中村直幹が快勝 西田蓮太郎は衝撃の連勝 伊藤有希は国内4連勝
2023年8月5日(土)札幌市 大倉山ジャンプ競技場 HS137/K123
女子組(基本ゲート1本目25、2本目26)
1 | 伊藤 有希(土屋ホームスキー部) | 234.5pt |
2 | 勢藤 優花(YAMAtune) | 188.4pt |
3 | 葛西 春香(早稲田大学) | 178.7pt |
少年組(基本ゲート1本目20、2本目16)
1 | 西田 蓮太郎(下川商業高校) | 220.1pt |
2 | 坂野 旭飛(下川商業高校) | 199.5pt |
3 | 杉山 律太(下川商業高校) | 146.2pt |
成年組(基本ゲート1本目20、2本目16)
1 | 中村 直幹(Flying Laboratory SC) | 260.3pt |
2 | 小林 朔太郎(慶応義塾大学) | 229.2pt |
3 | 佐藤 幸椰(雪印メグミルクスキー部) | 232.8pt |
昨年と同じく、金曜日は宮の森、土日は大倉山と3連戦となった札幌のサマージャンプ大会。
昨年は2030オリンピック・パラリンピック招致の機運醸成活動の一環で、3戦全てで観戦もシャトルバスも無料だった。
でも、現在は機運醸成活動を休止中。よって、無料となったのは土曜のシャトルバスだけ。
昨年同様、クラフトビールとフードのキッチンカーが並び、子供向けのイベントが用意され、お馴染みとなったMC氏とDJ氏も登場。
昨年は、過去10年の札幌市長杯では記憶にないほど多くの観客が集まったが、今年はというと…
札幌のサマー大会は、元々ほとんど宣伝もしていないので集客はいつも芳しくないのだが、この日はいつにも増して観客が少ないように見えた。
理由は天気。いや正確に言うと天気予報。
公式練習開始時刻から競技開始時刻あたりの時間帯に雨マークがついていたため外出を控えた方が多かったのだろう。
実際は予想が外れて、どん曇りではあったけれど雨は降らなかったのだが。
昨年との違いとして、この試合は16時競技開始というトワイライトゲームだった。
晴れていれば、夏の日の夕暮れに冷たいビールで涼みながらの観戦が楽しめたはずなのに。
なんとも残念な感じだけれど、こればかりはしょうがない。
1本目では向かい風があったが、時間が経つにつれ弱まり、やがて追い風に変わった。
ただ、体感的にはほとんど風を感じず、そのせいもあってか試合はテンポよく進んだ。
試合が終わったのは18時半ごろ。表彰式が終わったのも19時頃で、まだ空は完全に暗くはなっていなかった。
なので、やっぱりこの試合はナイトゲームではなくトワイライトゲームと呼ぶにふさわしい。
女子組
伊藤有希は、国内開幕から無傷の4連勝。
ラージヒルは今季まだ練習で4回飛んだだけとのことだが、2位に46.1ptの大差をつけて大勝。貫禄勝ち。
今季初戦となった前日の宮の森で3位だった勢藤優花が2位。
前日2位だった葛西春香は3位となり、これで3連続表彰台。
少年組
前日、少年組で初めて坂野旭飛を抑えて優勝した西田蓮太郎。
男子総合でも自己最高位の6位となったが、それが決してフロックなどではないことを示した。
2本目では少年組でもっとも強い追い風に当たったが、それをものともせず1本目のリードをさらに広げて絶対王者の坂野旭飛にまたも勝利した。
表彰台は下川商業が独占。2年生の蓮太郎が3年生二人を従えた。
男子総合でも5位。成年組の表彰台にあと2.7ptで届いてしまう。
衝撃的!
成年組
今季初戦となった前日の宮の森で3位だった中村直幹。
この日は2位に31.1ptの差をつけて快勝。
2本目は全選手中で最も強い追い風を受けたが、2本目唯一のK点越えで実力を示した。
1本目では、向かい風をうまく捉えて137.0mのヒルサイズジャンプ。
100m付近で見ていると、フライトの終盤にかけてのスキーの動きが他の選手たちと明らかに違って見える。後姿を追うのが楽しい選手だ。
名寄で4位だった小林朔太郎が今季初表彰台の2位。
開幕の朝日で優勝し名寄で5位だったのに、宮の森では21位だった佐藤幸椰が3位。
表彰式
宮の森で優勝した小林陵侑は棄権。
7月21日の締切りまでにエントリーはしていたのでスタートリストには名前があるが、8月1日の時点で自らの公式サイトに出場しないことを明記していた。
よって、予定通りの行動だろう。
なお、マスコミ発表は「休養のため」となっているようだ。