第93回宮様スキー大会国際競技会ラージヒル

茂野美咲が大会4連覇 渡部弘晃は復活V

2022年3月6日(日)札幌市 大倉山ジャンプ競技場 HS137/K123

茂野美咲

女子組(基本ゲート1本目31、2本目31)

1  茂野 美咲(CHINTAIスキークラブ) 208.9pt
2  小林 諭果(CHINTAIスキークラブ) 207.5pt
3  一戸 くる実(N高等学校) 190.6pt
 
4  齋藤 優(下川商業高校) 181.3pt
5  岩崎 里胡(下川商業高校) 150.9pt
6  久保田 真知子(早稲田大学) 147.3pt

リザルト

少年組(基本ゲート1本目15、2本目16)

1  西田 蓮太郎(下川中学校) 143.8pt
2  桑田 匠(五所川原農林高校) 84.0pt
3  川上 航太郎(札幌日大高校) 83.3pt
 
4  杉山 律太(下川商業高校) 79.8pt
5  辻 創太(東海大学付属札幌高校) 74.7pt
6  平田 悠理(白馬高校) 52.2pt

リザルト

成年組(基本ゲート1本目15、2本目16)

1  渡部 弘晃(東京美装グループスキー部) 239.7pt
2  竹花 大松(土屋ホームスキー部) 227.5pt
3  渡部 陸太(東京美装グループスキー部) 225.5pt
 
4  伊藤 将充(土屋ホームスキー部) 225.1pt
5  清水 礼留飛(雪印メグミルクスキー部) 219.7pt
6  岩佐 勇研(東京美装グループスキー部) 218.1pt

リザルト 男子総合


1月30日の雪印メグミルク杯から5週間ぶりとなるラージヒル。
その試合の試技で144.5mを飛んで着地で派手に転倒した渡部弘晃は、幸い大事には至らなかったようで2月4日の宮様ノーマルで復帰。
そしてこの日、見事に勝利を飾った。

前日の公式練習が悪天候で中止となったため、おそらくは大倉山を飛ぶのは転倒後初めてだったはず。
しかし、転倒の影響などみじんも感じさせずに、いつも通り低くグイグイと加速するアグレッシブなフライトを披露。

まずは試技に代わって行われた公式練習で135.0m。その勢いのまま本戦でもただ一人130mジャンプを2本揃え快勝した。
宮様ラージヒルでは昨年に続く連覇。

渡部弘晃
公式練習で135.0mを飛んだ渡部弘晃

女子は茂野美咲がこの冬の初勝利。
トップで折り返した2本目でチームメートの小林諭果に詰め寄られたが1.4pt差で逃げ切った。

いつもシーズン終盤になると調子が上がってくるイメージがあるが、今季もここにきて3試合連続の表彰台。
そして何よりも宮様ラージヒルで第89回第90回第92回と続いて4連覇。
(第91回は新型コロナで中止)

少年組は、中学3年生の西田蓮太郎が高校生たちを寄せ付けず圧勝。
男子総合でも19位。
立派な成績だ。

女子組

茂野美咲
1 茂野 美咲(CHINTAIスキークラブ)
小林諭果
2 小林 諭果(CHINTAIスキークラブ)
一戸くる実
3 一戸 くる実(N高等学校)
齋藤 優
4 齋藤 優(下川商業高校)
岩崎 里胡
5 岩崎 里胡(下川商業高校)
久保田 真知子
6 久保田 真知子(早稲田大学)

少年組

西田 蓮太郎
1 西田 蓮太郎(下川中学校)
桑田 匠
2 桑田 匠(五所川原農林高校)
川上 航太郎
3 川上 航太郎(札幌日大高校)
杉山 律太
4 杉山 律太(下川商業高校)
辻 創太
5 辻 創太(東海大学付属札幌高校)
平田 悠理
6 平田 悠理(白馬高校)

成年組

渡部 弘晃
1 渡部 弘晃(東京美装グループスキー部)
竹花 大松
2 竹花 大松(土屋ホームスキー部)
渡部 陸太
3 渡部 陸太(東京美装グループスキー部)
伊藤 将充
4 伊藤 将充(土屋ホームスキー部)
清水 礼留飛
5 清水 礼留飛(雪印メグミルクスキー部)
岩佐 勇研
6 岩佐 勇研(東京美装グループスキー部)

表彰式

女子組
女子組
少年組
少年組
成年組
成年組

穏やかな天気で、日が差すとぽかぽかと温かい。
風もなくサクサクと試合は進んだが、リザルトを改めて眺めてみると実際はかなり強弱のある向かい風が吹いていたようだ。

でもホントにサクサクと試合は進んだ。
定刻より5分早く9時55分に本戦1本目が始まったが、1本目が終わったのは10時34分。試合終了は11時28分で、表彰式が終わったのはなんと12時前。
確かに出場は48名とかなり少な目ではあったけれど、それでもこんなに早いのは初めて。

いつもこれぐらい早いと個人的にはとてもうれしい。

渡部弘晃

さて、この試合の翌日、伊東大貴の今シーズン限りでの現役引退が発表された。
なんとなくそんな気はしていたので覚悟はしていたが、実際にこの報に接すると想像していた以上の大きな感情が込み上げた。

19日に記者会見を行い、その夜の伊藤杯シーズンファイナルに出場する予定。
この大会ではシーズン末をもって引退する選手のラストフライトと送別のセレモニーが行われるのが常だが、今年は涙なしで終われそうにない。

なお、大貴はそのままシーズンを終えるのではなく、もう一度欧州に戻り25日からのWCプラニツァ大会に出場する。
オリンピック代表に選ばれたシーズンに、ワールドカップ代表チームの一員のまま引退する。
なんと鮮やかな幕切れか。