日本 5大会ぶりの銅メダル ドイツ 圧勝で金メダル
2019年2月24日(日) インスブルック(AUT)HS130/K120
Men Large Hill Team
金 | ドイツ | 987.5pt | 487.0pt 1位 | 500.5pt 1位 |
ガイガー | 127.6pt 1位 | 132.2pt 1位 | ||
フライターク | 113.3pt 2位 | 114.9pt 2位 | ||
ライエ | 115.9pt 3位 | 124.3pt 1位 | ||
アイゼンビヒラー | 130.2pt 1位 | 129.1pt 2位 | ||
銀 | オーストリア | 930.9pt | 462.8pt 2位 | 468.1pt 2位 |
アッシェンバルド | 107.3pt 6位 | 109.3pt 7位 | ||
ハイベック | 111.6pt 4位 | 115.7pt 1位 | ||
フーバー | 119.8pt 2位 | 120.2pt 3位 | ||
クラフト | 124.1pt 4位 | 122.9pt 3位 | ||
銅 | 日本 | 920.2pt | 454.2pt 3位 | 466.0pt 4位 |
佐藤 幸椰 | 109.6pt 3位 | 121.0pt 2位 | ||
伊東 大貴 | 100.9pt 5位 | 105.5pt 5位 | ||
小林 潤志郎 | 115.7pt 4位 | 117.3pt 5位 | ||
小林 陵侑 | 128.0pt 2位 | 122.2pt 4位 | ||
4 | ポーランド | 909.1pt | ||
5 | ノルウェー | 900.2pt | ||
6 | スロベニア | 858.7pt | ||
7 | スイス | 837.0pt | ||
8 | チェコ | 818.4pt |
日本がポーランドとの激しい表彰台攻防の末に見事に銅メダルを勝ち取った。
世界選手権における男子団体LHでの日本のメダル獲得は、2009年リベレツ大会での銅メダル以来5大会ぶり。
ヒリヒリと胸を締め付けられるような表彰台争いだった。
佐藤幸椰が3位で好発進。続く伊東大貴で5位に下がったが、曲者ぞろいの3グループで小林潤志郎が差を詰めた。
最後はエース小林陵侑がグループ内で唯一の追い風をものともせずにクラフト・ストッフらの強豪を捲った。1本目を終えて3位。
圧倒的な強さを見せつけたドイツは既に別次元にいたが、2位オーストリアと日本の差は僅かに8.6pt。この時、確かに日本は銀メダルを狙える位置にいた。
しかし、それ以上に2.4pt差で肉薄し4位に付けるポーランドが怖い。
今季WCではここまで団体戦は4試合行われており、ポーランドは優勝2回・3位1回。
ストッフ、クバツキ、ジワを中心としたチームの地力は明らかに日本を上回る。
今季WCでの団体戦 | 優勝 | 2位 | 3位 | 日本の順位 | |
1 | ヴィスワ | POL | GER | AUT | 4 |
2 | ザコパネ | GER | AUT | POL | 5 |
3 | ラハティ | AUT | GER | JPN | 3 |
4 | ヴィリンゲン | POL | GER | SLO | 5 |
しかし、ポーランドには穴もある。
これまでポーランドの4人目は第2戦でコットを使った以外はヴォルネを起用してきた。しかし前日の個人LHで40位に沈んだこともあってか、なんとこの大事な試合で今季団体初出場のフラを起用。このフラがブレーキとなった。
ただ、フラだけのせいではない。ストッフ、クバツキ、ジワも前日の個人LH同様に何かパリッとしない。
日本も目の覚めるような鮮やかな戦いを演じたわけではない。
派手な一発は無かったが、幸椰が、大貴が、潤志郎がしっかりと仕事を果たし、じりじりとポーランドとの差を広げてラストの陵侑へとつないだ。
WC初戦のヴィスワでは竹内択が起用されたが、佐藤幸椰が合流して以降の3戦は全てこの日のメンバー・この日の順番で飛んできた。いつもと違うメンバーで戦うこととなったポーランドに対し日本には一日の長があったか。
オーストリアは逃げきった。
個人LHではクラフトの6位が最高位。NHも厳しい戦いとなることが予想され、開催国としてはなんとしてもここでメダルを獲っておきたい。
アッシェンバルドはやや小さめの台に合っていない印象を受けたが、ハイベック、フーバー、クラフトが見事なパフォーマンスを発揮。
2005年オーベルストドルフ大会から8大会連続の団体LHでのメダル獲得となった。
ドイツは強すぎた。
今季WCでは1勝・2位4回と全て表彰台に乗ってきたが、メンバーはその都度違っている。つまり誰が出場しても強い。
初戦のアンカーはフライターク、その他3戦はライエだったが、この日は初めてアイザイをその位置に置いた。
ラストジャンパーとして登場したときのto beatは97.0m。勝敗は既に決していた。
ラストジャンプは、さながら2冠達成となるアイザイへのカーテンコール。まさかシュスターはこうなることを見越してアイザイをアンカーに据えたわけではないだろうけどね。
ドイツの世界選手権団体LHでのメダル獲得は、2013年バルディフィエンメ大会の銀メダル以来3大会ぶり。
金メダルの獲得は2001年ラハティ大会以来9大会ぶり3度目。
世界選手権 男子団体LH 歴代メダリスト | |||
金 | 銀 | 銅 | |
2005 | オーストリア | フィンランド | ノルウェー |
2007 | オーストリア | ノルウェー | 日本 |
2009 | オーストリア | ノルウェー | 日本 |
2011 | オーストリア | ノルウェー | スロベニア |
2013 | オーストリア | ドイツ | ポーランド |
2015 | ノルウェー | オーストリア | ポーランド |
2017 | ポーランド | ノルウェー | オーストリア |
2019 | ドイツ | オーストリア | 日本 |