2015 FISノルディックスキー世界選手権ファルン大会 男子団体LH

ノルウェーが22年ぶりの団体金メダル 日本は無念の4位

2015年2月28日(土)ファルン(SWE)HS134/k120

金 ノルウェー 872.6pt(429.9pt 1位 442.7pt 1位)
  バーダル(110.7pt 2位 117.8pt 1位)
  ヤコブセン(105.7pt 2位 101.1pt 3位)
  ファンネメル(105.9pt 2位 115.9pt 1位)
  ベルタ(107.6pt 3位 107.9pt 5位)

銀 オーストリア 853.2pt(410.5pt 3位 442.7pt 1位)
  クラフト(120.2pt 1位 114.2pt 2位)
  ハイベック(106.8pt 1位 97.0pt 5位)
  ポッビンガー(91.0pt 6位 112.0pt 2位)
  シュリーレンツァウアー(92.5pt 7位 119.5pt 2位)

銅 ポーランド 848.1pt(407.9pt 4位 440.2pt 3位)
  ジワ(108.0pt 4位 108.2pt 3位)
  ムランカ(99.2pt 3位 112.9pt 1位)
  ジオブロ(87.3pt 7位 105.5pt 4位)
  ストッフ(113.4pt 1位 113.6pt 3位)

 

4 日 本 831.2pt(411.8pt 2位 419.4pt 4位)
  小林潤志郎(101.4pt 5位 100.0pt 5位)
  伊東大貴(99.1pt 4位 102.2pt 2位)
  竹内択(106.3pt 1位 110.6pt 3位)
  葛西紀明(105.0pt 4位 106.6pt 6位)

5 ドイツ 809.2pt
  ノイマイヤー、アイゼンビヒラー、フライターク、フロイント

6 スロベニア 797.5pt
  テペシュ、デズマン、ダミヤン、プレヴツ

7 ロシア 703.5pt
  コルニロフ、ハゼトディノフ、ワシリエフ、マキシモチキン

8 チェコ 692.0pt
  ヤンダ、フラバ、マトゥラ、コウデルカ

 



小林、伊東、竹内、葛西で臨んだチーム・ニッポン。
1本目を2位で折り返したときにはワクワクしたけれど・・・
確かに、不運な条件ではあったかもしれない。
でも、それ以上にやはり今大会は力が足りていなかったのだと思う。
せっかくドイツとスロベニアが自ら土俵を降りてくれたのに・・・

 

強風のため試合開始が15分遅れた。
WFは基本15pt前後の強めの向かい風。
ただし、今大会に共通するのは数値には表れない追い風も吹いているであろうということ。
この試合でも、空中でスキーを上下にあおられながら必死に我慢する姿が目に付いた。

 

そんな中、セヴェリン・フロイントは2本目に143.0mの特大ジャンプを披露した。
でも、あれはスタートさせちゃダメな状況でしょ?
そんな危険すぎる状況を自ら作っておきながら、飛びすぎたからゲート下げますって・・・ 
その直後が葛西。
やめてくれって!

 

ノルウェーは世界選手権としては22年ぶり3度目の団体金メダル。
オーストリアの6連覇を阻止した。
NHKの実況では「今大会はベルタの大会だった」と言っていたが、この試合に関して言えば逆にベルタは他の3人に助けてもらったとみるべきだろう。
それでもベルタは金2、銀1、銅1。
1大会で4つのメダルは史上3人目だとか。

 

銀のオーストリアは4人がそれぞれに見せ場を作った。
でも2本揃えられたのはクラフトだけ。
特にシュリーレンツァウアーの1本目が痛かった。

 

ポーランドは前回大会の銅に続くメダル獲得。
カミルさんを手ぶらで帰らせるわけにはいかないとばかりに若いムランカが気を吐いた。

 

さて、これにてスペシャルジャンプは全日程を終了。
日本は女子NHでの伊藤有希の銀、混合団体での銅の2つのメダルを獲得。
前回大会と数は一緒。混合団体が金から銅に変わっちゃった。男子種目はメダルなし。
結局、前回大会より少し後退。
この結果はやはり寂しい。

 

全体で見ても、あまり面白い台ではなかったように思うし、本来優勝争いに絡んでくるべき選手達が低調だったりして今一つ盛り上がりに欠けた大会だったような印象がある。
せめて、スロベニアがもうちょっと頑張ってくれたら、それだけで全体の印象は随分と変わったと思うんだけど・・・