フェットナーが肉薄するもクバツキが4勝目 日本勢は2本目に進めず
2022年12月18日(日) エンゲルベルク(SUI)HS140/K125
9th World Cup Competition
1 | ダヴィド・クバツキ(POL) | 300.4pt |
2 | マニュエル・フェットナー(AUT) | 297.2pt |
3 | アンツェ・ラニセク(SLO) | 293.7pt |
31 | 小林 陵侑(土屋ホームスキー部) | 118.3pt |
36 | 中村 直幹(Flying Laboratory SC) | 107.7pt |
38 | 小林 潤志郎(雪印メグミルクスキー部) | 103.2pt |
=43 | 佐藤 幸椰(雪印メグミルクスキー部) | 93.1pt |
=43 | 佐藤 慧一(雪印メグミルクスキー部) | 93.1pt |
47 | 二階堂 蓮(日本ビールスキー部) | 92.3pt |
北京オリンピックNHの銀メダリストながら、ワールドカップではまだ勝利のないフェットナーが初優勝にあと一歩のところまで迫った。
2000/01にWCにデビューし強豪オーストリア勢の中にあって289戦のキャリアを積んできた37歳のベテラン。しかし、これまで勝利はなく表彰台も3位が3回のみ。
それがこの日、優勝まであと3.2ptまでに肉薄する自己最高位2位。
1本目でトップのクバツキとの間にあった差6.7ptの差を2本目で埋めて見せたのだから決してフロックというわけではない。勝ってほしかったし、勝たせてあげたかった。
でも今季はシングル順位が5回目。総合で6位につけており調子は良い。
今夏のGPクーシュベルでは初勝利の味も知った。
またチャンスはきっと巡ってくる。
クバツキは今季4勝目。通算9勝目。
これまでのシーズン最多勝利は2019/20の3勝だったので、今季は早くもそれを更新したことになる。
あとはどこまで伸ばせるか。
もう一人特筆すべき選手は8位のブレサドラ。
今季ここまでに度々ハッとするようなパフォーマンスを見せてはいたが遂に自身初のシングル。
かなり深い前傾をかけるが、それでいて体に丸みがありしっかりとおなかに空気を溜めて飛ぶことができているように見える。
この飛型、ある日本人選手に似ているかなと思う。
でも、画面で見るのと実際に見るのとでは違って見えることも多い。
札幌大会の時に実際に見て確認してみるとしよう。
さて、日本勢は残念ながら2本目に進むことができなかった。
今季第3戦ルカで2016/17以来6季ぶりにやってしまったばかり。
やはりマテリアルに要因があるだろうか。そうでないならかえって心配だ。
すっきりしない状況のまま、クリスマスをはさんで伝統のジャンプ週間を迎えることとなる。