男子は中村直幹、女子は小林諭果がノックアウト戦を制する
2017年1月9日（月） 札幌市 大倉山ジャンプ競技場 HS137/K123
国内唯一のノックアウト方式のこの大会。
ノックアウト方式といってもジャンプ週間の方式とは全然違う。
まずは予選ラウンドを行う。
エントリーした全員が飛んで、本戦に出場できるのはわずかに男子8人女子4人のみ。
本戦はいきなりの準決勝。
男子準決勝は予選1位vs8位、2位vs7位・・・というように4組に分けての一対一の対戦。
女子準決勝は予選1位vs4位、2位vs3位の2組に分けての一対一の対戦。
でこれを勝ち上がった男子4人と女子2人でそれぞれ決勝を行う。
決勝は準決勝のポイントを引き継がないし、男子4人は1対1の対決ではなく4人全員1本ずつ飛ぶ。
強行出場の葛西は、予選を含めた3本ともにスタイルを変えたのかと見まごうほどに、いつもよりも全然低いフライト。
全国放送があるので「国内のトップとしてジャンプをメジャーにしたいという思いが強いので」出場したとのことだけど・・・
逆に、一人だけ違うテーブルから踏み切ったかのような高い飛び出しを見せたのが佐藤幸椰。
予選、準決勝とハイレベルなジャンプを見せたけど決勝だけがうまくいかなかった。
それでも、個人的にはこの日一番楽しめたのが幸椰。
それと、久々に表舞台に現れた礼留飛も。
終始大粒の雪が舞う。
アプローチスピードも厳しかったようだけど、撮影に関しても私の腕では対応しきれず困難を極めた。
よって、いつも以上にひどい写真ばかり。恥を忍んでアップします。
女子組
優勝 小林 諭果（早稲田大学） 予選2位 準決勝102.8pt 決勝96.5pt
２位 岩佐 明香（日本大学） 予選1位 準決勝113.8pt 決勝97.8pt
茂野 美咲（CHINTAIスキークラブ） 予選3位 準決勝で小林諭果に敗れた（92.1pt）
鴨田 鮎華（下川商業高校） 予選4位 準決勝で岩佐明香に敗れた（76.2pt）
男子組
優勝 中村 直幹（東海大学） 予選1位 準決勝98.4pt 決勝112.1pt
２位 小林 潤志郎（雪印メグミルク） 予選=4位 準決勝114.8pt 決勝108.9pt
３位 葛西 紀明（土屋ホーム） 予選6位 準決勝108.0pt 決勝107.1pt
４位 佐藤 幸椰（雪印メグミルク） 予選2位 準決勝118.5pt 決勝104.4pt
渡部 弘晃（東京美装グループ） 予選8位 準決勝で中村直幹に敗れた（67.6pt）
清水 礼留飛（雪印メグミルク） 予選=4位 準決勝で小林潤志郎に敗れた（89.4pt）
小林 陵侑（土屋ホーム） 予選3位 準決勝で葛西紀明に敗れた（102.0pt）
伊藤 謙司郎（雪印メグミルク） 予選7位 準決勝で佐藤幸椰に敗れた（103.5pt）
表彰式
女子優勝 小林 諭果（早稲田大学）
男子優勝 中村 直幹（東海大学）
男子 ２位 小林 優勝 中村 ３位 葛西
繰り返すが、この特異なトーナメント方式で本戦に出られるのはわずかに12人だけ。
この日は男女合わせて76人が予選を飛んだけれど、大半の選手が本戦に出ることなく荷物をまとめることになる。
これってどうなの？ って正直思う。
どのみち他のテレビ局杯だって放送されるのは多くても20～30人の選手たちだけ。
ただし、それは放送でカットされたというだけであって、大会としてはその2倍も3倍もの選手たちが本戦に出場している。
でもHBCカップは、放送でカットするだけでなく実際の大会からもカットしてしまっているわけで・・・
昨年の沙羅を出場させるために宮の森で開催したこととか、今回の葛西の強行出場とかも含めて、どうもHBCって「ジャンプ大会をテレビ中継する」というよりも「テレビ中継のためにジャンプ大会をする」って感じがするんだよね。あるいは「テレビ中継のため”の”ジャンプ大会をする」って感じ。
まぁ、1年に1試合だけこんな大会があっても良いとは思うけれど、毎年ちょっとだけ違和感を覚えながら観戦していることも事実。
毎年恒例の成人のお祝い
岩佐 明香（日本大学）
黒川 暁稀（札幌大学）
中村 直幹（東海大学）
小山内 鴻佑（東海大学）
木下 雄登（東海大学）
和田 全功（北海道ﾒﾃﾞｨｶﾙｽﾎﾟｰﾂ専門学校）
網野 基輝（日本大学）
古賀 極（東海大学）
小林 陵侑（土屋ホームスキー部）
「花の96年組」には他に高梨沙羅、勢藤優花などがいる。
みんな、おめでとう！
