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2018/19 FISスキージャンプワールドカップ男子団体第6戦ビケルスン

スロベニア 3年ぶりの団体戦勝利 日本5位

2019年3月16日(土) ビケルスン(NOR)HS240/K200 

33rd World Cup Competition 

1 スロベニア   1632.9pt789.0pt 1位843.9pt 1位
セメニッチ、P・プレヴツ、D・プレヴツ、ザイツ
2 ドイツ   1606.3pt775.8pt 2位 830.5pt 2位 
シュミッド、フライターク、ガイガー、アイゼンビヒラー
3 オーストリア   1562.8pt754.8pt 3位808.0pt 3位
ハイベック、アッシェンバルド、フーバー、クラフト
 
4 ポーランド   1546.2pt  
5 日本   1530.1pt752.7pt 4位777.4pt 5位
佐藤幸椰、中村直幹、小林潤志郎、小林陵侑
6 ノルウェー   1503.6pt  
7 ロシア   1341.2pt  
8 スイス   1334.6pt  

オフィシャル リザルト


 

スロベニアが2015/16オスロ以来3年ぶりとなる団体戦での勝利を掴んだ。
ペテルとドメンはその時のメンバーでもあるが、2015/16と言えばぺテルが史上最多の15勝で総合優勝を遂げたシーズン。ドメンにとってはWCデビューのシーズンで、翌シーズンに4勝を挙げ大ブレイクすることとなる。
その後、鳴りを潜めた二人がまたこうして表舞台に戻ってきた。泣きたいほどうれしい。

 

実は、ビケルスンはシーズンが開幕する直前にスケジュール表からいったん姿を消している。FISから改修の必要ありと指摘され、それが出来なければ開催しないぞというお達しがあってのこと。
で、急遽対応して無事開催されることとなったわけだが、おそらくは数年前の大倉山で行ったような雪を盛ってランディングを緩やかにするようなことで手を打ったのだと思われる。ただ、以前のビケルスンとは違いとんでもない高さで飛んでいるようにも見えるので、ひょっとするとそれ以上の改修が行われたのかもしれない。

 

いずれにしても、グライダーのようにギリギリの低さでバーンを這うように進むドメンにとっては難しい台に変貌を遂げていたはず。
にもかかわらず、この日ドメンは輝いた。
かつてのイケイケすぎるほどのイケイケぶりは影を潜めたが、逆にそれが成長を感じさせた。

 

前日の予選結果の上位4人で臨んだ日本は、結果的に非常に若いチーム構成となった。
中でも中村直幹は1本目で初めて200.0mの大台に乗せた。そして2本目でさらにそれを3.5m更新。
葛西も大貴もいないフライング団体は少し寂しいけれど、二人にはプラニツァ団体で巻き返してきてほしい。

 


 

前日の予選で小林陵侑がトップとなり、RAW AIRにおいて首位のクラフトに6.6pt差まで詰め寄った。

予選 リザルト

 

そしてこの日の団体戦でも陵侑とクラフトは”個人戦”を戦っていた。
二人のスーパージャンプの応酬はとても見ごたえがあった。
特に陵侑は2本ともとんでもない高さを飛んでいるように見え、彼にとってはビケルスンの改修は大歓迎といったところだろう。

 

終わってみれば両者の差は8.5pt。
クラフトがほんの少しだけ差を広げることに成功した。
ヨハンソンがやや後退したため、最終戦は事実上、陵侑とクラフトの一騎打ちとなる。

 

RAW AIR トーナメント 総合順位 第9ラウンド終了時点(全順位
1シュテファン・クラフト(AUT)2015.4
2小林 陵侑(JPN)2006.9
3ロベルト・ヨハンソン(NOR)1920.0
4マルクス・アイゼンビヒラー(GER)1862.5
5ヨハン-アンドレ・フォルファング(NOR)1845.0