2017/18 FISスキージャンプワールドカップ男子団体第1戦ヴィスワ

シーズン開幕 ノルウェー優勝 日本は5位

2017年11月18日(土) ヴィスワ(POL)HS134/K120 

1st World Cup Competition 

① ノルウェー 1023.8pt(493.9pt 3位 529.9pt 1位)
フォルファング(119.6pt 3位 141.0pt 1位)
ファンネメル(118.9pt 3位 125.9pt 3位)
タンデ(132.2pt 1位 139.4pt 1位)
ヨハンソン(123.2pt 4位 123.6pt 6位)

 

=② ポーランド 1006.5pt(496.8pt 1位 509.7pt 3位)
ジワ(120.9pt 2位 115.2pt 6位)
クバツキ(129.6pt 1位 130.2pt 2位)
コット(125.3pt 2位 129.2pt 2位)
ストッフ(121.0pt 6位 135.1pt 3位)

 

=② オーストリア 1006.5pt(495.7pt 2位 510.8pt 2位)
フーバー(125.4pt 1位 119.3pt 5位)
アイグナー(117.8pt 4位 120.9pt 4位)
ハイベック(123.6pt 3位 128.9pt 3位)
クラフト(128.9pt 2位 141.7pt 1位)

 

 ドイツ 990.0pt 

 日 本 983.6pt(479.8pt 5位 503.8pt 5位)
小林 陵侑(土屋ホームスキー部)(115.9pt 4位 123.7pt 2位)
伊東 大貴(雪印メグミルクスキー部)(117.1pt 5位 119.8pt 5位)
葛西 紀明(土屋ホームスキー部)(115.8pt 5位 124.3pt 4位)
小林 潤志郎(雪印メグミルクスキー部)(131.0pt 1位 136.0pt 2位)

 スロベニア 931.4pt
 スイス 853.0pt
 ロシア 802.9pt

オフィシャル リザルト


 

いよいよシーズンが開幕。
人工雪で何とか体裁を保つことができたアダム・マリシュの名を冠した競技場は、即完売のチケットを手にしたポーランドサポーターで埋め尽くされ最高の雰囲気。
基本は緩い追い風。2本目にはごく数人の選手に向かい風が吹いたが、全体的に見てイコールコンディション。

 

そのごく数人の向かい風を受けた選手の中でも、最も強い風を受けたのが葛西紀明。直前にロシアのコルニロフが転倒し、その処置のためにしばし中断したことが幸いし向かい風に変わった。
この風に乗りフライタークと並ぶ最長不倒の130.5m。飛型点でがっつり引かれはしたけれど、まずまず良いスタートを切れたんじゃないかな。

 

小林潤志郎は夏の好調さを維持。いや、さらにアゲアゲ状態。
金曜の個人戦予選で3位。この日も全体で3位の成績。
シーズン序盤は本調子とは言えないように映る強豪も多いので、序盤戦で台乗りも十分に狙えると思う。
ここ4シーズン、開幕戦ウィナーはビエグン、コウデルカ、タンデ、ドメンといずれも初優勝者。潤志郎には是非それに続いてほしい。

 

個人的にいつものことではあるのだけれど、開幕戦というのは試合そのものよりも、雑多なことにばかり目が行くもの。
BWTユーザーが意外に多いなぁとか、復活したフリューゲが青くないなぁとか、プレヴツのフィッシャーには違和感しかないなぁとか、チェコのヘルメットは如何なものかとか、毎シーズン必ず現れるイメチェンヒゲ野郎が今年はフライタークだったなぁとか、序盤戦はやはりスーツ失格が多いなぁとか、運営が飛ばしすぎない(HSの95%程度に着地させる)ことをかなり意識しているんじゃないかなぁとか、飛型点が少し渋めかなぁとか・・・

 

そして、ヤクブ・ヤンダ。
先日流れたチェコの国会議員に当選したというニュースには驚かされたけれど、ここヴィスワを引退の地に選んだらしい。
日曜の個人第1戦の出場は叶わず(金曜の予選は既に不通過に終わっている)、よってこの団体戦がラストゲームとなった。
が、チームはフラバのスーツ失格もあり2本目に進めず。チェコ人唯一のWC総合王者(2005/06シーズン)のラストジャンプは104.5m、同組12人中9位におわった。

 

ヤクブ・ヤンダ
2017.2.12 ワールドカップ札幌大会でのヤクブ・ヤンダ