第61回HBCカップジャンプ競技会

伊藤有希が実力を示す 佐藤慧一は大ジャンプを連発

2019年1月14日(月) 札幌市 大倉山ジャンプ競技場 HS137/K123

 

 

女子組

    決勝・3決 予選
 伊藤 有希(土屋ホームスキー部)   119.4pt(126.0m) 137.5pt(135.5m) 1位
 丸山 希(明治大学)  111.7pt(124.5m) 97.2pt(117.0m) 3位
 茂野 美咲(CHINTAIスキークラブ) 92.1pt(112.5m) 98.4pt(116.0m) 2位

リザルト

男子組

    決勝・3決 予選
 佐藤 慧一(雪印メグミルクスキー部) 135.7pt(134.5m) 131.1pt(132.5m) 1位
 渡部 弘晃(東京美装グループスキー部) 123.0pt(128.0m) 124.8pt(129.0m) 2位
 原田 侑武(雪印メグミルクスキー部) 131.1pt(132.5m) 122.1pt(127.5m) 4位

リザルト


 

普段は現地観戦した試合を後からテレビで見直すということをほとんどしない。
国内民法テレビ局杯の中継がジャンプファンの間で評判が悪いことは知っているが、見ないでいるとストレスにもならない。
が、この試合は何故だか見てしまった。

 

ノックアウト方式で行われるこの大会。でもジャンプ週間の方式とは全然違う。 
まずは予選ラウンドを行う。今年の出場は女子12名、男子39名。
本戦に出場できるのはわずかに上位8名ずつ。
この男女8名ずつがそれぞれにトーナメントを行う。
トーナメント1回戦が準々決勝。勝ち抜いた4名ずつで準決勝。そして3位決定戦と決勝。
よって本戦は男女各16本、計32本の飛躍が行われる。

 

32本の本戦のうち、テレビで中継されたのは14本のみ。加えて予選が1本。
1時間の番組で15本。たったこれだけ。

 

本戦32本をすべて中継したとしても、だいたい1本あたり1分としても32分あれば足りる。
1時間の放送であれば全員を中継に乗せることは可能だったはず。
どちらかというとスタジオで原田が疑問に答えるコーナーがメインだったように思えたけれど、それだって12問あったのに7問で終わるという中途半端さ。

 

やはり、見ない方が良かったかも。

 

女子組


① 伊藤 有希(土屋ホームスキー部) 
 ・準々決勝(vs御家瀬)・準決勝(vs大井)・決勝(vs丸山)

 


② 丸山 希(明治大学)
 ・準々決勝(vs成田)・準決勝(vs茂野)・決勝(vs伊藤)

 


③ 茂野 美咲(CHINTAIスキークラブ)
 ・準々決勝(vs勢藤)・準決勝(vs丸山)・3決(vs大井)

 


4 大井 栞(早稲田大学)
 ・準々決勝(vs小林)・準決勝(vs伊藤)・3決(vs茂野)

 


小林 諭果(CHINTAIスキークラブ) 
 ・準々決勝(vs大井)

 


成田 楓(小坂町スキークラブ) 
 ・準々決勝(vs丸山)

 


勢藤 理桜(下川商業高校)
 ・準々決勝(vs茂野)

 


御家瀬 恋(イトイ産業)
 ・準々決勝(vs伊藤)

 

男子組


① 佐藤 慧一(雪印メグミルクスキー部)
 ・準々決勝(vs宮﨑)・準決勝(vs原田)・決勝(vs渡部弘) 

 


② 渡部 弘晃(東京美装グループスキー部)
 ・準々決勝(vs清水)・準決勝(vs作山)・決勝(vs佐藤)

 


③ 原田 侑武(雪印メグミルクスキー部)
 ・準々決勝(vs鈴木)・準決勝(vs佐藤)・3決(vs作山)

 


4 作山 憲斗(北野建設スキー部)
 ・準々決勝(vs渡部陸)・準決勝(vs渡部弘)・3決(vs原田)

 


鈴木 翔(札幌手稲スキー協会)
 ・準々決勝(vs原田)

 


渡部 陸太(東京美装グループスキー部)
 ・準々決勝(vs作山)

 


清水 礼留飛(雪印メグミルクスキー部)
 ・準々決勝(vs渡部弘)

 


宮﨑 敬太(東海大学)
 ・準々決勝(vs佐藤)

 

表彰式


女子優勝 伊藤 有希(土屋ホームスキー部)

 


女子表彰 丸山、伊藤、茂野

 


男子優勝 佐藤 慧一(雪印メグミルクスキー部)

 


男子表彰 渡部、佐藤、原田 

 


男女優勝者

 


 

テレビ中継はまぁいいとして―
上位4名は予選から数えて4本飛ぶことになる一方で、大半の選手が本戦に進めない。(つまりは予選1本だけ飛んで終わりとなる)
やはり、特異な競技会ではある。

 

過去にもいろいろ書いてきたので載せておくことにする。

決勝に進む者は予選から数えて3本飛ぶことになる。(注:現在は4本)
実力のある人気選手だけに焦点を絞ってたくさん中継に載せようといういかにもテレビコンテンツを優先した大会。

2016年開催時

そして、もこんなことを書いた。

どのみち他のテレビ局杯だって放送されるのは多くても20~30人の選手たちだけ。
ただし、それは放送でカットされたというだけであって、大会としてはその2倍も3倍もの選手たちが本戦に出場している。
でもHBCカップは、放送でカットするだけでなく実際の大会からもカットしてしまっているわけで・・・
昨年の沙羅を出場させるために宮の森で開催したこととか、今回の葛西の強行出場とかも含めて、どうもHBCって「ジャンプ大会をテレビ中継する」というよりも「テレビ中継のためにジャンプ大会をする」って感じがするんだよね。あるいは「テレビ中継のため”の”ジャンプ大会をする」って感じ。

2017年開催時

そして、昨年の日程変更。

想像にすぎないのだけれど、HBCはなんとしてでも女子代表組を参戦させたいのではないだろうか。
1月7日だとルシュノフと被る。3月3日であれば、平昌五輪を終えた女子代表は3月11日のオスロまで日程が空くので参戦が望める。
HBCの狙いはきっとそうだったはずだ。

ところが、ルシュノフがキャンセルとなり、その代替が3月3日・4日に開催されると発表されたことからHBCの目論見が崩れる。
この発表があったのは1月9日のこと。それから急いで代替開催を模索して浮上したのが2月25日だったのだろう。

(中略)

これを、皆が見たいであろう女子代表組を参戦させるためのファン想いの素晴らしい対応とみるか、それとも単に節操がないとみるか。
いずれにしても、UHBのような「待てば海路の日和あり」の境地とは随分と趣が異なるように思われる。

3月3日に向けて日程を調整してきた選手・関係者・ファンもいることだろう。
事実、内藤智文はツイッターで「え、HBC杯でれないじゃん。なんで日程変更?」とつぶやいている。
一部の選手を出場させるために日程を変更したのだとすれば、逆に不利益を被る選手が出てくることも予測され、大会そのものの公平性を著しく欠くように思う。

2018年開催時(第30回UHB杯ジャンプ大会の記事)

 

ドタバタの末に意中の沙羅ちゃんに振られるというオチ。

 

毎年恒例の成人のお祝い

 

昨年は日程変更劇の影響で雪印メグミルク杯の時に行われた成人のお祝いが、今年はHBCカップに帰ってきた。

 

丸山 希(明治大学)
東澤 優輝(東海大学)
安澤 翔一(名寄ジャンプクラブ)
栗田 力樹(明治大学)

 

みんな、おめでとう。