35.2 | 1↓ |
5 | P.ジワ | -42.1 | 1↑ |
この日は日本時間21時45分から女子のティティゼーーノイシュタット大会の中継がNHK-BSであり、その解説は竹内元康氏。
この試合が終わったのが23時15分。中継はその後もしばらく続いた。
そして、この日は23時50分からJスポでヴィリンゲン大会を中継。
しかし、放送が始まっても元康氏は不在。
ようやく現れたのは、1本目で25人が飛び終えたとき。
これってどうなの?
Jスポは有料放送。番組表には「解説:竹内元康」の告知もある。
有料放送で、解説者の告知をしておきながら、実際は途中まで解説者は不在。しかもその理由がダブルブッキンク。
客をなめちゃいませんかね。Jスポさん。