“最年長”茂野美咲が1年ぶりのV 渡部弘晃は今季LH初勝利
2021年3月7日(日)札幌市 大倉山ジャンプ競技場 HS137/K123
女子組(基本ゲート1本目28、2本目28)
1 | 茂野 美咲(CHINTAIスキークラブ) | 197.5pt |
2 | 宮嶋 林湖(長野白馬高校) | 196.9pt |
3 | 櫻井 梨子(余市紅志高校) | 179.5pt |
4 | 小林 諭果(CHINTAIスキークラブ) | 174.2pt |
5 | 岩佐 明香(大林組スキー部) | 157.2pt |
6 | 大井 栞(早稲田大学) | 147.5pt |
少年組(基本ゲート1本目12、2本目12)
1 | 坂野 旭飛(札幌栄南中学校) | 101.7pt |
2 | 中村 正幹(東海大札幌高校) | 98.6pt |
3 | 川上 航太郎(札幌日大高校) | 74.8pt |
4 | 森野 幹登(札幌日大高校) | 66.8pt |
5 | 桑田 匠(五所川原農林高校) | 63.8pt |
6 | 鈴木 寛太(長野白馬高校) | 39.3pt |
成年組(基本ゲート1本目10、2本目12)
1 | 渡部 弘晃(東京美装グループスキー部) | 238.6pt |
2 | 渡部 陸太(東京美装グループスキー部) | 231.3pt |
3 | 伊藤 将充(土屋ホームスキー部) | 230.7pt |
4 | 竹花 大松(土屋ホームスキー部) | 223.3pt |
5 | 二階堂 蓮(東海大学) | 220.4pt |
6 | 内藤 智文(古河市スキー協会) | 217.8pt |
それにしても、最近の国内女子は勢力図が読めない。
札幌オリンピック記念でも中学生の佐藤柚月が3位となり驚かされたばかり。
今季だけでも高校生のシニア初優勝は3人目。一戸 くる実(N高等学校1年)
第92回宮様スキー大会国際競技会ノーマルヒル
中山 和(下川商業高校1年)
櫻井 梨子(余市紅志高校2年)
先日、そんなことを書いたばかりだけど、この日も女子組では高校生が目覚ましい活躍を示した。
2年生の宮嶋林湖が0.6pt差の2位。1年生の櫻井梨子は、宮様NH優勝に続きLHでも見事表彰台を射止めた。
ふたりとも先月のジュニア世界選手権に出場したばかり。大きく成長して帰ってきた。
10代の若者たちには負けてはいられないと気を吐いた最年長34歳の茂野美咲。
1本目のトップから、2本目は高校生二人の猛追を受けたが「やるべき飛躍はできた」と、トップを守った。
昨年2月の雪印メグミルク杯以来となる約1年ぶりの勝利に「結果を出し続ければ海外復帰のチャンスはあるはず」と情熱は衰えを知らない。
応援したいと強く思わせてくれる選手の一人だ。
少年組は、1本目でインターハイ王者の中村正幹が11.4pt差で坂野旭飛を上回りトップ。
今日こそは高校生が意地を見せるかと思われたけれど、坂野旭飛が逆転勝利。
やはり旭飛は強かった。
女子組
少年組
成年組
成年組を制したのは渡部弘晃。
カツゲンカップの勝利に続いてこの冬2勝目。
ラージヒルでは同僚で後輩の渡部陸太が3連勝を遂げていたが、弘晃もようやくラージヒルでの勝利を挙げることとなった。
なお、弘晃は、冬仕様となった12月の名寄大会以降の11試合で全て入賞している
表彰式
いつもと同じく、この日も大倉山は強い向かい風。
しかし、2本目ではその風が幾分弱まり、時としてほぼ凪いだ。
葛西紀明は、1本目は好条件に当たり2位。
しかし、2本目は風がビタリと止み14番手の得点で結果は7位。
雪メグ杯とTVh杯で2本目にトップスコアを出しているが、2本中1本は勝利に値するようなジャンプを出すことができるようになっている。
逆に、駒場信哉は1本目は16位ながら、2本目は良い風をもらってトップスコア。最終8位。
実は、この日は東京美装vs土屋ホームの様相を呈する試合でもあった。
最終的には東京美装のワンツー。土屋のスリーフォー。ってことで美装の勝利。
長らく怪我で欠場していた原田侑武が、先日の札幌オリンピック記念から復帰している。復帰戦は13位。
しかし、次の宮様NHは棄権。
そしてラージヒル復帰戦となったこの日は1本目で7位になるも、2本目は棄権。
やはりまだ本調子ではないのか。