小林陵侑が接戦を制し今季初優勝 内藤智文は遂に初ポイントを獲得

Official Results
| 1 | 小林 陵侑(TEAM ROY) | 290.5pt |
| 2 | ドメン・プレヴツ(SLO) | 287.3pt |
| 3 | フェリックス・ホッフマン(GER) | 286.2pt |
| 10 | 二階堂 蓮(日本ビールスキー部) | 256.7pt |
| 11 | 中村 直幹(Flying Laboratory SC) | 256.1pt |
| 28 | 小林 朔太郎(雪印メグミルクスキー部) | 227.8pt |
| 30 | 内藤 智文(山形市役所) | 223.2pt |
| 41 | 佐藤 幸椰(雪印メグミルクスキー部) | 106.9pt |
開幕2戦目で小林陵侑が勝利を収めた。
昨季は序盤で腰痛や風邪にも苦しみ、また、アプローチ姿勢が安定せずマテリアルの調整にも時間を費やしたことなどから成績が出ない状態が続き、シーズン初勝利はようやく第22戦の札幌。しかもそれがシーズン初表彰台。
今季も、金曜の公式練習と混合団体は今一つ本調子ではない感じ。
リレハンメルは元々あまり得意とはしていないであろうことと、オリンピックに向けて徐々にピークを合わせていくであろうことから、シーズン序盤はじっくりと行くのかと思いきや、いきなり勝利を挙げて見せた。
前日は風に翻弄された難しい試合だったけれど、この日はかなり落ち着いた条件。
こうした条件の良さも手伝って、特に2本目のラスト6人ほどは手に汗握る名勝負だったように思う。
正直、1本目トップのドメン・プレヴツがそのまま逃げ切るかと思ったが、2本目は着地でわずかにぶれてしまった。
上位勢はみな、飛型点は19点台が並ぶ中で、このミスは致命的。19点オールの小林陵侑との2本目での飛型点の差が、そのまま最終得点の差となって逆転となった形だ。
小林陵侑は通算36勝目。
この日は丸山希も勝利。日本勢のワールドカップ(WC)での男女同日優勝は2020/21ルシュノフでの高梨沙羅/小林陵侑までさかのぼるはず。
なお、丸山希に続いて、この日の勝利により小林陵侑もイエロービブを纏うこととなった。
初戦で1本目2位から4位に落ちてしまったドメン・プレヴツは、またしても2本目で順位を落してしまった。
ただ、すぐにでも勝てる状態にはある。リレハンメルでは少し運もなかったように思う。
3位はWC初表彰台となるフェリックス・ホッフマン。
前日に10位となったのが初のトップ10入りだったが、一気に台乗りを果たした。
2024年の札幌のコンチネンタルカップで優勝しており大倉山ではお馴染みの選手。いつも言うが、そういう選手の活躍はすごくうれしい。
そしてこの日、何よりもうれしかったのが内藤智文のWC初ポイント獲得だ。
2018年2月のヴィリンゲンでの初挑戦から約7年10ヵ月。どうしても越えられなかった壁を遂に乗り越えた。
2024/25札幌第1戦で33位。第2戦で32位。それ以来の出場となった今季開幕戦で31位。そしてこの日遂に30位。文字通り一歩一歩階段を上ってきた。
ずっと応援させてもらってきた選手なのですごくうれしい。
心よりおめでとうと伝えたい。


