ライムントがグランプリ初優勝 日本勢は小林朔太郎を筆頭にトップ10に3人

Official Results
1 | フィリップ・ライムント(GER) | 251.8pt |
2 | ダニエル・チョフェニック(AUT) | 250.3pt |
3 | ヤン・ヘール(AUT) | 248.4pt |
6 | 小林 朔太郎(雪印メグミルクスキー部) | 235.4pt |
7 | 小林 陵侑(TEAM ROY) | 233.6pt |
10 | 中村 直幹(Flying Laboratory SC) | 229.8pt |
11 | 二階堂 蓮(日本ビールスキー部) | 229.7pt |
19 | 佐藤 幸椰(雪印メグミルクスキー部) | 215.0pt |
男子においては、ワールドカップ(WC)では見ることのできないHS90のミニマムな台での試合。
開幕戦クーシュベルでのグランプリ(GP)初表彰台を含む今季3度の表彰台を獲得してきたフィリップ・ライムントが初優勝。
GP総合で、5位から一気に3つ順位を上げ2位に浮上した。
ダニエル・チョフェニックは第7戦バルディフィエンメ以来となる今季2度目の2位表彰台。
その試合でワンツー勝利となったヤン・ヘールも今季2度目の表彰台。
4位は、今季出場6試合で全てシングルのカミル・ストッフ。総合順位を1つあげて5位に。
5位のクレメンス・ライトナーは自己最高位を5つ挙げての初シングル。
日本勢は6位の小林朔太郎を筆頭にトップ10に3名。全員ポイント獲得。
なお、小林朔太郎は総合2位から順位を落としたが、まだ3位に踏みとどまっている。
今週はコンチネンタルカップ(COC)が佳境を迎える。
クリンゲンタールでの第5戦と第6戦により今ピリオド(第2ピリオド…第3戦~第6戦)が終了するが、ピリオド総合で3位までに入った選手の国にはWCの開幕ピリオド(個人戦は12試合)での出場枠が1つ加算される。
第3戦で優勝し第4戦で5位だった内藤智文は、第4戦終了時点でピリオド総合2位につけていおり、枠の追加が大いに期待できる状況にある。
ミラノ・コルティナ五輪の選考には、2024/25~2025/26のWC、GP又は世界選手権において、基準日(2026年1月19日)までに以下の成績を挙げていなければならない。
そして、この基準を満たした選手の中から2025/2026 WCスタンディング上位者より選出されることとなる。
- 8位以内の成績を1回以上
- 10位以内の成績を2回以上
- 15位以内の成績を3回以上
- 基準日時点の2025/2026シーズン ワールドカップスタンディングス上位者
- その他、詳細についてはこちらの記事
内藤をはじめ、オリンピックを目指す選手でこの基準をクリアしていない選手にとって2025/26 WCの開幕から札幌までの19試合がラストチャンスとなる。
しかし、試合に先立つ木曜日に発表された2025/26冬シーズンの選考基準によると、今季は全日本選手権の成績がWCの選考に直接は結び付かない。
12月のCOCとエンゲルベルクでWC追加枠を狙うこともできるが、上記の基準をクリアするための機会は大きく狭まる。
札幌大会の開催国枠もあるが、一発勝負となってしまう。
よって、是が非でもCOC今ピリオドでWC追加枠を確保し、WC開幕ピリオドに派遣される道を勝ち獲らなければならない。
こうして迎えた第5戦。
内藤智文は1本目こそ風に叩かれ15位だったが、2本目はトップの成績。
表彰台まで0.1pt差の4位という好成績を収めた。
10/18
FISコンチネンタルカップ第5戦クリンゲンタール(GER)
4 | 内藤 智文(山形市役所) |
10 | 小林 潤志郎(Wynn.) |
30 | 中村 優斗(COOTS SC) |
54 | 竹内 択(team taku) |
第5戦終了時点のピリオド総合順位は次の通り。
- 212 K.トマシアク(POL)
- 195 内藤智文(JPN)
- 170 J.シュスター(AUT)
- 126 G.デシュバンデン(SUI)
- 121 F.ホッフマン(GER)
内藤は昨年12月にもCOCでピリオド総合3位となり、国枠を1つ増やし、かつ、その枠に自らが収まる形でWCの派遣を勝ち獲っている。
その再現まで、あと一歩のところまできた。
いや、でも、その時とは全然違う緊張感。