伊東大貴が復活の狼煙か 茂野美咲は大ジャンプ2本でV
2017年2月4日(土) 札幌市 大倉山ジャンプ競技場 HS137/K123
女子組(ゲート1本目34、2本目34)
① 茂野 美咲(CHINTAIスキークラブ) 245.1pt(130.0m 128.0m)
② 松橋 亜希(Main Mano Foods) 188.9pt(116.5m 112.5m)
③ 竹田 歩佳(デンソー北海道) 161.3pt(113.0m 101.5m)
男子組(ゲート1本目15、2本目12)
① 伊東 大貴(雪印メグミルクスキー部) 285.0pt(143.5m 135.0m)
② 栃本 翔平(雪印メグミルクスキー部) 267.4pt(146.0m 123.0m)
③ 鈴木 翔(japan at home) 218.1pt(125.0m 118.0m)
4 山田 勇也(スポーツアカデミー北海道) 212.5pt(123.0m 118.0m)
5 永井 健弘(盛岡市役所) 209.4pt(120.0m 119.0m)
6 細田 将太郎(北翔大学SC) 206.3pt(122.0m 115.0m)
ジュニア世界選手権、ユニバーシアード、インターハイ、全中と日程が重なったために、女子7名、男子26名、テストジャンパー不在の寂しい陣容。
札幌のテレビ局杯としては後発のUHBはいつも貧乏くじを引かされている感があるけれど、有力選手を出場させるためには手段を選ばないように思える某局に比べるとよほど好感が持てる。
終始、強い向かい風。
残念ながら、COC札幌3連戦で採用されたGF/WFは採用されず。
最大風速は3.4m/s、平均でも1.5m/sとか1.8m/sとかあったようなので、平均でWFマイナス16~20ぐらいは補正されるレベル。
その風に乗って、栃本翔平が1本目で146.0mの大ジャンプ。
先月のHTBカップ/COCでアイグナーが出した新プロフィールでのバッケンを一気に6.0m更新。旧プロフィールの伊東大貴の記録とも並んだ。
続く伊東大貴もすかさず143.5mで応戦。
例によっての飛ばし合い。
ヒルサイズを9.0mも超える飛距離が出たのに、もっと出すかもしれない選手にゲートを下げることなくそのまま飛べというのは、暴挙としか言えないような気がするが・・・
女子組
① 茂野 美咲(CHINTAIスキークラブ)
② 松橋 亜希(Main Mano Foods)
③ 竹田 歩佳(デンソー北海道)
男子組
① 伊東 大貴(雪印メグミルクスキー部)
② 栃本 翔平(雪印メグミルクスキー部)
③ 鈴木 翔(japan at home)
4 山田 勇也(スポーツアカデミー北海道)
5 永井 健弘(盛岡市役所)
6 細田 将太郎(北翔大学SC)
1本目トップだった栃本は6.5pt差を守り切れずに、大貴に逆転を許した。
もっとも、2本目はゲートが3段下がり、K点に届いたのは3人だけ。
その一人がとっちーだったわけで決して悪いジャンプではなかった。
今シーズンは、最悪の状態を抜け出し復調傾向にある栃本。
WCで絶不調を極めた大貴には意地でも勝ってほしかった。
女子では、これまた今季復調傾向にある茂野美咲がV。
130.0mは、おそらく茂野にとって大倉山のパーソナルベストではなかろうか?
女子2本目は比較的風が収まったけれど、最後の茂野の時だけ強い向かい風が吹いた。
好調な選手にはいい風が吹くという”ジャンプあるある”を早く言いたくなるようなシーンだった。
女子は、このところ若い選手が次々と台頭してきて、それはとてもうれしいこと。
けれども、茂野美咲、松橋亜希、竹田歩佳ら個人的に愛着のある選手たちの活躍はそれ以上にうれしい!
渡瀬あゆみ、澤谷夏花、平山友梨香らにも、もっともっと活躍してもらいたいね。
表彰式
女子組 松橋、茂野、竹田
女子組最長不倒賞 茂野 美咲(130.0m)
男子組 栃本、伊東、鈴木
男子組 山田、永井、細田
男子組最長不倒賞 栃本 翔平(146.0m)
伊東大貴のこの日の成績をどう評価してよいのかは正直わからない。
ただ、あのまま遠征を続けるよりは、帰国しての調整という選択の方が正解だったのだとは思う。
答えが出るのはWC札幌大会か? それとも世界選手権か?