大接戦の末にスロベニアが2大会連続の金 オーストリアが銀 ノルウェーが銅 日本は5位

Official Results
金 | スロベニア | 1080.8pt | ||
コス、プレヴツ、ザイツ、ラニセク | ||||
銀 | オーストリア | 1067.4pt | ||
チョフェニック、オルトナー、クラフト、ヘール | ||||
銅 | ノルウェー | 1065.3pt | ||
フォルファン、ペデルセン、スンダル、リンビーク | ||||
5 | 日本 | 965.2pt | ||
二階堂蓮、佐藤幸椰、中村直幹、小林陵侑 |
息詰まる接戦の末にスロベニアが2大会連続の金。
それにしても今シーズンのワールドカップで敵なしの強さを誇っていたオーストリアを破るとは。
7本飛んで2.5ptという信じられない僅差で迎えたラストグループは、ラニセクとヘールの対決となったけど、1本目も含めてやや精彩を欠いた感じがあるヘールに対して、ラニセクは見事なパフォーマンスで13.4ptにまで差を広げて勝ち切った。
前回大会の金メダルメンバーはコス、イエラル、ザイツ、ラニセク。
これに対して、今シーズンのスロベニアは4人の選手を揃えるのが難しい状況だったと思う。ラニセク、ザイツ、プレヴツは間違いないとして、今シーズンのコスはかなり低迷している。
ただ、他に誰かいるかというと誰もいない。今季のスロベニアはそれぐらい層が薄い。
それでも、このメンバーで1月のWCザコパネ団体で2位になっている。
その時には “番狂わせ” と書いたが、2度続くと番狂わせではなくなる。
コスはザコパネ同様に今日もしっかりと役割を果たした。
いずれにしても、こういうことが起こるのが4人制団体の妙味。
オーストリアは前述の通りヘールにやや元気がなかったが、個人NHで散々な結果に終わったチョフェニックが本来の力を取り戻したことが大きかった。
1本目3位から、あれよあれよと最後は2位オーストリアを2.1pt差にまで追いつめたノルウェーの戦いぶりも印象深い。
日本は今大会初出場の佐藤幸椰が3位となるなどで上位に食らいつき、1本目はメダルまで19.2ptの5位で折り返した。
2本目ではメダル圏から遠ざかるばかりで一時は6位まで落ちたが、最後は小林陵侑の見事な一発で5位を奪い返した。
二階堂蓮はやや悩みの境地に入ってしまっているのが気がかりだが、佐藤幸椰には一発が出たし、中村直幹も2本とも悪くはなかった。
そして何よりも小林陵侑は、混合団体も含めたLHの全4本はいずれも130mオーバー。ランディングを少しだけミスった今日の1本目を除けば残る3本は19点台の飛型点がずらりと並ぶ。
残すは個人LHのみ。
それぞれにとって良い形で大会を締めくくってもらいたい。
男子団体 歴代メダル獲得国(2007~)
金 | 銀 | 銅 | 日本の成績 | |
---|---|---|---|---|
2007 | AUT | NOR | JPN | 3位(栃本、岡部、伊東、葛西) |
2009 | AUT | NOR | JPN | 3位(栃本、岡部、伊東、葛西) |
2011 | AUT | NOR | SLO | 6位(竹内、湯本、葛西、伊東) |
2013 | AUT | GER | POL | 5位(清水、葛西、伊東、竹内) |
2015 | NOR | AUT | POL | 4位(小林潤、伊東、竹内、葛西) |
2017 | POL | NOR | AUT | 7位(竹内、小林陵、葛西、伊東) |
2019 | GER | AUT | JPN | 3位(佐藤幸、伊東、小林潤、小林陵) |
2021 | GER | AUT | POL | 4位(佐藤幸、中村、佐藤慧、小林陵) |
2023 | SLO | NOR | AUT | 7位(中村、小林潤、二階堂、小林陵) |
NEW | SLO | AUT | NOR | 5位(二階堂、佐藤幸、中村、小林陵) |