スキージャンプの結果を下手な写真でお伝えするブログです

ピョンチャン オリンピック 2018 男子個人ラージヒル

カミル・ストッフ 2大会連続の金

2018年2月17日(土) 平昌(KOR)HS142/K125 

Men’s Large Hill Individual

 カミル・ストッフ(POL) 285.7pt 135.0m 136.5m
 アンドレアス・ヴェリンガー(GER) 282.3pt 135.5m 142.0m
 ロベルト・ヨハンソン(NOR) 275.3pt 137.5m 134.5m
 
4 ダニエル-アンドレ・タンデ(NOR) 273.1pt 131.0m 138.5m
5 ヨハン-アンドレ・フォルファング(NOR) 271.6pt 133.0m 134.5m
6 ミハエル・ハイベック(AUT) 267.7pt 140.0m 131.0m
7 カール・ガイガー(GER) 267.6pt132.0m 137.5m
8 アンドレアス・ストエルネン(NOR) 267.3pt 134.5m 131.5m
 
=10 小林 陵侑(土屋ホーム)258.0m135.5m128.0m
22 竹内 択(北野建設) 234.2pt 124.0m 125.5m
24 小林 潤志郎(雪印メグミルク) 224.8pt 122.0m 122.0m
33 葛西 紀明(土屋ホーム)107.9pt 121.0m 

予選リザルト
オフィシャル リザルト


 

カミル・ストッフが2014ソチでの個人NH金、個人LH金に続く、2大会連続3つ目の金メダルを獲得した。
2013世界選手権LHの金、2013/14のWC総合優勝、今季ジャンプ週間で史上二人目となるグランドスラム。
勝ち方を知っている男が、NH金のヴェリンガーの猛追にも動じることなく1本目トップの位置を守り切った。

 

WCでは総合トップにいるものの、グランドスラム以降は地元ザコパネで2本目に進めないなどやや精彩を欠く場面も見られた。タイミングが遅れてカンテを大きく踏み外すような踏切が散見され、それはピョンチャン入りしてからも続いていた。NHでメダルを逃したのもそのあたりが要因と見えた。
この日も、タイミングはドンピシャではなかったようには見えたけれど勝ち切った。
個人的に待ち望んでいた結果なのですごくうれしい。というか、すごくホッとしている。

 

むしろ凄味を見せたのはヴェリンガーだ。
NHと同じく圧巻のパフォーマンスだったように思う。
特に2本目は、全選手中最も強い向かい風を受けたとはいえHSジャンプ。しかもバッチリとテレマークを入れて見せた。

 

一方、ストッフは2本とも追い風だったが、試合全体として見れば荒れ模様のNHに比べるといたって穏やか。
ひょっとすると両者の間にはそれほどの条件の差は無かったのかもしれない。そしてWFの加減点の分だけストッフに有利に働いたのかもしれない。
いずれにしても両者の差は紙一重。どちらが金でもおかしくなかったと思える。

 

ただし、風の影響が全くなかったわけではないだろう。
タンデ、ハイベック、ガイガー、クバツキ等は1本目と2本目の順位が大きく異なる。このあたりはやはり風の影響が大きかったことがその主たる要因であると思われる。

 

前日の予選で3位となり台乗りも夢ではないかもと思わせてくれた小林陵侑もその一人。
1本目7位ながら2本目は15位で、結果は10位タイ。
2本目も決して悪いジャンプではなかっただけに、条件がもう少し良ければ少なくとも連続入賞はいけただろうと思うと残念。

 

日本選手は総じて条件が良くなかった。
だとしても、竹内択も小林潤志郎も現時点の調子に見合った結果だったように思える。
択の2本目は本人的にも手ごたえを感じられるようなジャンプだったんじゃないかな。
あの条件下ではとてもうまく飛べたように見える。
潤志郎はなぜなんだろう? 台が合わないというのはあるにしても、NHもLHも両方合わないというのも解せない感じ。調子の波の底にいるということなのだろう。

 

葛西が2本目に進めなかったのは、残念ではあるけれどそれほど驚きもしないというのが本音のところ。
試合後のコメントは言い訳をしたかったわけではなく、「良い風が当たればなんとかなるけど、悪い風だと成す術がない。それぐらい今の自分の調子は良くない」ということを言いたかったのではないだろうか?

 

相変わらずの腰高なアプローチを見る限りは、昨シーズン苦しんだスリップ現象が改善されているとは思えないし、踏切りにも力がなく、空中に出てからも完了までの腰の動きがぎこちないように見える。
スリップ現象は、本人が語っていることであり周囲の憶測ではない。つまり、本調子にないことは自分が一番わかっている。

 

起死回生があるとすれば「良い風が当たる」以外にないことを自分でも認めたうえでの件のコメント。
私にはむしろ、このコメントには葛西の潔さが垣間見えるように思える。
ましてや、あれほどの負けず嫌いな男が言うのだから。