伊東大貴 貫録V 岩佐勇研 2冠 茂野美咲 新婚V
2018年3月11日(日) 札幌市 大倉山ジャンプ競技場 HS137/K123
女子組(ゲート1本目27、2本目29)
1 | 茂野 美咲(CHINTAIスキークラブ) | 210.9pt | 113.5m | 125.5m |
2 | 小林 諭果(CHINTAIスキークラブ) | 157.1pt | 105.0m | 108.0m |
3 | 大井 栞(札幌日本大学高校) | 127.8pt | 104.0m | 93.0m |
4 | 成田 楓(日本大学) | 127.5pt | 98.5m | 100.0m |
5 | 竹田 歩佳(デンソー北海道) | 120.5pt | 101.5m | 92.0m |
6 | 渡邉 陽(東海大学) | 103.2pt | 95.5m | 89.5m |
少年組(ゲート1本目14、2本目12)
1 | 岩佐 勇研(札幌日本大学高校) | 215.5pt | 127.0m | 114.0m |
2 | 竹花 大松(東海大学付属札幌高校) | 170.3pt | 113.5m | 106.0m |
3 | 二階堂 蓮(下川商業高校) | 163.0pt | 109.0m | 107.0m |
4 | 藤田 慎之介(東海大学付属札幌高校) | 129.5pt | 105.0m | 93.5m |
5 | 工藤 漱太(下川商業高校) | 120.5pt | 106.5m | 87.0m |
6 | 斉藤 祐輝(東海大学付属札幌高校) | 115.1pt | 98.0m | 92.5m |
成年組(ゲート1本目14、2本目12)
1 | 伊東 大貴(雪印メグミルクスキー部) | 270.1pt | 130.0m | 138.0m |
2 | 栃本 翔平(雪印メグミルクスキー部) | 265.9pt | 134.5m | 132.0m |
3 | 内藤 智文(古河市スキー協会) | 262.1pt | 139.5m | 126.0m |
4 | 駒場 信哉(日本大学) | 240.5pt | 126.0m | 130.0m |
5 | 渡部 弘晃(東京美装グループスキー部) | 219.5pt | 127.5m | 116.0m |
6 | 原田 侑武(雪印メグミルクスキー部) | 215.3pt | 120.5m | 121.5m |
男子総合(ゲート1本目7、2本目7)
1 | 伊東 大貴(雪印メグミルクスキー部) | 270.1pt | 130.0m | 138.0m |
2 | 栃本 翔平(雪印メグミルクスキー部) | 265.9pt | 134.5m | 132.0m |
3 | 内藤 智文(古河市スキー協会) | 262.1pt | 139.5m | 126.0m |
4 | 駒場 信哉(日本大学) | 240.5pt | 126.0m | 130.0m |
5 | 渡部 弘晃(東京美装グループスキー部) | 219.5pt | 127.5m | 116.0m |
6 | 岩佐 勇研(札幌日本大学高校) | 215.5pt | 127.0m | 114.0m |
成年組は最後まで誰が勝つかわからない緊迫した好ゲームだったように思う。
個人的には、今季大倉山で見た試合の中で一番面白かった。
金曜のNHを棄権した伊東大貴がこの日は出場。
試技で内藤智文が130.5mを出すと、すかさず大貴が129.5を出す。
試技から二人がつばぜり合い。
内藤の勢いを止めるとすれば、その筆頭はやはり大貴。
1本目で内藤が、おそらくはパーソナルベストであろう圧巻の139.5mを出しトップに立つ。
しかし、2本目で大貴が138.0mを出し、トップ内藤に対し18.6pt差の4位からの逆転優勝で貫録を見せつけた。
2位には、”前からこんなに低かったっけ?” と思わせるほど、ここの所フリーガーぶりが顕著になってきた栃本翔平が入り、2本目を伸ばせなかった内藤は3位。
大倉山の風は、時として試合を壊すこともあるが、逆にとんでもなく面白いスペクタクルをもたらしてくれることもある。この日は完全に後者。
115m地点の風車は、選手左からの強い横風を示していたけれど、レベルの高い選手たちは、こんな横風さえも浮力に変える力をもっているのだろう。表彰台の3人はもちろんのこと、4位の駒場信哉、5位の渡部弘晃、そして1本目で3位だった中村直幹らにそれが見て取れた。
ピョンチャン五輪後に「4年後」を明言しなかったことから去就が気になる伊東大貴ではあるが、この日の試合後には、来年2月のノルディック世界選手権を目指す意向は口にした模様。
WC開幕戦ヴィスワでの転倒による右肩亜脱臼は、選手生命を脅かすほどの重傷だったようで、現在もそのリハビリ中。そのこともあって弱気になっている面もあるのかもしれない。
大貴はふだんからマスコミ向けには割とネガティブな発言をすることも多いので、あまり心配はしていないけれど・・・
まだまだやれる選手。まだまだ見たい選手。
あの幸せな瞬間をもう一度味わいたいよね。
女子組
1 茂野 美咲(CHINTAIスキークラブ)
2 小林 諭果(CHINTAIスキークラブ)
3 大井 栞(札幌日本大学高校)
4 成田 楓(日本大学)
5 竹田 歩佳(デンソー北海道)
6 渡邉 陽(東海大学)
少年組
1 岩佐 勇研(札幌日本大学高校)
2 竹花 大松(東海大学付属札幌高校)
3 二階堂 蓮(下川商業高校)
4 藤田 慎之介(東海大学付属札幌高校)
5 工藤 漱太(下川商業高校)
6 斉藤 祐輝(東海大学付属札幌高校)
成年組
1 伊東 大貴(雪印メグミルクスキー部)
2 栃本 翔平(雪印メグミルクスキー部)
3 内藤 智文(古河市スキー協会)
4 駒場 信哉(日本大学)
5 渡部 弘晃(東京美装グループスキー部)
6 原田 侑武(雪印メグミルクスキー部)
それにしても内藤の139.5mは見事だった。
テレマークもばっちりと入っていた。
この冬にこれだけの成績を残していながら、来夏のGPの開幕メンバーに選ばれなかったりしたら、それは由々しき事。
ていうか、まずは強化指定だよね。
少年組では、岩佐勇研が魅せてくれた。
今季は、ちょっと精彩を欠いている感があって残念に思っていたけれど、ここにきて一気に本来の力を発揮してきた。
少年組で唯一のK点オーバー。今まで勇研が見せた中で最も派手だったかもしれないガッツポーズで喜びを爆発させた。
竹花大松や二階堂蓮らの強者を全く寄せ付けずに圧勝。男子総合でも6位に食い込んだ。
金曜のNHでの2連覇に続いて、昨年、二階堂に惜しくも敗れたLHも制し、これで堂々の宮様2冠を達成。
女子組は、これまた唯一のK点オーバーを見せた茂野美咲が2位に53.8ptもの大差をつけて圧勝。
そしてなんと、試合後の囲み取材では、先月に結婚していたことを自ら切り出し報告。
今季は、引退もよぎったシーズンだったらしいが、五輪に出ないことには引退できないとして、現役続行も宣言。
個人的には、女子選手の中で一番応援したいと思わせてくれる選手が茂野美咲。
だから、これから4年間、応援し続けることができることをとてもうれしく思う。
そして、何よりも、結婚おめでとう!
一方で、この日の試合を最後に笛木美沙(越後三山八海山SC)が引退。
青野さんの紹介によると17年間のスキー選手人生だったとのこと。
お疲れさまでした。
今後のご活躍を祈念いたします。