高梨沙羅が札幌大会6連勝 ヒルレコード更新のイラシュコを寄せ付けず
2016年1月17日(日) 札幌(JPN)HS100/K90
① 高梨 沙羅(クラレ) 257.8pt(97.0m 94.0m)
② ダニエラ・イラシュコ-シュトルツ(AUT) 241.4pt(99.5m 92.0m)
③ ジャクリーン・ザイフリーズベルガー(AUT) 231.9pt(95.0m 90.0m)
11 伊藤 有希(土屋ホームスキー部) 207.1pt(89.0m 83.5m)
17 勢藤 優花(北海道メディカルスポーツ専門学校) 200.0pt(85.0m 85.0m)
18 岩渕 香里(松本大学) 199.1pt(87.0m 84.0m)
36 松橋 亜希(Main Mano Foods) 79.4pt(79.0m)
38 竹田 歩佳(デンソー北海道) 76.5pt(74.0m)
1本目でイラシュコ-シュトルツが高梨沙羅が持つヒルレコードを0.5m更新。
それを見て沙羅はゲートを2段下げた。
それでも97.0m。
この時もそうだし昨日は2本ともそうだったけど、コーチリクエストでゲートを下げなければ沙羅はHSを超えていた可能性が高い。
あまり意味のない、そして怪我の心配もあるヒルレコードなどには目もくれずに勝負に徹したのだろう。
そのかいもあってか沙羅は昨日今日の4本でいずれも19点台の完璧な着地を決めてみせた。
このブログでは今まで散々に沙羅の着地のまずさを書いてきたけど、今日は謝らなきゃ。
この二日間のような着地ができるようになれば沙羅は無敵だ。
こうなると誰も彼女に敵わないだろう。
沙羅は今季5戦4勝。
WC通算34勝。
WC札幌大会は2014年から6連勝。
3位のザイフリーズベルガーは2013年に優勝した(こちら)相性の良いこの台で今季初の表彰台。
昨日転倒したカリーナ・フォークトは棄権。
伊藤有希は、この2日間いいところが無かった。
五輪や世界選手権などの無いシーズンなのでいろいろなことを試しているとの報道もあったが、調子が上がってきていないことは間違いないと思う。
勢藤優花と岩渕香里は昨日と同じく仲良し順位。
松橋亜希と竹田歩佳はこの日の予選をみごと通過して本戦に臨んだけれど、2本目には進めなかった。
個人的には、2日間を通して伸びのあるジャンプを見せてくれたキアラ・ヘルツルが印象に残った。
昨年の札幌大会で3位に入ったヘルツル(こちら)。
彼女もこの台と相性いいのかもね。
1 高梨 沙羅(クラレ)
2 ダニエラ・イラシュコ-シュトルツ(AUT)
3 ジャクリーン・ザイフリーズベルガー(AUT)
4 キアラ・ヘルツル(AUT)
5 ジュリア・クレール(FRA)
6 カタリナ・アルトハウス(GER)
7 ニタ・イングランド(USA)
8 シュペラ・ロゲリ(SLO)
11 伊藤 有希(土屋ホームスキー部)
17 勢藤 優花(北海道メディカルスポーツ専門学校)
18 岩渕 香里(松本大学)
36 松橋 亜希(Main Mano Foods)
38 竹田 歩佳(デンソー北海道)
高梨 沙羅(クラレ)
ダニエラ・イラシュコ-シュトルツ(AUT)
ジャクリーン・ザイフリーズベルガー(AUT) 左はキアラ・ヘルツル(AUT)
イラシュコとザイフリーズベルガー
例年通りに土曜日よりは客が入った。
でも、オリンピックの年なんかと比べると少し減ったかな。
最後に、今年のテストジャンパーはやたらと豪華だったことを付け加えておく。
コメント
laziole27さん、どうもです。
暖冬と思いきや、いきなり真冬がやってきました。
北海道だけでなく、こちらもかなり雪が降っています。
さて。
今年の女子スキージャンプ、高梨さんの好調ぶりが目立ちますね。
札幌1戦目、1本目にコーチリクエスト表示(ゲートダウン)が出た時は「!?」と思いましたが、直後の飛距離を見て、思わず唸ってしまいました。
でもそれより、札幌2戦目の方がイラシュコさんには衝撃が大きかったことでしょう。
ヒルレコードを更新するなど、
イラシュコさんにとっては今年のベストゲームだったはずですが、
1本目で高梨さんにポイントで上回られ、
さらに2本目では追い風の高梨さんに距離で上回られ…。
(同じようなWFだったキュッカネンさんは78.5mに沈んだというのに…。)
宮の森は高梨さんのホームであることを差し引いても、この勝利は衝撃的でしたね。
ゲートで先を見据える眼差しは、今年の彼女は何か怖いくらいの雰囲気を放っています。
あの飛距離であの飛形点…厳しいトレーニングの成果なんでしょうね。
さてさて。
次は蔵王…まずはきちんと予定通り開催できるよう、
落ち着いた天気となってほしいですね。
…まともに開催されたのは、もう3年前のこと??
札幌の転倒で負傷されたフォークトさんも、
蔵王はWC初優勝の地…ということで、元気な姿を見たいものです。
それでは、引き続きよろしくお願いいたします!