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第99回全日本スキー選手権大会ラージヒル 兼 第18回SBC杯スペシャルジャンプ白馬大会

佐藤幸椰 6大会ぶり2度目の全日本選手権二冠達成

2020年10月25日(日)長野県 白馬ジャンプ競技場 HS131/K120

SBC杯 女子組(基本ゲート1本目19、2本目19)

1 高梨 沙羅(クラレ) 244.5pt
2 伊藤 有希(土屋ホーム)243.7pt
3 丸山 希(明治大学)175.9pt

リザルト

全日本選手権兼SBC杯 男子組(基本ゲート1本目12、2本目12)

1 佐藤 幸椰(雪印メグミルクスキー部) 279.2pt
2 伊東 大貴(雪印メグミルクスキー部) 274.7pt
3 小林 潤志郎(雪印メグミルクスキー部)273.9pt
 
4 佐藤 慧一(雪印メグミルクスキー部)270.4pt
5 岩佐 勇研(東京美装グループスキー部)267.4pt
6 中村 直幹(東海大学札幌SC)263.7pt

※ SBC杯の表彰は3位まで

リザルト


佐藤幸椰が、全日本選手権ノーマルヒルとラージヒルの二冠達成。
幸椰の全日本選手権二冠は、1995年の第93回大会以来となる2度目。

歴史を紐解いてみると、全日本選手権が大小ふたつの台で競われるようになったのは1962年の第40回大会から。
以降60年の歴史の中で、二冠達成者は笠谷幸生、原田雅彦、岡部孝信ら金メダリストを含む9人のみ。
これを二度達成したのは、藤沢隆、原田雅彦と佐藤幸椰の3名のみ。

全日本選手権 2冠達成者
1962年 第40回 菊地 定夫(雪印乳業)
1965年 第43回 藤沢 隆(早稲田大学)
1968年 第46回 藤沢 隆(国土計画)
1969年 第47回 笠谷 幸生(ニッカウヰスキー)
1972年 第50回 板垣 宏志(国土計画)
1996年 第74回 西方 仁也(雪印乳業)
1998年 第76回 原田 雅彦(雪印乳業)
2001年 第79回 原田 雅彦(雪印乳業)
2002年 第80回 岡部 孝信(雪印乳業)
2012年 第90回 吉岡 和也(土屋ホーム) NH LH
2015年 第93回 佐藤 幸椰(雪印メグミルク) NH LH
2020年 第99回 佐藤 幸椰(雪印メグミルク)

幸椰が、前回達成したときはWC遠征組が不在。
だからこそ、全日本選手権は全員揃う秋開催になったわけだが、今回は元世界チャンピオンを含むフルメンが揃った上での二冠達成。
前回の二冠とは全く価値が異なると思う。

SBC杯としてのみ開催された女子組は、高梨沙羅が伊藤有希とのスリリングな接戦を制した。

全日本選手権ラージヒル歴代優勝者
第94回 作山 憲斗(北野建設)
第95回 竹内 択(北野建設)
第96回 葛西 紀明(土屋ホーム)
第97回 伊東 大貴(雪印メグミルク)
第98回 小林 陵侑(土屋ホーム)
第99回 佐藤 幸椰(雪印メグミルク)

この日の試合の結果を受けて、2020/21シーズンのワールドカップ派遣メンバーがマスコミを通じて明らかにされた。

2020/21ワールドカップ派遣メンバー
  • 男子
    小林陵侑、佐藤幸椰、伊東大貴、小林潤志郎、佐藤慧一、中村直幹
  • 女子
    高梨沙羅、伊藤有希、丸山希、勢藤優花、岩渕香里

ここで、今年10月7日に発表された『2020/2021シーズンSAJ主要大会参戦基準』をもとに、この派遣メンバーがどのように選ばれたのかを見ておこう。

まずは、女子の選考基準は次の通り。

男子WC参戦基準
  1. 全日本選手権NH大会優勝者(ウインド・ゲートファクターを使用した場合に限定する)
  2. 前シーズン2019/20シーズンワールドカップスタンディング上位5名の競技者
  3. 2021シーズンサマーグランプリ大会において6位以上の成績を収めた競技者
  4. SAJ強化指定U20の競技者の中より、当該年度の競技本部強化・育成担当理事及びヘッドコーチとJOC専任コーチでの参加可否の協議により選考する

1.に該当するのは、高梨沙羅。
2.に該当するのは、高梨沙羅、伊藤有希、丸山希、勢藤優花、岩渕香里の5名。
3.は「2021」とあるが「2020」のことであろうか。2020サマーは選手を派遣していないので該当者なし。
4.のU20は久保田真知子、櫻井梨子、宮嶋林湖、一戸くる実の4名だが、現時点で2に該当する5名を凌駕しているとは思えない。
よって、選ばれた5名は極めて妥当と思われる

次に、男子の選考基準は下記の通り。

男子WC参戦基準
  • 前シーズン2019/20シーズンWCランキング上位からクォータ数
  • 全日本選手権LH大会優勝者(ウインド・ゲートファクターを使用した場合のみ適用)

 ※ 全日本選手権後、コーチ会議を実施

男女でそれぞれ記述の仕方が微妙に異なるので、まずはこういった点を統一してほしい。と小言は後にして…
クォーター数を6とすると、前シーズンの上位6名は小林陵侑、佐藤幸椰、伊東大貴、小林潤志郎、佐藤慧一、中村直幹。
で、全日本選手権LH大会優勝者は佐藤幸椰。
こちらも極めて妥当な選考。

ただし、やはり「全日本選手権LH大会優勝者」がストレート・インなのかどうかがわかりにくい。

私の認識に間違いがなければ、このような選考基準が公表されるようになったのは2シーズン前から。
その時の全日本選手権LH優勝者は伊東大貴(こちら)。翌年は小林陵侑(こちら)。今年の佐藤幸椰も含めて3人とも「前季のWCランキング上位からクォータ数」にも該当していた。

私が知りたいのは、例えば今日の全日本選手権LHで岩佐勇研や内藤智文が優勝していたらどうなっていたかということ。
前季のWCランキング上位者を押しのけてストレート・インできるのか? 
それとも「※ 全日本選手権後、コーチ会議を実施」という部分が発動して、結局は密室で決まってしまうのか?

私はストレート・インであってほしいと思う。
それでこそ全日本選手権優勝の価値に相応しい。
選手も目の色を変えてこの一戦に臨むだろう。
見たいのはそういう闘い。